独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第6問:単相3線式配線の電圧降下:電気理論‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第6問は、「単相3線式配線の電圧降下」を求める問題で、ぶっちゃけ言えば、『捨て問』候補の筆頭となっています。

筆記の理論問題の多くは、パターンが“少ない”のです。

ですから、過去問を数回繰り返しておくと、文系ド素人でも、何とか1点に到れるのであります。

しかしながら、当該「単相3線式配線」の問題は、かなりバラエティに富んだ問題が多く、対策が後手になりかねません。

んなもんで、個人的には、本問のような「単相3線式配線」の問題は、捨てることを勧めます。言うまでもなく、わたしが受験生のときは、「遭遇、即、てきとーにマーク」で1秒たりとも、時間を割きませんでした。

先々に、電気系の上級資格を狙っているのであれば、勉強するのもいいですが、そういう予定が全くないなら、本問は捨てて、他の問題に尽力すべきです。

ま、こういう次第です。

解説

本問は、「単相3線式配線」の「電圧低下」がテーマです。

問題の図を見ればわかるように、上側の抵抗には、「20A」の電流が流れています。

そして、下の抵抗には、「10A」の電流が流れています。

んなもんで、真ん中の中性線には「10A」の電流が流れていることになります。

電線1本あたりの抵抗は、「0.1Ω」です。

上側の電線の電圧降下は、「V=IR」なので、「20A×0.1Ω」で「V=2」となります。

下側の電線の電圧降下も、同じく「V=IR」だから、「10A×0.1Ω」で「V=1」となります。

電源電圧が「103V」なので、a-b間の電圧は、「103-2-1」で「100V」となり、答えは「ロ」と相なります。

まとめ

先述したように、本問のテーマである「単相3線式配線」は、さまざまに出題されています。

本問の「電圧降下」のほか、「電流計の指示値」「抵抗」「断線時の電圧」など、バラエティに富んでいます。

文系ド素人は、こうした「戦線の広い」問題はパスして、1~2パターンくらいの「攻略しやすい問題」に尽力すべきです。

たとえば、「三相交流回路」は、一見すると難しいのですが、中には、公式を憶えたら解けるうえにパターンが1つしかない問題もあり、そういうものに“がんばる”という次第です。

本問に接してみて、曲りなりに解いてみて、ほいで、テキストを読んでみたが、「???」であるなら、潔く『捨て問』が賢明であろうかと存じます。

彼我の戦力差に応じて、「やる」か「やらないか」を決めてください。

わたしなら「パス」です。ぶっちゃけ、費用対効果が低く、やっとれんです。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第7問:許容電流と電流減少係数:電気理論‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第7問は、「許容電流と電流減少係数」を問う問題です。

一口で言えば、「絶縁電線の許容電流の表」を憶えておけば解ける、です。

その表とは、テキストでお馴染みの…、


…です。

問題文の設定を、当該表に当てはめて、計算すれば、答えが出ます。

ホント、この表を憶えるだけです。

なお、当該「許容電流と電流減少係数」は、第2問のような「電気抵抗」の問題にも使えるので、「一石二鳥」で、憶える価値はあります。

説明

本問は「2.0mm」の電線を、「4本」収めて施設する、とあります。

先の表の直径「2.0mm」に当たると、許容電流は「35A」となっています。

当該「35A」に、問題文中にある「電流減少係数」の「0.63」を掛けると、「22.05A」となります。

んで、テキストにも書かれていますが、「許容電流を求める場合は、小数点以下第一位を、世に珍しい“7捨8入”」します。

んなもんで、最終的な数字は「22A」で、答えは「ロ」となります。

まとめ

本問のメインテーマ「許容電流と電流減少係数」でやるべきことは、2つあります。

まず、先述したように、「絶縁電線の許容電流の表」を憶えることが1つです。

再掲:絶縁電線の許容電流の表

2つ目は、具体的な「電流減少係数」を憶えることです。

本問では、ご丁寧に「電流減少係数」の「0.63」が載っていますが、過去問では、当該「電流減少係数」の数字をズバリ、問うています。

たとえば、「3本収めたときの電流減少係数は?」とか「5本入れたときの電流減少係数は?」といった塩梅です。

電流減少係数は、「3本以下・・・0.70」「4本・・・0.63」「5本または6本・・・0.56」となっています。

この数字も、ガチで暗記しておくべきです。

また、先述したように、独自の「切り上げ・切り捨て」も要注意です。ピンポイントで「“7捨8入”」を聞いてくるので、きっちり憶えておきます。

本問は、文系ド素人が取れる数少ない電気理論の問題です。きちんと憶えて、必ず解けるようになっておきます。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第8問:電力損失‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第8問は、筆記で定番の「電力損失」の問題です。

ぶっちゃけ言えば、暗記と記憶の問題であり、テキストの「公式」を憶えておけば、穏当に1点取れます。

本問は、「三相3線式」の回路で、「電力損失」がテーマですから、使う公式は…、

3I2r[W]

…です。

ちなみに、「I2r」とは、お馴染みの「P=VI」に、「V=IR」を代入したものです。

「P=VI→P=IRI→P=I2r」な塩梅です。

文系ド素人の人は、理解は度外視して、公式だけでも暗記しておきます。

解説

先述したように、本問は、暗記と記憶がものをいう問題で、反対に言うと、憶えていないと手も足も出ません。

本問では、電線には「10A」の電流が流れており、電線の抵抗は「0.15」なので…、

3×10×10×0.15で…、

「15×3」の「45[W]」と相なります。

んなもんで、答えは「ニ」となります。

説明

電力損失の問題は、本問のような「三相3線式」以外にも登場します。

単相2線式だと「2I2r」です。

単相3線式だと「3I2r」です。

また、本問は、「電力損失」のほか、「電圧降下」も定番となっています。

単相2線式だと「2rI」で…、

単相3線式だと「rI」で…、

三相3線式だと「√3rI」です。(1.73のルート3です。)

これらの公式も、併せて憶えておきましょう。

まとめ

本問の「電力損失」は、公式さえ憶えていれば、文系ド素人でも憶えることができます。

長々とした理屈がテキストに載っているでしょうが、試験に出るのは、先の3・3の『公式』です。

どの公式も出る可能性があるので、しっかり憶えておきましょう。

文系ド素人で苦手なら、本試験の3日前くらいから、憶え込めばいいです。

何とか点を取りたいところです。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。