本問は、「医薬品」の「解熱鎮痛成分」についての問題です。漢方処方製剤の選択肢が1つ、生薬の選択肢が1つあります。残りの選択肢は、基本レベルです。本問は、先の漢方処方製剤と生薬の選択肢うち、どちらかが正確に判別できないと、最終解答が合わない問題です。できる選択肢を解いたら、後は、運を天に任せましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「アスピリンは、ピリン系と呼ばれる解熱鎮痛成分であり、ショック等の重篤な副作用 のほか、ピリン疹とよばれる薬疹が現れることがある。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「アスピリンは、ピリン系と呼ばれる解熱鎮痛成分」のところです。
アスピリンですが、“非ピリン系”の解熱鎮痛成分です。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、選択肢後半の「ピリン疹とよばれる薬疹が現れることがある」ウンヌンですが、手引きには…、
「ピリン系解熱鎮痛成分によって薬疹(ピリン疹と呼ばれる。)等のアレルギー症状を起こしたことがある人は使用しない」
…とあります。
アスピリンによって、薬疹(ピリン疹)が生じるからこその注意事項です。
よって、アスピリンによって、「ピリン疹とよばれる薬疹が現れることがある」は、正しいと相なります。
さて、最後に、現在のところ、一般用医薬品では、「イソプロピルアンチピリン」が“唯一のピリン系の解熱鎮痛成分”です。これも出ます!
選択肢bの「エテンザミドは、痛みの発生を抑える働きが作用の中心となっている他の解熱鎮痛成 分に比べ、痛みが神経を伝わっていくのを抑える働きが強い。」ですが、正しい記述です。
「エテンザミド」の正しい記述です。
よく出る固有の特徴なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「アセトアミノフェンは、他の解熱鎮痛成分に比べ、胃腸障害を起こしやすく、空腹時 には服用しないこととされている」ですが、誤った記述です。
「アセトアミノフェン」ですが、「他の解熱鎮痛成分のような胃腸障害は少なく、空腹時に服用できる製品もあるが、食後の服用が推奨されている。」です。
推奨はされていませんが、空腹でも、服用できるものもあります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「イブプロフェンは、アスピリン等に比べて胃腸への悪影響が少なく、一般用医薬品においても 15 歳未満の小児に使用することができる。」ですが、誤った記述です。
間違っているのは、「一般用医薬品においても 15 歳未満の小児に使用することができる」のところです。
「イブプロフェン」ですが、「一般用医薬品においては、15歳未満の小児に対しては、いかなる場合も使用してはならない」となっています。
禁忌は、ガチで押えておきましょう。
また、「適正使用」の論点でもあります。「使用しない 小児」も、一読願います。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
・医薬品に共通する特性と基本的な知識(午前:第1~第20問)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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