第6問‐奈良県 令和5年度(2023年度)過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 本問は、「基本知識」の「医薬品の不適正な使用と副作用」の問題です。テキストを精読し、過去問演習を繰り返していれば、まず、解ける問題です。貴重な1点を確保です。

第6問‐医薬品の不適正な使用と副作用

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 テキストをきっちり読み込んでおけば大丈夫なはずです。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢a

 選択肢aの「一般用医薬品には、習慣性・依存性のある成分は含まれていない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「習慣性・依存性のある成分は含まれていない」のところです。

 一般用医薬品には、依存性・習慣性のあるものがあります。

 「法規」の「濫用等のおそれのある医薬品」の論点を思い出してください。

 参考:濫用等のおそれのある医薬品の憶え方

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢b

 選択肢bの「一般用医薬品は、作用が著しくないため、乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓 器障害までは生じない。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「乱用の繰り返しによっても、慢性的な臓 器障害までは生じない」のところです。

 正しくは、「乱用の繰り返しに よって慢性的な臓器障害等を生じるおそれもある」です。

 まあ、常識的に判断できるかと思います。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

 選択肢cの「一般的に小児への使用を避けるべき医薬品の場合、大人の用量の半分にして使用す れば副作用につながることはないとされている」ですが、誤った記述です。

 よくある「間違った薬の常識」です。

 たとえば、「アスピリン」などは、「15歳未満の小児に対してはいかなる場合も使用しないこととなっている」ので、たとえ、半分にしても、不適切な摂取となります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢d

 選択肢dの「「薬はよく効けばよい」と短絡的に考えて、定められた用量を超える量を服用する と、副作用につながる危険性が高い」ですが、正しい記述です。

 用量を超えた服用は、当然、副作用のリスクが高まります。

 難しく考えないで、解答してください。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「a」は「誤」です。

 「b」は「誤」です。

 「c」は「誤」です。

 「d」は「正」です。

 「正しい組み合わせ」は…、

 正解:4

 もし、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が上がります。

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基本知識

 1問:医薬品の本質

 2問:医薬品のリスク評価

 3問:健康食品

 4問:医薬品の副作用

 5問:アレルギー(過敏反応)

 6問:医薬品の不適正な使用と副作用

 7問:医薬品の相互作用

 8問:医薬品と食品との飲み合わせ

 9問:小児等

 10問:高齢者

 11問:妊婦又は妊娠していると思われる女性

 12問:医療機関で治療を受けている人

 13問:プラセボ効果

 14問:医薬品の品質

 15問:医薬品選択と受診勧奨

 16問:コミュニケーション

 17問:薬害・薬害訴訟

 18問:スモン訴訟

 19問:HIV訴訟

 20問:CJD及びCJD訴訟

令和5年度 奈良県

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)

 ・人体の働きと医薬品(午前:第21~第40問)

 ・薬事に関する法規と制度(午前:第41~第60問)

 ・主な医薬品とその作用(午後:第1~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後:第41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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