中黄膏‐皮膚に用いる薬 鼻‐漢方処方製剤対策

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「漢方処方製剤」の「皮膚に用いる薬」の「鼻」に登場する「中黄膏(ちゅうおうこう)」の対策ページ。本ページでは、当該漢方処方製剤のポイントをまとめたり、「○×問題」を出したり、過去問を紹介したりしています。

インデックス

○×問題

 基本問題です。

問1『中黄膏は、ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛、肛門裂傷、湿疹・皮膚炎に適すとされる。』

正誤と解説はこちら。

解説 問1

 問1ですが、誤った記述です。

 「中黄膏」は、急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適した漢方です。

 設問の記述は、「紫雲膏」のものです。

 「皮膚に用いる薬」には、「中黄膏」と「紫雲膏」しかないので、このような、説明文の「入れ替え」問題が予想されます。

 チェックだけはしておきましょう。

問2『中黄膏は、カンゾウを含む。』

正誤と解説はこちら。

解説 問2

 問2は、誤った記述です。

 「中黄膏」に限らず、第10節の「皮膚に用いる薬」ですが、構成生薬が「ない」です。


試験傾向

 「中黄膏」ですが、ほとんど出ない漢方です。

 PDF過去問をチェックしてみて、問われているようなら、押えるくらいでよいでしょう。

 出ないなら、ガチの「後回し」でよいでしょう。

 なお、「中黄膏」は、市販されている漢方処方製剤があります。

 テキストはもとより、ドラッグストア等で、実物を手にして、効能などを勉強しましょう。

 amazon参考:中黄膏

 楽天参考:中黄膏

「皮膚漢方」の共通事項

 「皮膚に用いる薬」の「中黄膏」と「紫雲膏」ですが、「膏」という文字があることからわかるように、「塗り薬」です。

 よって、内服用の漢方処方製剤とは、大きく違っています。

 挙げていくと…、

 ・体力規定(虚実)がない。

 ・構成生薬も、ない。

 ・まれ重篤副作用も、ない。

 ・数字規定も、ない。

 …といった次第です。

 ですから、押えるべきは、「使用上の注意」くらいとなっています。

使用上の注意

 「中黄膏」には、お馴染みの論点の「使用上の注意」があるので、チェックしておきましょう。

 手引きには…、

 「湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。

 …とあります。

 まあ、常識的に考えて、判断はできると思います。外皮用薬の「受診勧奨」のケースですね。

キーワード

 「中黄膏」のキーワードは、「急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期」くらいです。

 効能は、身近でわかりやすい症状が多いので、ざっくり目を通しておけばいいでしょう。

補足

 「中黄膏」ですが、手引きには…、

 『捻挫、打撲、関節痛、腰痛、筋肉痛、肩こりに用いる貼り薬(パップ剤)とした製品もある。

 …という記載があります。

 “こういう”記述は、選択肢にそのまま使えるので、出題される可能性があります。

 たとえば、「中黄膏は、貼り薬(パップ剤)とした製品もある。」といった塩梅です。

 「出しやすい」記述なので、頭の片隅に置いておくといいでしょう。

 また、入れ替え問題として、「“紫雲膏”は、貼り薬(パップ剤)とした製品もある。」というような、「ひっかけ」も予想されます。当然、「×」です。

 ガチ暗記は無用ですが、意識だけはしておきましょう。

過去問リスト

 「中黄膏」の過去問演習用として、東京都等の問題をピックアップしました。

 こういう出題があったので、チェックしておきましょう。

東京都

・近年なし。

関西広域連合

・近年なし。

福岡県

・近年なし。

語呂合わせ一覧

 当該漢方には、これといった語呂合わせがありません。

チェック用:手引き抜粋

 『中黄膏』

 『急性化膿性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫に適すとされる。』

 『しかし、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。』

 『捻挫、打撲、関節痛、腰痛、筋肉痛、肩こりに用いる貼り薬(パップ剤)とした製品もある。』

こまごましたもの

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