乙4危険物の第1石油類:非水溶性危険物の頻出が「トルエン」です。
毒性があり、用途が多岐に渡るため、本試験でよく問われています。
出るところは決まっているので、ポイントだけ押さえていきましょう。
「トルエン」は、お友達の「ベンゼン」同様に、定番の出題が続いており、極端に難しい設問は出てきていません。
しかし、最近では、新傾向の「他類問題」が散見されるので、押さえておくべきです。
当該他類問題とは、「濃硝酸と反応し、第5類危険物のトリニトロトルエンを生成することがある」です。
「トリニトロトルエン生成」は、「トルエン」の固有事項なので、狙われる可能性が「大」です。
ド頻出ではありませんが、頭に残しておくとよいでしょう。
なお、「トリニトロトルエン」とは、第5類の危険物(自己反応性物質)で、おなじみ「TNT火薬」の主成分で、「TNT」とは「トリニトロトルエン:tri-nitro-toluene」の略であります。
「トルエン」でド定番の論点は、昔も今も、「蒸気が有毒」です。
特に狙われるのが、「ベンゼン」との比較で、その強度が聞かれます。
毒性が強いのは「ベンゼン」で、毒性が低いのが「トルエン」です。
「ベンゼン」→「ベン」→「便」で、「便」の蒸気はキツイなどと、憶えるとよいでしょう。
なお、「乙4危険物の有毒・有害(腐食・凍傷・やけど)の横断まとめ」も、参考にしてみてください。
次に狙われるのは、「におい」です。
「トルエン」は、「芳香族化合物」で、「芳香臭」がします。
「ベンゼン」も、同じく「芳香臭」がするので、一緒に憶えるといいでしょう。
参考:におい横断まとめ
また、無色・透明、電気の不良導体という定番事項も、よく出るので憶えておきましょう。
さて、最後に、「水に溶ける・溶けない」と「有機溶剤系に溶ける・溶けない」のおなじみ論点ですが…、
トルエンは、水に溶けません。
トルエンは、有機溶剤系に溶けます。
トルエンは「第1石油類」の「非水溶性」の危険物だと整理しておけば、間違えなくなります。
有機溶剤系論点は「有機溶剤の横断まとめ」を一読してもらえば、解答できると思います。
乙4危険物の大半は、有機溶剤に溶けます。
「トルエン」は揮発性が強いです。だから、毒性が低いとはいえ、配偶者油なみに危険なのです。
また、「トルエン」は、ゴムや樹脂、油脂を溶かします。
これらのことは、試験対策のみならず、「成人の常識」として押さえておいても損はないので、頭に入れておきましょう。
「トルエン」は、珍しく難化していない危険物で、本試験では、従来どおりのオーソドックスな出題が多いです。
ごくまれに、「濃硝酸で5類のトリニトロトルエン生成」が出るくらいです。
ですから、本試験で遭遇したときは、キッチリ点にしたい危険物です。
問題演習を繰り返せば、必ず解けるので、繰り返し、過去問を解きましょう。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物・乙4‐性消:第1石油類, 危険物取扱者 | 2017年4月15日 1:35 PM |
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乙4危険物の代表「ガソリン」です。
本試験では、ガソリンが問われないことはありません。
よって、「ガソリン」のページを何度も読んでおけば、それだけで「確実な1点」となります。
ぶっちゃけ、時間のない人は、マイナーな危険物(キシレンとかニトロベンゼンとかの第2・第3石油類など)をほったらかしにして、とにかく「ガソリン」をマスターしましょう。
さて、試験の傾向ですが、テキストに載ってることは、まず問われると想定してください。
試験の難化に伴って、「ガソリン」の論点は、すべて試験に問われるようになっています。
(こんなものまで?!)という出題が珍しくないので、「すべて」を押えておきましょう。
ガソリンで一番最初に憶えないといけないのは、『数字』です。
これらは、「ド暗記」の一択です。兎にも角にも出ます。
ガソリンの主要な数字は…、
引火点:-40度
発火点:約300度
燃焼範囲:1.4~7.6vol%
…です。
当該ガソリンの3つの数字は、ガチで暗記してください。これで「1点」です。
さて、「燃焼範囲」ですが、くだらない語呂があります。
その語呂とは、「言ってよ、南・無ー」です。
詳細ですが…、
1.4→いってんよん→言ってよ
7.6→ななつ.むっつ→な.む
…といった塩梅です。
個人的には会心の出来だったので、「言ってよ、南・無ー」で、ガソリンの燃焼範囲を憶えてください。
