指定数量 一問一答

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 危険物取扱者 乙種4類(乙4)の「法令(危険物に関する法令)」のうち、「危険物と指定数量」の「指定数量」の一問一答。その文章問題。ポイント・頻出論点を、一問一答形式で勉強する。いやらしい問題が多いので、知識の確認、チェックに有用。

指定数量 文章問題

 主に、「指定数量」について、思わず“うげっ”と、声が出るような問題を挙げていきます。

 「解説」は、下の方にあります。

 なお、「指定数量」ですが、憶え方の「指定数量の伝説的憶え方」を、一読願います。

 間違えた人は、復習用に「お気に入り」などに入れて、空き時間に再チェックです。

問1『危険物Aは、非水溶性で、1気圧において、発火点が220度で、引火点が45度のものである。これが、3000リットル貯蔵されている。』

『危険物Bは、非水溶性で、水に沈み、1気圧において、発火点が90度で、引火点が-40度以下のものである。これが、2000リットル貯蔵されている。』

『この2つが貯蔵されている製造所等の指定数量は、「50倍」となる。』

正誤はこちら。

問2『同一の製造所で、「キシレンが1000リットル、1-ブタノールが2000リットル、メタノールが4000リットル貯蔵されていると、指定数量は、「13倍」となる。』

正誤はこちら。

解説:問1

 問1ですが、いわゆる「横断問題」です。

 論点の「指定数量」のみならず、「危険物当て」まで問われています。

 要領としては、1つ1つ、潰していくしかありません。

 まず、『危険物Aは、非水溶性で、1気圧において、発火点が220度で、引火点が45度のものである。これが、3000リットル貯蔵されている。』から見ていきましょう。

 設問の危険物は、「非水溶性」で「発火点が220度で、引火点が45度」です。

 この性質から、「軽油」であることがわかります。

 当該軽油は、「第2石油類」です。

 指定数量は、非水溶性なので、「1,000リットル」となります。

 よって、「3000/1000」で、「3倍」となります。

 次に、「危険物Bは、非水溶性で、水に沈み、1気圧において、発火点が90度で、引火点が-40度以下のものである。これが、2000リットル貯蔵されている。」を見ていきましょう。

 危険物Bは、「非水溶性」と「水に沈み」と「発火点が90度」のところで判別します。

 発火点が90度で、比重が1以上なのは、あの「二硫化炭素」です。

 当該二硫化炭素は、「特殊引火物」で、指定数量は、「50リットル」です。

 よって、「2000/50」で「40倍」となります。

 危険物AとBの指定数量を足し算します。

 「3+40」で、「43倍」となり、選択肢は、「×」となります。

解説:問2

 問2の『同一の製造所で、キシレンが1000リットル、1-ブタノールが2000リットル、メタノールが4000リットル貯蔵されていると、指定数量は、「13倍」となる。』ですが、これは、意図的に、知名度の低い危険物を問うています。

 本問も、1つ1つ見ていきましょう。

 「キシレン」は、第2石油類の非水溶性です。

 よって、指定数量は、「1,000リットル」となります。

 んなもんで、「1000/1000」で「1倍」となります。

 次に、「1-ブタノール」も、第2石油類の非水溶性なので、指定数量は、「1,000リットル」となります

 よって、「2000/1000」の「2倍」となります。

 当該1-ブタノールは、「アルコール類」ではないので、注意してください。

 最後の「メタノール」は、「アルコール類」ですから、指定数量は、「400リットル」となります

 「4000/400」で「10倍」となります。

 算出した数字を足し算します。

 「1+2+10」で「13倍」となり、「○」となります。

 本問の特徴は、なんといっても、知名度の低い「1-ブタノール」を問うているところです。

 試験にほとんど出ない危険物でも、このように、文章問題の1論点として問われる可能性があるので、名称とその区分は、シッカリ見ておきましょう。

 参考:1-ブタノール

総評+補足

 以上、「危険物と指定数量」の「指定数量」の「指定数量」の一問一答でした。

 基礎・基本レベルです。

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