独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第4問:力率(抵抗とコイルの直列接続):電気理論‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第4問は、「抵抗とコイルが直列接続された回路の力率」の計算問題です。

文系ド素人だと、どっと冷や汗が流れますが、本問は公式さえ憶えていれば解ける問題で、しかも、計算そのものは実にカンタンです。

こういう問題こそ、文系ド素人は取らなくてはいけません。

食わず嫌いをせず、執拗に点の取れる問題を、追及してください。

解説

本問は、並列回路の力率の公式に、数字を当てはめるだけです。

公式とは…、

cosθ=Vr/V

…です。

本問の設定は、電源電圧は「102V」で、抵抗にかかる電圧は「90V」です。

そのまんま公式に当てはめて…、

cosθ=90/102

≒0.88

…と相なります。

んなもんで、答えは「ハ」となります。

まとめ

本問は、シンプルな問題です。ぜひとも解けるようになっておきたいです。

なお、本問の論点である「単相交流回路の電力と力率」は、たとえば、「有効電力」や「力率」、「力率の改善」など、「公式さえ頭に入っていればなんとなる」問題が多いです。

ぶっちゃけ、捨てても他でカバーできるので、当該論点は、ばっさり捨ててもいいです。

しかし、最近の本試験の傾向は、「計算問題がやや易しいのだけど、他の問題で、手ごわい問題が増えている」のです。

んなもんで、できる範囲で、少しずつ押さえていく方が、『安全』です。

文系ド素人には面倒かと思いますが、それでも、保険の意味で、少しずつ消化していきましょう。

ま、「理解」より「暗記」で、合格点は確保できます!

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第5問:三相交流回路(線間電圧):電気理論‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第5問は、「三相交流回路の線間電圧」を求める問題で、Y(スター)結線の三相交流回路が舞台です。

本問は、公式さえ憶えておけば、解けることには解けます。

しかし、文系ド素人にとっては、「三相交流回路」そのものにアレルギーを持つ人も多いかと思います。

単相ならわかっても、三相となると「???」な次第で、こういった人は、きっぱり『捨て問』にして構いません。

2電工の筆記は「6割合格」です。

「三相交流回路」は、出ても「2~3問」です。んで、そのうち1問は、電圧降下や電力損失なので、暗記で何とかなり、「捨て問」にしても、失点は1~2問です。

よくわからない論点に拘泥するより、テキストをよく読めば取れる論点を消化し切るほうが、最終的な得点は上がります。

いくらでもカバーできるので、ホント、「???」なら、捨ててしまっていいでしょう。

ちなみにわたしは、受験生当時は「ほぼ捨て問」で臨んでいました。

本問のコツは、「捨てるのも一手」です。

解説

本問は、「Y(スター)結線」ですので、線電流の「20A」がそのまま、相電流となります。

んなもんで、「V=IR」ですから、「V=20A×6Ω」で、「V=120V」です。「相電圧」は「120V」です。

「Y(スター)結線」の線間電圧は、「√3(ルート3)×相電圧」です。

んなもんで「120V×1.73」で「207.6V」となり、んなもんで、答えは「ハ」の「208」と相なります。

なお、√3は、問題の最初の「注」にあるように、「1.73」で計算します。

このように、本問は、三相交流回路の基礎的な知識さえあれば、解ける問題です。

「Y(スター)結線」の公式をまとめておきます。

線電流=相電流

線間電圧=√3(ルート3)×相電圧

補足

三相交流回路には、「Δ(デルタ)結線」もあり、テキストにうだうだと説明されているはずです。

公式を挙げると…、

線間電圧は、「相電圧」です。

線電流は、「√3×相電流」です。

とはいえ、本試験では、「Y(スター)結線」の方がよくでます。

当該公式は「後回し」でよいでしょう。

まとめ

三相交流回路は、理論問題では、ほぼ毎回でる論点です。

しかし、文系ド素人にとっては、敷居は高いです。

先述したように、時間がないとか、他の論点が済んでいないなら、三相交流回路は「後回し」でいいです。

「どうしてもしなければならない」なら仕方ありませんが、「別段しなくてもよい」のなら、優先順は低くてもいいからです。

理論の多くの問題は、「食わず嫌い」な面があり、文系ド素人でも「できる」問題は多いです。

ただ、当該三相交流回路は、理解に時間がかかるため、費用対効果は“薄い”というのが実情です。

三相交流回路ができなくても、合格は可能です。

2電工以降、上級の電気資格を考えているなら、本腰を入れるべきですが、「まずは資格」という方は、「捨て問」です。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第6問:単相3線式配線の電圧降下:電気理論‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第6問は、「単相3線式配線の電圧降下」を求める問題で、ぶっちゃけ言えば、『捨て問』候補の筆頭となっています。

筆記の理論問題の多くは、パターンが“少ない”のです。

ですから、過去問を数回繰り返しておくと、文系ド素人でも、何とか1点に到れるのであります。

しかしながら、当該「単相3線式配線」の問題は、かなりバラエティに富んだ問題が多く、対策が後手になりかねません。

んなもんで、個人的には、本問のような「単相3線式配線」の問題は、捨てることを勧めます。言うまでもなく、わたしが受験生のときは、「遭遇、即、てきとーにマーク」で1秒たりとも、時間を割きませんでした。

先々に、電気系の上級資格を狙っているのであれば、勉強するのもいいですが、そういう予定が全くないなら、本問は捨てて、他の問題に尽力すべきです。

ま、こういう次第です。

解説

本問は、「単相3線式配線」の「電圧低下」がテーマです。

問題の図を見ればわかるように、上側の抵抗には、「20A」の電流が流れています。

そして、下の抵抗には、「10A」の電流が流れています。

んなもんで、真ん中の中性線には「10A」の電流が流れていることになります。

電線1本あたりの抵抗は、「0.1Ω」です。

上側の電線の電圧降下は、「V=IR」なので、「20A×0.1Ω」で「V=2」となります。

下側の電線の電圧降下も、同じく「V=IR」だから、「10A×0.1Ω」で「V=1」となります。

電源電圧が「103V」なので、a-b間の電圧は、「103-2-1」で「100V」となり、答えは「ロ」と相なります。

まとめ

先述したように、本問のテーマである「単相3線式配線」は、さまざまに出題されています。

本問の「電圧降下」のほか、「電流計の指示値」「抵抗」「断線時の電圧」など、バラエティに富んでいます。

文系ド素人は、こうした「戦線の広い」問題はパスして、1~2パターンくらいの「攻略しやすい問題」に尽力すべきです。

たとえば、「三相交流回路」は、一見すると難しいのですが、中には、公式を憶えたら解けるうえにパターンが1つしかない問題もあり、そういうものに“がんばる”という次第です。

本問に接してみて、曲りなりに解いてみて、ほいで、テキストを読んでみたが、「???」であるなら、潔く『捨て問』が賢明であろうかと存じます。

彼我の戦力差に応じて、「やる」か「やらないか」を決めてください。

わたしなら「パス」です。ぶっちゃけ、費用対効果が低く、やっとれんです。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。