本問は、「医薬品」の「皮膚に用いる薬の成分」についての問題です。1つだけ、超絶に面倒な選択肢がありますが、理由根拠づけは厳しいですが、判断は容易かと思います。これ以外の選択肢は、基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「ウイルスが原因であるいぼに用いる角質軟化薬は医薬品としてのみ認められており、 いぼが広範囲にわたって生じたり、外陰部や肛門周囲に生じた場合に使用できる。」ですが、誤った記述です。
無駄に面倒な選択肢です。
選択肢後半の「いぼが広範囲にわたって生じたり、外陰部や肛門周囲に生じた場合に使用できる」のところが、間違っています。
手引きには…、
「いぼの原因となるウイルスに対する抑制作用はなく、」
「いぼが広範囲にわたって生じたり、外陰部や肛門周囲に生じたような場合には、医師の診療を受けるなどの対応が必要である」
…とあります。
選択肢には、先の症状に「使用できる」とあるので、間違いと分かります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢の前半部分の「ウイルスが原因であるいぼに用いる角質軟化薬は医薬品としてのみ認められており」のところは、正しいです。
手引きには…、
「角質軟化薬のうち、配合成分やその濃度等があらかじめ定められた範囲内である製品につ いては、医薬部外品(うおのめ・たこ用剤)として製造販売されているが、」
「いぼに用いる製品については、医薬品としてのみ認められている」
…とあります。
よって、「角質軟化薬」で「いぼに用いる」ものは、「医薬品」のみです。
選択肢bの「バシトラシンは、細菌のタンパク質合成を阻害することにより抗菌作用を示す。」ですが、誤った記述です。
「壁にバシっと」でおなじみ「バシトラシン」は、「細菌の“細胞壁”合成を阻害することにより抗菌作用を示す」です。
選択肢の言う「細菌のタンパク質合成を阻害する」ウンヌンは、「硫酸フラジオマイシン」や「クロラムフェニコール」が該当します。
全国的に、こういうマイナー成分がドンドコ出題されているので、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「オキシコナゾール硝酸塩はイミダゾール系の抗真菌薬と呼ばれ、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、真菌の増 殖を抑える。」ですが、正しい記述です。
「オキシコナゾール硝酸塩」は、選択肢の言うように、「イミダゾール系抗真菌成分」です。
当該成分は、選択肢の言うとおりに、「細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させる」です。
よって、選択肢は、「正」となります。
「みずむしの抗真菌成分(イミダゾール系の抗真菌成分、アモロルフィン塩酸塩、ブテナフィン塩酸塩、テルビナフィン塩酸塩)の語呂合わせ」も、参考にしてください。
選択肢dの「毛髪用薬に配合されているカルプロニウム塩化物は末梢組織においてアセチルコリン に類似した作用を示し、頭皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を 期待して用いられる」ですが、正しい記述です。
「カルプロニウム塩化物」の正しい記述です。
キーワードの「アセチルコリン」が、よく「ひっかけ」で「コリンエストラーゼ」などに変えられているので、注意してください。
なお、手引きを抜粋すると…、
「末梢組織(適用局所)においてアセチルコリンに類似した作用(コリン作用)を示し、頭 皮の血管を拡張、毛根への血行を促すことによる発毛効果を期待して用いられる。」
「アセチルコリンと異なり、コリンエステラーゼによる分解を受け にくく、作用が持続するとされる。」
「副作用として、コリン作用による局所又は全身性の発汗、それに伴う寒気、震え、吐きけが現れることがある。」
…となっています。
「コリン作用」が「抗コリン作用」などに変えられます。意識して、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:4
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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