第2種電気工事士の技能試験の候補問題:No.9を解説するページ。No.9は、穏当に合格できる問題。固有部分は、「EET(接地極付接地端子付コンセント)」と「丸型の引掛けシーリング」だが、まったく問題はない。「中」リングスリーブに留意していれば、合格である。本問に遭遇したら、確実に受かろう。
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第2種電気工事士の令和6年度(2024年度)技能試験の候補問題 No.9の独学者向けポイントを解説していきます。
候補問題のNo.9は、一口で言うと、「受かる問題」です。あまり難しくありません。
本問に当たると、「ラッキー」です。確実に仕上げて、合格を手にしてください。
本問の複線図は、その大半が、他の候補問題と被っているので、ほとんど問題ありません。
書き方の基本どおりにやれば、それでお仕舞いです。
ただ、「カンタン」なものほど、ケアレスミスが怖いです。
油断せず、落ち着いて、作業に臨みましょう。
複線図の書き方は、「複線図‐No.9:EET」を参考にしてください。
ポイントをまとめると、上記画像のようになります。
本問の固有部分は、「EET(接地極付接地端子付コンセント)」と「丸型の引掛けシーリング」ですが、両方とも、難しくありません。
“普通に”挿し込むだけなので、お手本を見て2~3回作業すれば、文系ド素人でも100%できます。
ただ、コンセントには、「極性」があるので、注意です。落ちるとしたら、ここだけです。
繰り返しますが、カンタンな作業ほど、ケアレスミスをします。
油断せず、落ち着いて、いつも通りに作業してください。
また、本問では、「VVF 2.0-2c」が2つ使われるところに特徴があります。
『本問の2.0と2.0を接続するところは、リングスリーブの「中」で接続する』ことを、必ず憶えておきましょう。
当該候補問題の注意点は、ここくらいです。
「丸型の引掛けシーリング」は、本問にしか出ません。
しかし、当該作業は、器具部品中でもカンタンな部類なので、問題はないでしょう。差し込むだけです。
なお、先のEETと同じように、「極性」だけを注意してください。
先ほども言いましたが、カンタンな作業ほど、ケアレスミスを犯しやすくなっています。
油断せず、いつもどおりの作業ができるようになっておきましょう。
できるとはわかっていても、2~3回は、練習しておくといいです。
先述したように、本問で一番の注意点は、「VVF 2.0-2c」同士を接続するところです。
電源線の接地側(白)のところは、「2.0」と「2.0」と「1.6」と「1.6」の「4本」の電線を接続します。
「3.5+3.5+2+2」で「11mm2」で、「8mm2超」となるので、「中」スリーブとなります。
んで、電源線の非接地側(黒)のところは、「2.0」と「2.0」と「1.6」の「3本」の電線を接続します。
「3.5+3.5+2」で「9mm2」で、「8mm2超」となるので、ここも、「中」スリーブとなります。
本問では、「中」をよく使うので、そこんとこを“強く”意識して作業しましょう。
ついつい、いつもどおりに「小」で、ガチャンコとしそうになるので、本当に注意してください。
リングスリーブの接続を間違うと、修正に3~5分かかります。
(「中」だよいいね?「中」だよいいね?)とつぶやいて、指差し確認を2回した後で、接続してください。
本問には、EETにアース線を接続する作業があります。
コンセントには、アースの穴が「2つ」あると思います。
結論から言うと、どちらの穴に突っ込んでもOKです。
もう片方の空いた穴は、アース線の「渡り線」用に、使用するとのことです。
試験には、そういう指定が「ない」ので、全く考慮する必要はないです。穴に逡巡することなく、挿入してください。
本試験では、練習時には予想もしない『ミス』をします。
よって、練習のときから、「ミス」に備えておきましょう。
候補問題を組み終わって、採点(欠陥のチェック)が済んだら、回路をそのまま捨てるのではなくて、以下の箇所を、仮にミスったとして、再施行してみてください。
当該再施行の際は、ストップウオッチで、時間を計ります。
1つの「ミス」をカバーするのに、どれだけ時間を食うか、肌で体感しておきましょう。
再組み立てすべきは、上の赤丸の「電源線」の「接地側」のところです。
先に見たように、ここは、VVF2.0の電線が2本と、VVF1.6が2本との接続です。
よって、「中」スリーブで、刻印も「中」となります。
あまり数のない「中」なので、スリーブの選び間違い・刻印間違いが“起きそう”です。
よって、「小」スリーブで接続してしまった!、と仮定して、再施行しましょう。
間違った「接続部分」を切断し、採寸して被覆を剥いて、再接続してみてください。
もの凄い手間なことが、皮膚でわかるはずです。
ミスをしないのが一番効率がいいことを、肝に銘じましょう。
本問では、もう1つ、ミス対策をすべき箇所があります。
それが、上記複線図の赤丸のところです。
一見なんでもないEETの作業ですが、本試験では、こういう無難なところで、ミスをしてしまうものなのです。
「仮」に、極性を間違えたとして、再施行してみましょう。
具体的に言えば、接続した(突っ込んだ)電線を、一度抜いて、入れ直すだけです。
しかし、当該再施行を経験しておけば、コンセントの接続の際に、「極性」の存在をド忘れすることはないはずです。
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものもあるので、参考にしてください。
高評価だったのは、まず、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
なお、先の補助教材の使用感・レビュー等のある方、よろしければ、「当方のTwitter」や「メール」に、ご一報願います。
最後に、ASITAKAさん、情報提供ありがとうございました。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
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本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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