登録販売者 埼玉県 過去問+解説 令和6年度(2024年度)第101問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「適正使用」の「医薬品の適正使用情報」についての問題です。難しいところはありません。テキストや過去問で、基礎・基本事項を押えて臨んでください。

埼玉県 第101問‐医薬品の適正使用情報

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「重篤な副作用として、皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症等が掲げられている医薬品では、添付 文書等における「使用上の注意」の欄に、アレルギーの既往歴がある人等は使用しないこととして記載さ れている。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。テキストで確認しておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

 選択肢bの「登録販売者は、添付文書や製品表示の内容を的確に理解した上で、その医薬品を使用する個々の生活者 の状況に応じて、積極的な情報提供が必要と思われる事項に焦点を絞り、効果的かつ効率的な説明を行う ことが重要である。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。そうした方がいいですよね。

 まあ、一読してなんも引っかからないときは、大概、正しいです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢c

 選択肢cの「医薬品医療機器等法第52条第2項の規定により、一般用医薬品には、それに添付する文書又はその容 器若しくは被包に、「用法、用量及び製造年月日」の記載が義務づけられている。」ですが、誤った記述です。

 結論から言うと、こういう難問は捨てたらいいです。

 解説ですが、「添付文書」に記載されるものをまとめると、以下の…、

 ① 改訂年月

 ② 添付文書の必読及び保管に関する事項

 ③ 販売名、薬効名及びリスク区分(人体に直接使用しない検査薬では「販売名及び使用目的」)

 ④ 製品の特徴

 ⑤ 使用上の注意

 ⑥ 効能又は効果(一般用検査薬では「使用目的」)

 ⑦ 用法及び用量(一般用検査薬では「使用方法」)

 ⑧ 成分及び分量(一般用検査薬では「キットの内容及び成分・分量」)

 ⑨ 病気の予防・症状の改善につながる事項(いわゆる「養生訓」)

 ⑩ 保管及び取扱い上の注意

 ⑪ 消費者相談窓口

 ⑫ 製造販売業者の名称及び所在地

 …となっています。

 そして、「容器・外箱等への記載事項」には、以下のものがあります。

 (a) 製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

 (b) 名称(日局に収載されている医薬品では日局において定められた名称、また、その他の医薬品で一般的名称があるものではその一般的名称)

 (c) 製造番号又は製造記号

 (d) 重量、容量又は個数等の内容量

 (e) 日局に収載されている医薬品については「日本薬局方」の文字等

 (f) 「要指導医薬品」の文字

 (g) 一般用医薬品のリスク区分を示す字句

 (h) 日局に収載されている医薬品以外の医薬品における有効成分の名称及びその分量

 (i) 誤って人体に散布、噴霧等された場合に健康被害を生じるおそれがあるものとして厚生労働大臣が指定する医薬品(殺虫剤等)における「注意-人体に使用しないこと」の文字

 (j) 適切な保存条件の下で3年を超えて性状及び品質が安定でない医薬品等、厚生労働大臣の指定する医薬品における使用の期限

 (k) 配置販売品目以外の一般用医薬品にあっては、「店舗専用」の文字

 (l) 指定第二類医薬品にあっては、枠の中に「2」の数字

 …となっています。

 「用法、用量」は、添付文書の記載事項です。

 しかしながら、「製造年月日」は、添付文書の記載事項ではないし、容器等の記載事項でもないです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 めんどくさい問題なので、こういうのは捨てましょう。

 あと、試験的なことを言うと、本問は、消去法で最終解答が導けるので、この選択肢が解けなくても、気に病む必要はないです。

選択肢d

 選択肢dの「要指導医薬品の添付文書に記載されている適正使用情報は、専門的な表現で記載されているため、一般 の生活者には理解しにくいものになっている」ですが、誤った記述です。

 「要指導医薬品」も、一般の生活者が使用するので、「一般の生活者に理解しやすい平易な表現 でなされている」となっています。

 テキストを精読しておきましょう。

 つーか、わざわざ「生活者には理解しにくいもの」にしなくていいですよね。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「a」は「正」です。

 「b」は「正」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「誤」です。

 「正しい組み合わせ」は、

 正解:1

 さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。

 >>> 次の問題へ。

適正使用

 101問:医薬品の適正使用情報

 102問:一般用医薬品の添付文書

 103問:一般用医薬品の添付文書2

 104問:一般用医薬品の保管及び取扱い

 105問:運転操作しない

 106問:使用しない‐出産予定日12週以内の妊婦

 107問:登録販売者の対応

 108問:相談すること‐基礎疾患

 109問:相談すること‐次の診断を受けた人

 110問:相談すること‐甲状腺機能障害

 111問:安全性情報

 112問:添付文書情報等の活用

 113問:副作用情報等の収集

 114問:企業からの副作用等の報告制度

 115問:副作用情報等の収集、評価及び措置

 116問:医薬品の副作用等の報告

 117問:医薬品副作用被害救済制度

 118問:救済制度の内容

 119問:一般用医薬品の安全対策

 120問:啓発活動

令和6年度 埼玉県 科目別

 弱点克服等には、以下のリンクで、科目別に演習してください。

 ・令和6年度 インデックス

 ・基本的な知識(第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(第61~第100問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(第101問~第120問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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