登録販売者 福島県 過去問+解説 令和7年度(2025年度)午後第4問

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 令和7年度(2025年度)福島県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「人体」の「血液」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

福島県 午後第4問‐血液

 

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難易度コメント+こたえ

 本問の難易度は、「ふつう」です。

 なお、本問の解答は、こちら(数字のみ)です。

選択肢1

 選択肢1の「アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ば れるときに代謝や排泄 を受けやすくする。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「代謝や排泄 を受けやすくする」のところです。

 正しくは、「代謝や排泄 を受けにくくする」です。

 んなーこたないですね。

 手引きには…、

 「アルブミンは、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄を受けにくくする。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に 認識する抗体としての役割を担う。」ですが、正しい記述です。

 「免疫グロブリン」の正しい記述です。

 手引きには…、

 「グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫グロブリンとも呼ばれる。」

 …とあります。

 カタカナ語句は、しっかり押えておきましょう。

 もっと高度なやつが他県ではドンドコ出てますねん。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢3

 選択肢3の「リンパ球は、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「リンパ球」のところです。

 正しくは、「単球」です。

 選択肢の記述は、単球のものですね。

 手引きには…、

 「単球は、白血球の約5%と少ないが最も大きく、強い食作用を持つ。血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、組織の中ではマクロファージ(貪食細胞)と呼ばれる。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

 なお、「リンパ球」は、「リンパ球は、白血球の約1/3を占め、血液のほかリンパ液にも分布して循環している。リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識したり(T細胞リンパ球)、それらに対する抗体(免疫グロブリン)を産生する(B細胞リンパ球)。」です。

 「アルブミン・グロブリン(血漿)」も、参考にしてください。

選択肢4

 選択肢4の「血小板は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む」ですが、誤った記述です。

 ずっこける選択肢です。

 間違っているのは、「血小板」のところです。

 正しくは、「赤血球」です。

 血小板は、血を止める機能があります。

 手引きには…、

 「損傷部位に血小板が粘着、凝集して傷口を覆う。このとき血小板から 放出される酵素によって血液を凝固させる一連の反応が起こり、血 漿 タンパク質の一種 であるフィブリノゲンが傷口で重合して線維状のフィブリンとなる。」

 「フィブリン線維に 赤血球や血小板などが絡まり合い、血の凝固物(血餅)となって傷口をふさぎ、止血が なされる。」

 …とあります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 設問は、「正しいものはどれか?」です。

 「1」は「誤」です。

 「2」は「正」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「誤」です。

 正解:2

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人体

 午後1問:口腔

 午後2問:肝臓

 午後3問:呼吸器系

 午後4問:血液

 午後5問:腎臓及び副腎

 午後6問:目

 午後7問:鼻

 午後8問:外皮系

 午後9問:代謝と排泄

 午後10問:医薬品の体内での働き

 午後11問:内服薬の剤形

 午後12問:外用薬の剤形

 午後13問:全身的に現れる医薬品の副作用

 午後14問:肝機能障害

 午後15問:偽アルドステロン症

 午後16問:精神神経系の副作用

 午後17問:消化器系の副作用

 午後18問:呼吸器系の副作用

 午後19問:循環器系及び泌尿器系の副作用

 午後20問:皮膚に現れる副作用

令和7年度 福島県 科目別

 ・インデックス

 ・医薬品に共通する特性と基本的な知識(第1~第20問)

 ・主な医薬品とその作用(第21~第60問)

 ・人体の働きと医薬品(午後1~第20問)

 ・薬事に関する法規と制度(午後21~第40問)

 ・医薬品の適正使用と安全対策(午後41問~第60問)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '25年版 (2025年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者の独学方法については、「登録販売者の独学」を、参考にしてください。

 登録販売者のブログ記事などは、「サイトマップ」に、挙げています。

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