第2種電気工事士の筆記試験の合格ラインは「6割」です。
試験問題は「50問」出題されるので、「50×6」の「30問」を正解できれば、筆記はパスとなります。
逆を言えば、2電工は、「満点を取らなくてもよい」という次第で、手に負えない論点は「捨て問」にできる、といた塩梅です。
本ページでは、以下、文系ド素人なら「捨てても止むえない」問題を列挙します。
わたしが受験生当時に捨てていた問題、また、“今、再受験するにしても捨てる問題”を挙げていくので、試験勉強の指針にしてください。過去問に大きく「×」をしておくとよいでしょう。
逆を言えば、以下に述べる問題以外は、「すべて、取れるようになっておく」必要があります。
「電気理論」は、おおむね8問ほど出題されるのが常です。
H28後期の筆記の電気理論で「難」なのは…、
第5問の「三相交流回路」と…、
第6問の「単相3線式回路」です。
当該2問の問題は、文系ド素人だと理解するのに時間がかかるため、ぶっちゃけ、費用対効果が悪いのです。
時間に余裕がない人は、「捨て問」にして、他の論点を憶えこむ方が絶対に賢明です。
参考:第5問
参考:第6問
なお、当該2問以外は、文系ド素人でも、ちょっとした勉強で点が取れる難易度なので、得点としてください。
「電気工事」の論点は、おおむね5~6問ほど出題されます。
H28後期の筆記の電気理論で「難」なのは…、
第11問の「漏電遮断器」と…、
第12問の「技能問題」と…、
第21問の「電磁的不平衡」となっています。
第11問には、テキストにはそれほど出てこない器具が出題されており、解くのは「難」です。取れなくても仕方がありません。
第12問は、「技能試験」に絡む問題で、筆記のテキストのみでは対応できない問題です。このため、取れなくても仕方がないといえます。
第21問は、技能の勉強で候補問題を解いていると、選択肢の“不自然さ”から、何とか判別は付くのですが、テキストのみの勉強では難しいでしょう。
これら3問は、『運』でしか正解できないので、わからなければ「捨て問」です。
参考:第11問
参考:第12問
参考:第21問
配線図問題の捨て問は…、
第31問「3路スイッチ」と…、
第42問「複線図:コネクタの種類と個数」と…、
第43問「複線図:ケーブルの本数」と…、
第44問「複線図:リングスリーブの種類と個数」と…、
第48問「写真鑑別:工具」となっています。
「配線図」の問題では、「複線図」を理解していないと取れない問題が、多々出ます。
上記31問、42~44問がこれに該当し、文系ド素人なら、できなくても仕方がないといえます。
当該「複線図」は、理解するのに時間がかかる上、テキストのみの勉強では、ホント、理解しにくいものがあります。
ですから、「複線図」が苦手なら、上記問題群は「捨て問」にするとよいでしょう。どのみち技能でやるのですから、筆記で無理する必要はありません。
当該4つの問題が取れなくても、合格点は十分に確保できます。
参考:第31問
参考:第42問・第43問
参考:第44問
ちなみに、わたしが受験生当時は、複線図問題は「捨て問」で、問題文を読むや否や、即、3番にマークしていました。それでも、「42問」取れてパスできました。
さて、最後に、第48問の写真鑑別ですが、これは「難」でも、即「やさしい」になる問題です。
実物を知らないと間違えるが、実際に工具に触れたことがあるなら、間違えようのない問題です。
該当ページにも述べていますが、工具は筆記のときから買っておいて損はありません。
参考:第48問
以上、「捨て問」候補を挙げました。
ぜんぶで「10問」を捨てるので、解くのは「40問」となります。
先も言ったように、合格基準は「正解30問」なので、まだまだ余裕はあります。
また、残る「40問」は、定番かつ頻出の問題で構成されており、きちんと過去問を解いていれば、まず、点数にすることが可能です。
つまり、文系ド素人でも、点の取れるオンパレードであり、また、ちょっと勉強するだけで点の取れる問題も多いです。
電気理論や配線図など、理解に時間がかかるものは、「捨て問」か「後回し」として、まずは、確実に点となる論点から消化していってください。
また、2電工は、競争試験ではありません。つまり、成績上位から一定人数を合格とする“調整”がない、といった次第です。
ガチで「6割」取れたら「合格」です。全受験生が6割取れば、全員合格です。ですから、まずは、6割取ることを念頭にがんばってください。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 11:11 AM |
