本問は、「基本知識」の「薬害訴訟」についての出題です。CJDとは、「クロイツフェルト・ヤコブ病」をいいます。「基礎知識」では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
薬害の歴史は、細かいところまでが、本当によく出ます。
テキストの該当部分は、10回は読んで、キーワードを押えておきましょう。
「CJD訴訟」のキーワードは…、
「脳外科手術」、「ヒト乾燥硬膜」、「クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」のほか…、
「CJDは、タンパク質の一種のプリオン」、「重篤な神経難病」などです。
出題実績があるので、きっちり、テキストを読み込んでください。
「CJD訴訟のポイントまとめ」も、参考願います。
選択肢aの「薬害は、医薬品を十分注意して使用していれば、起こることはない。」ですが、誤った記述です。
薬害の節の前文に出てくる記述です。
手引きには…、
「医薬品は、人体にとって本来異物であり、治療上の効能・効果とともに何らかの有害な作用(副 作用)等が生じることは避けがたいものである。副作用は、眠気、口渇等の比較的よく見られる ものから、死亡や日常生活に支障を来すほどの重大なものまで、その程度は様々であるが、それ までの使用経験を通じて知られているもののみならず、科学的に解明されていない未知のものが 生じる場合もあり、医薬品の副作用被害やいわゆる薬害は、医薬品が十分注意して使用されたと しても起こり得るものである。 このように医薬品が「両刃の剣」であることを踏まえ、医薬品の販売に従事する専門家を含め、 関係者が医薬品の安全性の確保に最善の努力を重ねていくことが重要である。」
…とあります。
こういう記述も出るので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「登録販売者においても、薬害事件の歴史を十分に理解し、医薬品の副作用等による健康被害の拡大防止 に関して、その責務の一端を担っていることを肝に銘じておく必要がある。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
自分の売った薬で薬害が生じる可能性もあるってことなんですよ。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「C型肝炎訴訟を契機として、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等 行政評価・監視委員会が設置された。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。
「C型肝炎訴訟・・・医薬品等 行政評価・監視委員会」とガチ暗記してください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「今まで国内で薬害の原因となったものは医療用医薬品のみである。」ですが、誤った記述です。
手引きには…、
「サリドマイド製剤、キノホルム製剤については、過去に一般用医薬品として販売されていたこ ともあり、一般用医薬品の販売等に従事する者においては、薬害事件の歴史を十分に理解し、医 薬品の副作用等による健康被害の拡大防止に関して、製薬企業や国だけでなく、医薬品の情報提 供、副作用報告等を通じて、その責務の一端を担っていることを肝に銘じておく必要がある。」
…とあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
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