候補問題の第8問は、穏当に合格できる問題。まず、固有部分のリモコンリレーに習熟する。おおむね端子台で代用されるはず。ほかは、アウトレットボックスへの施工及び接続に慣れておく。180度曲げはここでも有効。VVR2.0は、何気に欠陥を取られやすいので、丁寧に練習しておく。本問に遭遇したら、確実に受かろう。
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平成30年度(2018年度)の、第2種電気工事士の技能試験の「候補問題8」の独学者向けポイントを見ていきます。
候補問題のNo.8は、一口で言うと、「受かる問題」です。あまり難しくありません。
本問は、左側の方にくちゃくちゃと図記号が固まっているので、一見難しそうですが、試験には影響ないので、ほとんど意味のない記述です。無視して構いません。
また、本問の固有部分の「リモコンリレー」は、端子台で代用されので、作業そのものは、難しくありません。といいますか、もはや「おなじみ」のものになっているはずです。
次に、アウトレットボックスですが、これも、単に「間違わないで組むだけ」なので、他の候補問題を消化していれば、ほぼ大丈夫なはずです。
本問に当たると、「ラッキー」とは行きませんが、「落ち着いていけば、まず合格だ」と思っていいでしょう。
ただ、本問は、アウトレットボックスに、ケーブルを都合7本、突っ込むことになるので、ごちゃごちゃするのが気がかりなところです。「180度曲げ」は必須です。
あとは、リングスリーブで「中」を使うのと、「VVR 2.0-2c」の施工があるくらいが、留意点です。
上記画像を見てもらえばよいように、本問のメイン論点は、「リモコンリレー」の「端子台」くらいです。
ここの組む要領さえ掴んでおけば、後は、いつも通りの作業です。。
リモコンリレーは、本試験では、おおむね、端子台で代用されます。
ですから、「端子台」の作業の練習をしておけば、それで事が済みます。
端子台への結線を、使用済みケーブルで、最低3回は、組んでおくとよいでしょう。
なお、リモコンリレーの理屈は、念のため、テキストで確認しておいてください。万が一、試験問題を変えられると、暗記では対応できないからです。
“端子台の背景には、このような理屈があるのだなーふーんー”程度でいいので、担保として、見ておきましょう。
本問の特徴は、リモコンリレー代用の端子台から、3本ものケーブルを、ボックスの「1つの穴」に挿入するところです。
文字だけならなんてことはないですが、実際にやると、かなりキツキツで、硬いケーブルが互いに干渉して、接続にかなり手間取ります。
ですから、恒例の必殺技「180度曲げ」をやってみてください。
上記ひどい図のように、ケーブルを入れたら、“くっ”と180度曲げて、へんな言い方ですが、元に戻すみたいに、曲げてしまいます。
こうすると、電線を格段に把握しやすくなるので、接続間違いが、劇的に少なくなるはずです。
ところで、リモコンリレーからの3本のケーブルですが、狭い1つの穴に突っ込むことになるので、雑にやるとゴムブッシングが取れたりします。
ゴムブッシングが取れていると、「欠陥」で即落なので、注意しましょう。イライラするのはわかりますが、丁寧に施工してください。
本問の特徴は、先述したように、ボックス内で、「7本」ものケーブルを接続するところです。
かなりの量となるので、落ち着いて、指差し確認をしながら、1つ1つ、落ち着いて接続します。
何回も言いますが、あわてて接続を間違えると、修正には2~3分もの時間がかかります。
40分しかない本試験では、2~3分のロスは致命的なものとなります。
時間を惜しみたいのはわかりますが、ミスこそ、時間を食う最たるものです。「ミスゼロ」の1回で終わらせられるよう、慎重に接続してください。
本問で、強いて難儀と言えるのは、「VVR 2.0-2c」ケーブルです。
VVRケーブルは、外装をはぐのに、結構神経を使います。
中にある電線の絶縁皮膜に大きな傷がつくと、『欠陥』を取られて即落ちです。
テキストでは電工ナイフを使っていますが、わたしは、ストリッパでギリギリっと裂け目を入れて、後はペンチで外装を引っ張っていました。
こうすると、中の絶縁皮膜に傷がつきようがありません。
要は、絶縁皮膜に傷がなければいいので、各自、自分がうまくいくようにやってみてください。
「リングスリーブ」ですが、本問では、あまり顔を見せない「中」が登場します。
つい、いつもの調子で、「小」や「極小」で接続しないようにしましょう。
他のページでも言っていますが、電線を接続するときは、必ず、リングスリーブの大きさと刻印(圧着マーク)を「指差し確認」して、さらに「もう一度、指差し確認」をして、がちゃんと接続します。
『リングスリーブを間違うと、修正がクソ面倒。3~5分かかる。』です。
本試験でやらかすと、本当に、手が震えます。
最後に「端子台のねじ」です。
最後の最後に、端子台のねじを増し締めしてください。
というのも、見直し時に、端子台をいじる可能性があるからです。たとえば、接続した電線が少しずれていたので、ねじを緩めて修正したのはいいが、ねじを締め直すのを忘れてしまう、という寸法です。
本試験ではかなり緊張しているので、「ねじを緩めたことは忘れる」と。断定しておくのが無難です。
ねじがきちんと締まっていないと「欠陥」で即落ちです。
ですから、念のため、最後の最後で、締まっているとは思うけれども、ねじを増し締めする、といった寸法です。
ここまで意を払えれば、まず、合格です。
最後に、技能試験の教材については「第2種電気工事士・技能試験のテキスト・教材・工具」に述べています。
ところで、文系ド素人にとって、技能の練習時にあると便利なものは、以下のとおり、です。
「ホーザン 合格クリップ」や、
「ホーザン 合格ゲージ P-925」や、
「ホーザン 合格配線チェッカー Z-22」です。
絶対に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
PDFや動画の閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の過去問演習で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
本試験での注意やヒント、コツは、以下のページです。読んでおくと、多少は有利になるかと思います。
まず、問題文についでです。
だいたいは「テキストどおり」なのですが、ごく稀に、テキストの指示とは少し変った出題も予想されます。
「問題文は命取り‐絶対的注意事項」で、問題文を読むクセをつけておきましょう。
次に、作業のヒントとして、「電源線で準備運動‐こころとゆびを慣らす」をば、お目汚しください。
当方は、準備運動として、「まずは最初に電源線」をお勧めします。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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