システインは、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えると ともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働き、」
「また、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされ る。」
「システイン又はシステイン塩酸塩が主薬として配合された製剤は、しみ・そばかす・日焼けなどの色素沈着症、全身倦怠、二日酔い、にきび、湿疹、蕁麻疹、かぶれ等の症状の緩 和に用いられる。」
…と、相なります。
ご存じのように、「システイン」は、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として登場します。
市販薬には、「【第3類医薬品】システィナC 210錠 」などがあります。
当該成分は、よく試験に出ます。優先順位は「高い」です。
システインは…、
① システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる。
② システインは、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を抑える働きがあるとされる。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促す働きがあるとされる」ですが、正しい記述です。
まず、「システイン」の攻略には、「方向性の違うものが2つある」と憶えておきます。
本問のように、「肝臓」に働きかける成分がある一方で、次の②の問題のように、「お肌」に効く成分となっています。
システインは、「肝臓(アルコール分解)」と「お肌」の“2本立て”と、まずは、把握しておきましょう。
よって、①は、「○」となります。
肝臓系の過去問には、「東京都 R1 第95問」などがあります。
②の「システインは、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を抑える働きがあるとされる」ですが、これは誤りです。
間違っているのは、「メラニンの排出を抑える働き」のところです。
正しくは、「メラニンの排出を“促す”働き」です。
こういう、「正反対の記述をする」のは、登録販売者試験ではド定番の出題なので、慣れておきましょう。
よって、②は、「×」となります。
お肌系の過去問には、「福島県 R4 第55問」などがあります。
システインは、化粧品や日焼け止めに配合されたりします。
皮膚の新陳代謝を活発にしたり、メラニンの排出を促したり、メラニンの産生を押えたりします。
しみやそばかす、日焼けなどの色素沈着症の緩和に用いられます。
また、先述したように、肝臓のアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドと直接反応して代謝を促します。システインは、「二日酔い」にも効く成分となっています。
このように、システインには、「お肌」と「肝臓」の2つの作用があるので、しっかり憶えておきましょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【第3類医薬品】システィナC 210錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」へのリンクです。
ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチン
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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