候補問題の第5問は、難しそうだが、難易度は普通。固有部分の「200Vコンセント」は、まったく問題なし。「配線用遮断機」と「漏電遮断機」と「ET」は端子台で代用。最終的な組上げが面倒なくらいで、ほぼ受かる問題。本問の練習の仕方や、攻略、要領、手順を説述する。独学者向け。技能試験が本問だったら、確実に合格したい。
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平成30年度(2018年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題5」の独学者向けポイントを見ていきます。
候補問題5は、上の画像を見てもらえばわかるように、「200Vコンセント」が固有部分です。
とはいえ、ここは、「緑」のアース線の作業が加わるだけであり、“普通のコンセントに毛が生えたくらい”なので、ほとんど問題はありません。
次に、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」と「ET」ですが、ここは端子台で代用するので、カンタンです。要は、「端子台に、電線をねじ止めするだけ」だからです。
本問は、先に述べたように、「受かる問題」です。
きちんと練習していれば、まず合格できます。本試験で当たったら、確実に合格しましょう!
候補問題5は、上の画像を見てもらえばわかるように、固有部分の多い問題です。
しかし、先述したように、手を焼くところは、強いていえば、最後の合体くらいで、ほとんどありません。
怖いのは、ケアレスミスくらいです。受かる問題だからこそ、慎重に、丁寧に作業をしてください。
本問のコツは、画像のように、①と②と、ふたつに分けて考えることです。
「2つに分けて」考えると、余計なことに気を使わずに済み、精神的に、かなり楽になります。
さて、①は、オーソドックスな作業ばかりで、他の候補問題を練習する過程で、当該部分の作業はめきめき上達するので、問題ではありません。
強いて難解なポイントを挙げるなら…、
「スイッチ×2とコンセント×1」部分の結線は、2心ケーブルを2本使うという、あまりない形式なので、慣れてないと戸惑うことが考えられます。
しかし、まあ、最初だけ「アレッ?」となるだけで、慣れたら、まず大丈夫です。
意識的にテキストを読んで、ケーブルと連用取付枠の組み方を、目に焼き付けておきましょう。
文系ド素人の人は、最悪、ケーブルの結線を丸暗記してください。
次に、②の200Vコンセントですが、ここは①よりもカンタンです。
正直、間違えるようなところがない、という塩梅で、問題文に指定どおりに、差し込むだけです。
1つ1つを丁寧に施工すれば、文系ド素人でも、100%クリアできるでしょう。
本問で、念入りに練習しておかないといけないのは、「端子台」です。
本問では、おそらく、「配線用遮断機」と「漏電遮断機」と「ET」が1つの端子台で代用されるはずです。
端子台は、『欠陥』ポイントであり、ねじ止めが皮膜を噛んでいる、被膜を剥き過ぎている(電線が5ミリ以上、はみ出ている)と、即落ちです。
このため、端子台には、“独自の練習”が必要となります。
晩酌をしながらでもいいので、使用済みケーブルで、端子台の接続を練習しておきましょう。酔ってできるくらいでちょうど良いです。
画像にあるように、5回は、使用済みケーブルで練習しておきます。
リングスリーブは、「中」と「小」と「極小」を使うはずです。
3つも種類があるので、格段に、間違えやすくなっています。
電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさを「指差し確認」して、さらに、刻印(圧着マーク)が正しいかどうかを「指差し確認」し…、
ほいで、もう一度だけ、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、「よしっ!」となったら、ガチャンと接続します。
というのも、『リングスリーブを間違うと、その修正がクソ面倒だから』です。
間違った接続部分を切り取り、ケーブルの外装を剥いで、電線の被膜を取るという“時間ロス”の権化です。
おおむね3分は、下手をすると5分は時間を取られます。
本試験は『40分』ですので、当該ミスが、いかに危ないか、お分かりかと思います。
指差し確認の時間は、間違ったことを考えれば、『絶対に、あり』です。
多くのテキストやDVDでは、最後の段階で、①の回路と②の回路とを合体する手順になっています。
当該『合体』のときは、作業に慣れてないと、各回路同士がガチャガチャして手間取ります。
あまりに手間取ると接続部分がずれてイライラしたり、果てには電線が抜けたりと、精神的に“ムカッ”とします。
まず、深呼吸です。
イライラしたりムカムカしたりすると、ケアレスミスの温床となるので、深呼吸で一息いれます。
最終的な組み上げは、落ち着いてやれば大丈夫です。気を落ち着けて臨みます。
画像にあるように、5回は、使用済みケーブルで練習しておけば、本試験でも落ち着いて作業できます。
なお、組み上げるのが苦手な人は、各部分につながっているケーブルを、“くっと”90度曲げます。
こうすると、互いに干渉しないので、作業がしやすくなります。
本試験では、試験の最後の最後で、端子台のねじを、もう一度締めてください。
くっと、ドライバーを挿して回す“ふり”でいいです。
というのも、見直しのときに、ケーブルの皮膜が食い込んでいたり、または、露出が長すぎたりで、『微調整』をする可能性が大だからです。
この際、ねじを緩めて微調整するのですが、その際、100%ねじを締め忘れる!と思っていてください。
ねじの締め忘れは、「欠陥」で即落ちします。
最後に必ず、ぎゅっぎゅと、念のため、ねじを締め直しましょう。
おそらく、本問で不合格になる人の大半が、端子台のねじがらみだと思います。
1個くらい、締め切っていないものが、あるはずです。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べています。
ところで、文系ド素人にとって、技能の練習時にあると便利なものは、以下のとおり、です。
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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