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第1問は、理論問題で定番の計算問題です。
基本的な公式と決まり事を覚えておけば、文系ド素人でも取れます。
本問のような抵抗の計算問題は、まず、「どこを求めるのか?」を見極めましょう。
でないと、無駄な計算をしてしまい、たとえば、並列回路の合成抵抗を計算したりで、混乱しかねません。
本問は、「右側部分の4Ωの抵抗にかかっている電圧」を求めるわけです。
「V=IR」です。Rは4Ωと判明していますから、残るは「I」を求めればいいわけです。
当該Iを、左側の並列回路で求めればよい、という次第です。
本問のキーは、「並列回路」にかかっている電圧は同じ、であることです。
上の画像の赤点線で囲んだ並列回路の、真ん中の「8Ω」には、「1A」流れています。
ということは…、
「V=IR」ですから、「V=8*1」で「8V」がかかっているわけです。
当該「8V」は、並列回路の上の「4Ωと4Ω」のところにもかかっています。
直列なので足せばいいだけなので、「8Ω」に「8V」な塩梅です。
電流(I)は、「I=V/R」なので、「8/8」で「1A」となります。
並列回路の下のところも同じ要領で…、
「I=V/R」で「8/4」で「2A」となります。
これで、並列回路に流れるAがわかりました。
上から「1+1+2」で、合計「4A」です。
当該「4A」が出たら、答えは出たようなものです。
「4A」が「4Ω」のところに流れていますから…、
「V=IR」で、「V=4*4」の「16V」となります。
んなもんで、答えは「イ」となります。
本問は、基本的な計算問題で、「オームの法則」と「並列接続には同じ電圧」さえ知っていれば、問題が解けます。
本試験では、おおむね第1問目に、本問のような計算問題がでます。
電気理論には、文系ド素人には厳しい問題が多々あります。
ですから、本問のような、少々の公式知識と、掛け算と足し算で解ける問題は、実に貴重です。
何度も練習して、必ず解けるようになっておきます。
また、本試験では、本問と似たような計算問題が出るので、オームの法則の使い方などを、本問でしっかり練習しておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 11:03 AM |
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第2問は、「電気の基本的な知識」を問う問題です。
本問を解くには、電気の常識「電気は流れやすいところに流れる」を知っていることが必要です。
本問は、解説を読めば(なーんだ)の問題なのですが、緊張する本試験で本問が出たら、かなりの受験生が混乱して、上手に解けないはずです。
こういう問題の存在を、しっかり頭に叩き込んでおきましょう。
スイッチ1(S1)を閉じると、電気は、下のスイッチのところを流れます。
反対に言えば、上記画像の赤点線で囲んだ「上側の30Ωの抵抗」のところに、電気は流れません。
先に言ったように、「電気は流れやすいところに流れる」からです。
んなもんで、「上側の30Ωの抵抗」は、無視できるという塩梅です。
さて、スイッチ2(S2)ですが、問題の指示では、「スイッチ2は開く」とあります。
要は、「電路がつながってない」わけで、電気は流れません。
んなもんで、上記画像の赤点線で囲んだ30Ωのところに電気は流れず、従って、無視できるという寸法です。
ここまで到達すれば、後は、足し算だけです。
上記画像のように、赤点線部分は無視で、黒点線部分に電気が流れることになります。
本問だと、抵抗が直列で接続されていることになるので、「30Ω+30Ω」で「60Ω」となり、答えは「ロ」と相なる次第です。
本問は、基本的な電気知識を問う問題です。
まあ、直列接続の合成抵抗の出し方がわからない人はそういないでしょう。
ただ、先述したように、本問は『出題がシンプルなだけ、難しく考え過ぎて、自滅する』傾向があります。
本試験では、こういうシンプルな問題もあると、頭の片隅に置いていてください。
本問も、文系ド素人でも取れる数少ない電気理論の問題です。
何度も練習して、必ず解けるようになっておきます。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 11:03 AM |
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