ところで、ガチ暗記する必要はないのですが、「ガソリンの蒸気比重は3~4で、結構、重い」と頭の片隅に置いていてください。
蒸気比重は、本試験にて「ガソリンの蒸気比重は1~2である」などと、フェイク選択肢として顔を見せることがあるので、戸惑わないためです。
以下、最近の試験で出るようになった論点を挙げておきます。
まずもって、「臭い」です。
後述しますが、ガソリンの“色”は“人工的に着“色””されています。(自動車用はオレンジ色です。)
しかし、“臭い”は、元からものものです。つまり、人工的に付臭されたものではありません。
本試験では「ガソリンは無臭なので、付臭剤を投与している」などと出ています。
わたしも引っかかったのですが、(あれ、ガソリンは人工着色するけど、臭いもだっけ?!)的に、混乱してしまいました。
当該「付臭剤」は、特に見るようになった“ひっかけ”なので、頭に入れておきます。
また、「実務事情」として、自動車用の「アルコール混合ガソリン」が、問われています。
エタノールを10vol%を混合したガソリン(E10)に対応した車が実用化されたことを受けて、「実務問題」として、乙4でも、ぽつぽつ姿を現しています。
本試験の出題例としては…、
「自動車用ガソリンには、メタノールを10%混合したものがある」
…などがあります。
答えは「×」です。アルコール混合ガソリンは、「エタノール」を混ぜたものです。
完全なる「重箱隅突問題」なので、わからなくてもいいですが、今後も出そうな気配があるので、余裕があるなら押さえておきましょう。
…個人的な憶え方ですが、先のようなアルコール混合ガソリンのアルコールは、いわゆる、バイオ燃料で、「とうもろこし」といった穀物から作られます。
穀物由来のアルコールは、『お酒』です。そう、つまりは、「エタノール」であります。
んなもんで、「アルコール混合ガソリンのアルコール」は「エタノール」と憶える、といった寸法です。
先も述べた『燃焼範囲:1.4~7.6vol%』ですが、計算問題風に出題されることがあります。
本試験では、「ガソリンは、蒸気と空気の混合割合が1:9で引火する」などと出ます。
「燃焼範囲」の「ね」の字も出ないため、文系の人はパニックになりそうですが、落ち着けば、燃焼範囲の知識を問うているだけだと、わかるはずです。
ガソリンの燃焼範囲は、「1.4~7.6vol%」なので、「1/9」の「0.111…」の「約11vol%」では引火しません。
数字が、捻った形で出ることもあるので、第1印象だけで諦めないでください。
ざっくり、箇条書きです。頭の記憶を上書きしてください。
・電気の不導体です。静電気たまります。(帯電しやすい、と表記されたりします。)
・水に浮きます。比重は1未満です。
・水には溶けません。
・蒸気比重は3~4で、空気より重いです。
・自動車用ガソリンは、灯油や軽油と区別するため、「オレンジ色」に着色されています。対して、工業用ガソリンは、誤用がないことから、「無色透明」のままです。
年に何件か、ガソリンと灯油を間違える事件が起きています。
ストーブの灯油需要が増す冬季に起きる事故で、灯油のポリタンクに、間違えてガソリンを入れてしまったという塩梅で、かなり危ないです。
こういう誤用をなくすために、車用ガソリンは「オレンジ色に着色」されている、と憶えればいいでしょう。
逆を言えば、工業用ガソリンは、灯油・軽油との併用がほとんどなく、誤用がないだろうから、着色されないといった寸法です。
当該ガソリンの「色」は、実務事項でもあるので、よく出ます。
社会常識としても、頭に入れておきましょう。
ぽつぽつ試験に出る事項を、以下にまとめます。
工業用ガソリンも、第1石油類です。
受験生の足元を見透かしたひっかけ問題で登場します。「工業用ガソリンは、第1石油類に含まれない」などと出るのですが、そんなことはありません。
引火点が21度未満のものは「第1石油類」です。工業用ガソリンだと燃え難くなるってな記述は、テキストになかったはずです。
油断してると結構アレレ?!となってしまうので、出題者の悪意に惑わされないようにしてください。
ハイオクとは、ガソリンに、エーテル類を付与したものです。
実務事項なので、ぽこっと出る可能性があります。頭の片隅に置いておきましょう。
ガソリンは、特有の石油臭がします。
ガソリンスタンドのあの臭いです。
これは「元から」のもので、「不臭剤」によって付加されたものではありません。
ガソリンを、第1類と第6類危険物と混ぜてはいけません。
