登録販売者 埼玉県 過去問+解説 令和6年度(2024年度)第117問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「医薬品副作用被害救済制度」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

埼玉県 第117問‐医薬品副作用被害救済制度

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「医薬品副作用被害救済制度は、医薬品を適正に使用したにもかかわらず副作用による一定の健康被害が 生じた場合について、被害者の迅速な救済を図るため、製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として運 用が開始された。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 手引きには…、

 「医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による被害者の迅速な救済を図るため、 製薬企業の社会的責任に基づく公的制度として1980年5月より運営が開始された」

 …とあります。

 こういう記述も出るので、シッカリ読み込んでおきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「医薬品を適正に使用した場合であっても、要指導医薬品又は一般用医薬品の一部には、救済制度の対象 とならない医薬品がある」ですが、正しい記述です。

 「救済制度」の対象外のものは、要指導医薬品又は一般用医薬品では…、

 ・殺虫剤・殺鼠剤

 ・殺菌消毒剤(人体に直接使用するものを除く)

 ・一般用検査薬

 ・一部の日局収載医薬品(精製水、ワセリン等)

 …となっています。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「健康被害を受けた本人(又は家族)への給付は、医学的薬学的判断を要する事項について薬事審議会の 諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて行われる。」ですが、正しい記述です。

 手引きには…、

 「健康被害を受けた本人(又は家族)の給付請求を受けて、その健康被害が医薬品の副作用によ るものかどうか、医薬品が適正に使用されたかどうかなど、」

 「医学的薬学的判断を要する事項につ いて薬事審議会の諮問・答申を経て、厚生労働大臣が判定した結果に基づいて、医療費、障害年 金、遺族年金等の各種給付が行われる」

 …とあります。

 繰り返しますが、こういう記述も出ます。特に、太文字部分に注意してください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

 選択肢dの「給付の種類としては、医療費、医療手当、障害年金、障害児養育年金、遺族年金、遺族一時金及び葬祭 料があり、給付の種類によっては請求期限が定められているため、注意する必要がある」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 救済制度の請求期限は、以下の通りです。

 「医療費」は、「費用の支払いが行われたときから5年以内」です。

 「医療手当」は、「請求に係る医療が行われた日の属する月の翌月の初日から5年以内」です。

 「遺族年金」は、「死亡のときから5年以内」です。

 「遺族一時金」も、「死亡のときから5年以内」です。

 「葬祭料」も、「死亡のときから5年以内」です。

 まずもって、数字ですが、ざっくりと「き・ゆ・う・さ・いの5文字で5年」と憶えるといいでしょう。

 んで、「請求期限がないもの」は、「障害系」で…、

 「障害年金」と「障害児養育年金」が該当します。

 手引きにはその理由が記載されていませんが、「障害」というのは、いつ発症するかわからないため、「請求期限なし」としているように思われます。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「正」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:5

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

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適正使用

 101問:医薬品の適正使用情報

 102問:一般用医薬品の添付文書

 103問:一般用医薬品の添付文書2

 104問:一般用医薬品の保管及び取扱い

 105問:運転操作しない

 106問:使用しない‐出産予定日12週以内の妊婦

 107問:登録販売者の対応

 108問:相談すること‐基礎疾患

 109問:相談すること‐次の診断を受けた人

 110問:相談すること‐甲状腺機能障害

 111問:安全性情報

 112問:添付文書情報等の活用

 113問:副作用情報等の収集

 114問:企業からの副作用等の報告制度

 115問:副作用情報等の収集、評価及び措置

 116問:医薬品の副作用等の報告

 117問:医薬品副作用被害救済制度

 118問:救済制度の内容

 119問:一般用医薬品の安全対策

 120問:啓発活動

令和6年度 埼玉県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和6年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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