第6問は、「単相3線式配線の電圧降下」を求める問題で、ぶっちゃけ言えば、『捨て問』候補の筆頭となっています。
筆記の理論問題の多くは、パターンが“少ない”のです。
ですから、過去問を数回繰り返しておくと、文系ド素人でも、何とか1点に到れるのであります。
しかしながら、当該「単相3線式配線」の問題は、かなりバラエティに富んだ問題が多く、対策が後手になりかねません。
んなもんで、個人的には、本問のような「単相3線式配線」の問題は、捨てることを勧めます。言うまでもなく、わたしが受験生のときは、「遭遇、即、てきとーにマーク」で1秒たりとも、時間を割きませんでした。
先々に、電気系の上級資格を狙っているのであれば、勉強するのもいいですが、そういう予定が全くないなら、本問は捨てて、他の問題に尽力すべきです。
ま、こういう次第です。
本問は、「単相3線式配線」の「電圧低下」がテーマです。
問題の図を見ればわかるように、上側の抵抗には、「20A」の電流が流れています。
そして、下の抵抗には、「10A」の電流が流れています。
んなもんで、真ん中の中性線には「10A」の電流が流れていることになります。
電線1本あたりの抵抗は、「0.1Ω」です。
上側の電線の電圧降下は、「V=IR」なので、「20A×0.1Ω」で「V=2」となります。
下側の電線の電圧降下も、同じく「V=IR」だから、「10A×0.1Ω」で「V=1」となります。
電源電圧が「103V」なので、a-b間の電圧は、「103-2-1」で「100V」となり、答えは「ロ」と相なります。
先述したように、本問のテーマである「単相3線式配線」は、さまざまに出題されています。
本問の「電圧降下」のほか、「電流計の指示値」「抵抗」「断線時の電圧」など、バラエティに富んでいます。
文系ド素人は、こうした「戦線の広い」問題はパスして、1~2パターンくらいの「攻略しやすい問題」に尽力すべきです。
たとえば、「三相交流回路」は、一見すると難しいのですが、中には、公式を憶えたら解けるうえにパターンが1つしかない問題もあり、そういうものに“がんばる”という次第です。
本問に接してみて、曲りなりに解いてみて、ほいで、テキストを読んでみたが、「???」であるなら、潔く『捨て問』が賢明であろうかと存じます。
彼我の戦力差に応じて、「やる」か「やらないか」を決めてください。
わたしなら「パス」です。ぶっちゃけ、費用対効果が低く、やっとれんです。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 10:57 AM |
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第7問は、「許容電流と電流減少係数」を問う問題です。
一口で言えば、「絶縁電線の許容電流の表」を憶えておけば解ける、です。
その表とは、テキストでお馴染みの…、
問題文の設定を、当該表に当てはめて、計算すれば、答えが出ます。
ホント、この表を憶えるだけです。
なお、当該「許容電流と電流減少係数」は、第2問のような「電気抵抗」の問題にも使えるので、「一石二鳥」で、憶える価値はあります。
本問は「2.0mm」の電線を、「4本」収めて施設する、とあります。
先の表の直径「2.0mm」に当たると、許容電流は「35A」となっています。
当該「35A」に、問題文中にある「電流減少係数」の「0.63」を掛けると、「22.05A」となります。
んで、テキストにも書かれていますが、「許容電流を求める場合は、小数点以下第一位を、世に珍しい“7捨8入”」します。
んなもんで、最終的な数字は「22A」で、答えは「ロ」となります。
本問のメインテーマ「許容電流と電流減少係数」でやるべきことは、2つあります。
まず、先述したように、「絶縁電線の許容電流の表」を憶えることが1つです。
再掲:絶縁電線の許容電流の表
2つ目は、具体的な「電流減少係数」を憶えることです。
本問では、ご丁寧に「電流減少係数」の「0.63」が載っていますが、過去問では、当該「電流減少係数」の数字をズバリ、問うています。
たとえば、「3本収めたときの電流減少係数は?」とか「5本入れたときの電流減少係数は?」といった塩梅です。
電流減少係数は、「3本以下・・・0.70」「4本・・・0.63」「5本または6本・・・0.56」となっています。
この数字も、ガチで暗記しておくべきです。
また、先述したように、独自の「切り上げ・切り捨て」も要注意です。ピンポイントで「“7捨8入”」を聞いてくるので、きっちり憶えておきます。
本問は、文系ド素人が取れる数少ない電気理論の問題です。きちんと憶えて、必ず解けるようになっておきます。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 10:54 AM |
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第8問は、筆記で定番の「電力損失」の問題です。
ぶっちゃけ言えば、暗記と記憶の問題であり、テキストの「公式」を憶えておけば、穏当に1点取れます。
本問は、「三相3線式」の回路で、「電力損失」がテーマですから、使う公式は…、
3I2r[W]
…です。
ちなみに、「I2r」とは、お馴染みの「P=VI」に、「V=IR」を代入したものです。
「P=VI→P=IRI→P=I2r」な塩梅です。
文系ド素人の人は、理解は度外視して、公式だけでも暗記しておきます。
先述したように、本問は、暗記と記憶がものをいう問題で、反対に言うと、憶えていないと手も足も出ません。
本問では、電線には「10A」の電流が流れており、電線の抵抗は「0.15」なので…、
3×10×10×0.15で…、
「15×3」の「45[W]」と相なります。
んなもんで、答えは「ニ」となります。
電力損失の問題は、本問のような「三相3線式」以外にも登場します。
単相2線式だと「2I2r」です。
単相3線式だと「3I2r」です。
また、本問は、「電力損失」のほか、「電圧降下」も定番となっています。
単相2線式だと「2rI」で…、
単相3線式だと「rI」で…、
三相3線式だと「√3rI」です。(1.73のルート3です。)
これらの公式も、併せて憶えておきましょう。
本問の「電力損失」は、公式さえ憶えていれば、文系ド素人でも憶えることができます。
長々とした理屈がテキストに載っているでしょうが、試験に出るのは、先の3・3の『公式』です。
どの公式も出る可能性があるので、しっかり憶えておきましょう。
文系ド素人で苦手なら、本試験の3日前くらいから、憶え込めばいいです。
何とか点を取りたいところです。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 第2種電気工事士, 筆記H28後期, 2電工筆記‐過去問 | 2017年4月7日 10:53 AM |
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