本問は、「基本知識」の「スモン訴訟」についての出題です。基礎知識では、ほぼ毎回出題される内容なので、テキストの精読は必須です。選択肢を1つとして、落とさないようにしましょう。
 (クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
スモン訴訟の基礎問題です。
苦手な人は、「スモン・スモン訴訟のポイントまとめ」や「薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟)の共通事項+まとめ」を、一読してください。
選択肢aの「スモン訴訟は、キノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹 患したことに対する損 害賠償訴訟である。」ですが、正しい記述です。
基本問題です。テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「キノホルム製剤は、整腸剤として使用されていたが、現在、日本ではアメーバ赤痢にのみ使用されてい る。」ですが、誤った記述です。
前半部分の「整腸剤として使用」は正しいのですが、後半部分が間違ってます。
手引きには…、
「キノホルム製剤は、1924年から整腸剤として販売されていたが、1958年頃から消 化器症状を伴う特異な神経症状が報告されるようになり、米国では1960年にアメーバ赤 痢への使用に限ることが勧告された。日本では、1970年8月になって、スモンの原因は キノホルムであるとの説が発表され、同年9月に販売が停止された。」
…とあります。
アメーバ赤痢云々の記述は、米国での話で、日本は関係ないですね。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「スモン患者に対する施策として、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。」ですが、誤った記述です。
絶対に間違えてはいけない問題です。
「スモン訴訟」を契機に創設されたのは、「医薬品副作用被害救済制度」です。
手引きには…、
「サリドマイド訴訟、スモン訴訟を契機として、1979年、医薬品の副作用による健康被 害の迅速な救済を図るため、医薬品副作用被害救済制度が創設された。」
…とあります。
選択肢の言う「独立行政法人医薬品医療機器総合機構 による生物由来製品による感染等被害救済制度」は、「CJD訴訟」が契機です!
よって、選択肢は、「誤」となります。
「スモン患者に対する施策」の全文については、「」を参考にしてください。
選択肢dの「スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていな い。」ですが、誤った記述です。
スモン訴訟は、和解してます。
「薬害訴訟(CJD訴訟,HIV訴訟,スモン訴訟,サリドマイド訴訟,C型肝炎訴訟)の横断学習のページ‐論点整理とまとめ 」も、参考にしてください。
和解してないのは、C型肝炎訴訟です。「和解が進められている」段階で最終的な和解に到ってません。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。
登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。
★みんなとシェアする