第2種電気工事士の技能試験の候補問題:No.10を解説するページ。No.10の山場は、「確認表示灯の同時点滅」。ここは、理屈を押さえた後で丸暗記。文系ド素人は、考えていると時間がなくなる。ブレイカーは『欠陥』箇所なので、5回は練習。これで、合格間違いなし。絶対合格したい問題。
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第2種電気工事士の令和6年度(2024年度)技能試験の候補問題 No.10の独学者向けポイントを解説していきます。
候補問題のNo.10は、結論から言うと、「やや難」です。
とはいえ、「ド暗記」で凌げるので、大丈夫といえば、大丈夫です。
これに当たるとチョイ不運ですが、面倒な候補問題は他にたくさんあるので、「ラッキー」と“思い込んで”作業に当たってください。
しっかり練習して、落ち着いて試験に臨めば、合格間違いなしの候補問題です。がんばりましょう。
難儀なのは、「PL(確認表示灯 同時点滅)」ですが、ここの複線図は、施工と同様に、『暗記』で凌ぎます。
下手な自力より、プロの真似です。
本試験では、考える時間がないので、テキストのお手本を、丸々暗記しておくのが、最も確実で早いです。
次の留意点は、「渡り線」です。
「PL」と「スイッチ」間の「渡り線」ですが、「色指定なし」となっており、「赤」でも「黒」でも、構いません。
しかし、本試験時に迷わないよう、練習時に、何色で接続するか、決めておきましょう。
個人的には、わかりやすい「赤」で繋ぐのがよいと思います。
当該「PL」以外は、おなじみのものなので、他の候補問題をやっていれば、問題なく書けるはずです。
複線図の書き方は、「複線図‐No.10:確認表示灯(同時点滅)」を参考にしてください。
ポイントをまとめると、上記画像のようになります。
本問の難所は、固有部分の「確認表示灯(同時点滅)・スイッチ・コンセント」のところですが、後述するように、「結線のやり方を丸暗記すれば」、劇的に難易度は下がります。
加えて、本問の固有部分には、「配線用遮断機(ブレーカー)」があります。先の画像の「B」の部分です。
当該器具は、本問にしか登場しないので、接続に慣れておく必要があります。
以下、それぞれの対策を見ていきます。
難所である「確認表示灯(同時点滅)」は、ド暗記が一番確実です。
同時点滅の結線を、つまり、わたり線の通し方、わたり線の色、その他諸々を、テキストを見て、丸暗記します。
当該作業は、“考えれば、”できますが、本試験では、いちいち考えていると時間がなくなってしまいます。
考えて時間を食うと、それだけ、最後の見直し時間が少なくなってしまいます。
組上げ後の見直し時間は、“技能で最も重要な時間”で、大概1つは、見直し時に致命的なミスを発見し、事なきを得るケースが多々です。
つまり、見直し時間がない=ミスを発見できない=欠陥を直せず不合格、という塩梅です。
「確認表示灯(同時点滅)」のところは、最初から最後まで、テキストのやり方を丸暗記して試験に臨むのが一番かと思います。
なお、丸暗記ですが、組む練習を5回もやれば、自然と憶えます。が、憶えられなかったら「憶えるまで繰り返す」だけです。
そんなに時間はかかりません。数分でできます。晩酌前なり、寝る前の儀式として、ちゃちゃと組み立てて、憶えてしまいましょう。
なお、ド暗記が一番とはいえ、同時点滅の理屈については、一度は、自分で考えて、同時点滅の要領を、“ざっくり”と理解しておきましょう。
というのも、丸暗記だけだと、もし、施工条件が変えられると、即落ちするからです。
万が一の“保険”です。
「同時点滅」は、そんなに難しい理屈じゃないので、“ざっくり”でいいので、押さえておきましょう。
さて、本問には、本問にしか出ない「配線用遮断機(B)」が登場します。
おなじみの端子台の作業と同じなので、そう手間取ることはないでしょう。
しかし、『極性』だけは、要注意です。
極性の間違いは「欠陥」なので、本問で落ちるとしたらここです。
本問では、難関の「同時点滅」の回路に、神経の大半が行ってしまうため、ついうっかり、遮断機の極性を忘れてしまうことがあります。
ケアレスミスが出ないよう、「極性~よしっ!」の指差し確認を推奨します。
当該固有部分も、4~5回は練習して、身体を慣れさせておきましょう。
本問では、リングスリーブの「中」を使います。
「中」の出番はそうないので、ついつい、いつもどおりに「小」でガチャンコとしそうになるので、本当に注意してください。
本問は、落ち着いて作業すれば、まず合格できる問題です。
絶対に合格しましょう!
特に、これと言って気にすべきところはないです。
固有部分の暗記と練習に尽力しましょう!
本問では、意図的な「ミス対策」は、無用です。
本問の難所は、先に見たように、「確認表示灯(同時点滅)」です。
本問は、ミス対策に時間を割くより、当該「確認表示灯(同時点滅)」のド暗記に尽力すべきです。
何度も練習して、絶対に間違えないレベルに、到達しましょう。
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。
高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。
最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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