メチルシステイン塩酸塩は、「呼吸器官に作用する薬」の「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「痰の切れを良くする成分(去痰成分)」
「気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの(グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等)、」
「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの(エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等)、」
「粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの(カルボシステイン)、さらに、」
「分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの(ブロムヘキシン塩酸塩)などがある」
…と、相なります。
ご存じのように、「メチルシステイン塩酸塩」は、「鎮咳去痰薬」の「去痰成分」として登場します。
当該成分の配合された市販薬ですが、わたしが調べた範囲では、見当たりませんでした。興味のある方は、深く検索してみてください。
当該市販薬事情を受けてか、試験にはあまり出ません。
しかし、「去痰成分」がよくよく出るので、押さえておくべきです。
優先順位は、「ふつう」です。
メチルシステイン塩酸塩は…、
① メチルシステイン塩酸塩 ------------ 中枢神経系に作用して咳を抑える。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「メチルシステイン塩酸塩 ------------ 中枢神経系に作用して咳を抑える」ですが、誤った記述です。
当該メチルシステイン塩酸塩は、まさに、痰の切れを良くする「去痰成分」です。
選択肢のいう「中枢神経系に作用して咳を抑える」のは、麻酔性or非麻酔性の「鎮咳成分」です。
よって、①は、「×」となります。
当該メチルシステイン塩酸塩の「鎮咳去痰薬」でのポイントを、おさらいのためにまとめておきます。
当該メチルシステイン塩酸塩は、「去痰成分」で、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」作用があります。
同じ作用のものに、エチルシステイン塩酸塩・カルボシステインがあります。
難化した昨今、ここが問われる可能性があるので、押えておきましょう。
たとえば、「メチルシステイン塩酸塩は、“気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用”で、痰の切れをよくする」といった感じです。「×」です。
先に見たように、当該メチルシステイン塩酸塩の「去痰成分」の作用は、「痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して、粘性を減少させることにより、痰の切れを良くする」です。
他の去痰成分を挙げると…、
「グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等・・・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの」
「カルボシステイン・・・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの」
「ブロムヘキシン塩酸塩・・・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの」
…となっています。
「ブログ:登録販売者の「去痰成分」の憶え方(語呂合わせ)と整理」も、参考にしてください。
「鎮咳去痰薬」の他の「去痰成分」へのリンクです。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
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