第2種電気工事士の技能試験・候補問題の複線図の書き方 No.10:令和6年度(2024年度)試験

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第2種電気工事士 技能試験の候補問題の複線図の「No.10」の書き方を述べるページ。「No.10」の複線図の書き方を「画像」にして提供する。独学の人や複線図が苦手な人向けの内容。本問の複線図は、「確認表示灯(パイロットランプ:PL)の同時点滅」です。複線図の作業的には、「丸暗記」が最も効率がいいです。つなげ方を何回も繰り返して、暗記してください。

【共通】第2種電気工事士「複線図」の書き方

 はじめに、第2種電気工事士の「複線図」の書き方ですが、当方では…、

 ①接地側:電灯(負荷)とコンセントをつなぐ。

 ②非接地側:点滅器(スイッチ)とコンセントをつなぐ。

 ③残りをつなぐ。

 …という順序でやっていきます。

 憶え方としては、「デンコ テンコ」です。

 「デンコ」は、「“電”灯と“コン”セント」です。

 「テンコ」は、「“点”滅器と“コン”セント」です。

 なお、複線図の書き方の順番等は、テキストによって異なっています。違うときは、お使いのテキストに従ってください。

複線図 No.10‐PLの同時点滅

 候補問題のNo.10の複線図の「確認表示灯(パイロットランプ:PL)の同時点滅」ですが、最初は難しいですが、対策後は、最もカンタンになります。

 「確認表示灯(パイロットランプ:PL)の同時点滅」のつなげ方だけが難しいのですが、「暗記」してしまえば、問題ではなくなります。

 他の候補問題にはない、固有の「つなげ方」なので、ここだけを何回も練習して、頭に叩き込みましょう。

 当該PLさえできるようになれば、後は、お茶の子さいさいです。

接地側‐デンコ

 次に、電源線の接地側(白)です。

 接地側は、「デンコ」なので、「電灯(負荷)」と「コンセント」をつなぎます。

 本問には、「コンセント」があります。

 んなもんで、まずは、「コンセント」と接地側の白線とつなげましょう。

 さて、「パイロットランプ」も“ランプ”で「電灯(負荷)」ですから、ここも、接地側の白線とつなげます。

 コンセントとPLのどちらに「渡り線」を使うかは、決まっていないので、皆さんがお使いのテキストに、準拠してください。

 まあ、神経質になるところではないです。

 後は、「イ」の引掛けシーリングとランプレセプタクルを、接地側につなげます。

 定番の作業なので、まったく問題ないはずです。

 接地側だけをつないだものが、先の画像となります。

非接地側‐テンコ

 次は、非接地側(黒)の作業です。

 非接地側は、「テンコ」なので、「点滅器(スイッチ)」と「コンセント」をつなぎます。

 当方では、先に「コンセント」につないで、次に、黒の「渡り線」で、点滅器とつなげました。

 当該渡り線も、決まっているのは色くらいなので、お使いのテキストに準拠してください。

 特に、ここも、問題ないと思います。

 こんな次第で、非接地側をつなぐと、先の画像となります。

残りをつなげる・・・負荷とスイッチ

 後は、負荷部分とスイッチとを、つなげるだけです。

 引掛けシーリングとランプレセプタクルは、問題ないかと思います。

 問題となるのは、「確認表示灯(パイロットランプ:PL)の同時点滅」です。

 ここは、難しく考えず、先の図のように、つなげ方を丸暗記しましょう。

 よくよく考えればできるかもしれませんが、本試験では、考える時間がありません。

 よって、「丸暗記」が最も無難です。

 本試験で本問に当たったら、即効で、当該PL部分の組み方を、余白にメモってしまいましょう。

 なお、画像のコメントにもありますが、「渡り線」の色は、自由です。

 しかし、前もって決めておいた方が、絶対的に無難なので、赤同士で憶えやすいので「赤」を使うのを推奨します。

 該当箇所の線を引くと、先の画像のようになります。

第2種電気工事士の技能試験 候補問題 複線図 書き方 No.10 まとめ

 先の画像をまとめると…、

 …となります。

 複線図の山場は、「PL」のところです。

 当該「PL‐スイッチ‐コンセント」の書き方を、何回も何回も練習して、暗記してしまいましょう。

 10回以上、紙に書き出せば、まあ、大丈夫です。

 本問は、作業的にも、「PL」だけが要注意で、他は難しくないので、合格しやすい部類です。

 本問は、受かる候補問題です。

 憶えるべきはキッチリ暗記して、本試験で当たったら、落ち着いて作業し、合格を確かなものにしてください。

 以上、候補問題No.10の複線図の書き方でした。

 次の候補問題へ。

 ところで、本問の「候補問題」の『解説』は、「こちら」です。

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 参考:第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。

 高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

 なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。

 最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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