本問は、「医薬品」の「小児の疳」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が2つ、生薬の選択肢が1つあります。難しそうですが、どれも、定番論点なので、テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「柴胡加竜骨牡蛎湯を小児の夜泣きに用いる場合、作用が比較的緩和なため、長期間(3ヶ月位)服用して様子をみることが望ましい。」ですが、誤った記述です。
ダメダメな選択肢です。
まず、間違っているのは、「長期間(3ヶ月位)」のところです。
漢方処方製剤は、体質改善の目的もあるので、長期で服用されますが、それでも、1ヶ月程度です。
そして、「夜泣き」のところも、間違いです。
「柴胡加竜骨牡蛎湯」は、「疳の薬」として、夜泣きにも使用されますが、当該「夜泣き」の場合は、1週間位が限度となっています。
手引きには、「1週間位服用しても症状の改善がみられないときには、いったん服用を中止して、専門家に相談する等、その漢方処方製剤の使用が適しているかどうか見直すなどの対応が必要」とあります。
「夜泣き」時だけ、「1週間位」という短期服用なので、注意してください。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「小児鎮静薬は、症状の原因となる体質の改善を主眼としているものが多く、鎮静作 用のほか、血液の循環を促す作用があるとされている生薬成分を中心に配合されてい る。」ですが、正しい記述です。
そのとおりの記述です。「ゴオウ」などが該当します。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「小建中湯は、構成生薬としてカンゾウを含んでおり、乳幼児に使用される場合は体 格の個人差から体重当たりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあることに 加え、比較的長期間(1ヶ月位)服用することがあるので、特に留意する必要がある」ですが、正しい記述です。
「小建中湯」の正しい記述です。
当該小建中湯には、グリチルリチン酸の注意喚起があるので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「ジンコウは、ウグイスガイ科のアコヤガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆 粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる」ですが、誤った記述です。
選択肢の言う「アコヤガイ等」が基原となるのは、「シンジュ」です。
「ジンコウ」は、ジンチョウゲ科のジンコウが基原です。
「基原と名称が同じ生薬一覧」もチェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「正」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:1
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
★みんなとシェアする