ガソリンと、第1類・第6類危険物(両方とも酸化性のもの)を混ぜると、発火・爆発したり、爆発性の過酸化物が生成するのでキケンです。
最近、よく出るのでしっかり憶えておきましょう。
まあ、常識的に判断できますね。「ガソリンと混ぜても安全なもの」など、ほとんどありません。
ガソリンとは、原油を蒸留・精製した後、化学的処理(脱硫処理)した混合物がガソリンです。
本試験では、「ガソリンは、水に○○を溶かしたもの」などとひっかけてくるので注意してください。
そもそも、ガソリンの大元である原油は水に溶けません。
なお、「ガソリン」は、炭化水素の混合物です。
ガソリンは細々としたものが問われるため、手のかかる危険物です。
しかし、ちゃんと勉強すれば、ガソリン1つで「1点」確保できます。
問題演習を繰り返せば、必ず頭に入るので、しっかり問題を解きましょう。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物・乙4‐性消:第1石油類 | 2017年4月14日 10:29 AM |
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乙4危険物の第1石油類:非水溶性危険物の頻出が「ベンゼン」です。
毒性があり、用途が多岐に渡るため、本試験でよく問われています。
とはいえ、出るところは決まっているので、ポイントだけ押さえていきましょう。
「ベンゼン」は、定番の出題が続いており、極端に難しい設問は出てきていません。
ですから、「今は、これこれを覚えておかないといけない」的なものはありません。
以下に述べる、ド定番事項をしっかり憶えましょう。
「ベンゼン」でド定番の論点は、昔も今も、「蒸気が有毒」です。
特に狙われるのが、「トルエン」との比較で問われる「毒性の強度」です。
毒性が強いのは「ベンゼン」で、毒性が低いのが「トルエン」です。
「ベンゼン」→「ベン」→「便」で、「便」の蒸気はキツイなどと、下ネタを絡めて憶えるとよいでしょう。(名誉のために公言しない方が賢明です。)
なお、「乙4危険物の有毒・有害(腐食・凍傷・やけど)の横断まとめ」も、参考にしてみてください。
次に狙われるのは、「におい」です。
「ベンゼン」は、「芳香族化合物」で、「芳香臭(甘い香り、ベンゼン臭)」がします。
「におい」は、ばらばらで憶えるより、横断的にまとめて憶える方が効率です。「におい横断まとめ」を参考にしてみてください。
また、無色・透明、電気の不良導体という定番事項も、よく出るので憶えておきましょう。
最後に、「水に溶ける・溶けない」と「有機溶剤系に溶ける・溶けない」の、おなじみ論点ですが…、
ベンゼンは、水に溶けません。
ベンゼンは。有機溶剤系に溶けます。
ベンゼンは「第1石油類」の「非水溶性」の危険物だと整理しておけば、間違えなくなります。
乙4危険物の大半は、有機溶剤系に溶けます。反対に言うと、「有機溶剤系に溶けない」ものだけを押さえる方が合理的、といった寸法です。
有機溶剤系論点は「有機溶剤の横断まとめ」を一読してもらえば、解答できると思います。
「ベンゼン」で、時折、顔を見せるのが、「冬に凝固」です。
融点(凝固点)が「5.5℃」と低いため、冬に固化することがあります。
固化しても「引火の危険」はあるので、火気厳禁となっています。
当該論点は、まれに出てくるので、余裕があれば押さえておきます。
そのほか、「揮発性がある」、「ゴムや樹脂、油脂を溶かす」も、選択肢として登場します。
常識的に押さえておいてもよいので、頭に入れておきましょう。
「ベンゼン」は、珍しく難化していない危険物で、本試験では、従来どおりのオーソドックスな出題が多いです。
ですから、本試験で遭遇したときは、キッチリ点にしたい危険物です。
問題演習を繰り返せば、必ず解けるので、繰り返し、過去問を解きましょう。
なお、勉強方法等は、「乙種4類の独学」を…、
独学向け教材については、「乙4のテキスト・問題集」をば、お目汚しください。
また、危険物取扱者について、適当かつ曖昧なことを、たとえば、「乙4合格後に取る資格」などを、ブログにまとめています。「危険物取扱者:ブログ記事」をばお目汚しください。
| カテゴリー: 資格こもごも | Tags: 危険物・乙種, 危険物・乙4‐勉強, 危険物・乙4‐性消, 危険物・乙4‐性消:第1石油類, 危険物取扱者 | 2017年4月13日 10:03 AM |
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