独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第13問:器具・材料・工具‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第13問は、「器具・材料・工具」の横断問題です。

本問は、シンプルな知識問題なので「知ってさえいれば取れる」問題です。

文系ド素人は、率先して取るようにしてください。

また、本問を構成する選択肢は、どれも頻出事項なので、問題自体に正解するのみでなく、選択肢個々の正誤も完全にしておきましょう。

解説

「イ」の「ネオン変圧器」は、その名の通り「ネオン放電灯」の高電圧を作るための変圧器です。

従って、「イ」が「×」で、本問の正解となります。

説明

他の選択肢も、重要事項がいっぱいなので、チェックは必須であります。

本問の選択肢は、どれもが、形を変えて出続けているので、問題に正解するだけにとどまってはならず、追撃する必要を認めるものであります。

「ロ」の「自動点滅器」は「暗くなったら照明を点灯させるスイッチ」です。

んなもんで、「庭園灯」との組み合わせは「○」と相なります。

なお、「自動点滅器」の図記号は、「●A」で、筆記でも技能でも出るので、完全に憶えておきます。

ちなみに、「●A」の「A」は、「Auto(オート)」すなわち「自動」の意味であります。

「ハ」の「零相変流器(ZCT)」と「漏電警報機」は、ホントこのままのコンビです。

このまま、憶えるしかありません。

なお、これら2器具は、消防設備士の乙種7類の「漏電火災警報器」で必ず登場する機器であります。

第2種電気工事士の免状があると、乙7は、試験免除をガッツリ受けられるので、受験を考えてみてください。

参考:消防設備士:乙7の独学

「ニ」の「スターデルタ始動器」と「一般用低圧三相かご形誘導電動機」も、この通りの組み合わせです。

正直、文系ド素人にとっては、何がなんやらなのが実情でしょうが、このコンビはよく試験に出るので、せめて、名前だけでも押さえておきましょう。

まとめ

本問のような、「器具・材料・工具」の横断問題は、1問で多くの知識を試すので、定番の出題形式となっています。

1つ1つを甘く見ないで、しっかり憶えておきましょう。

ま、最初は一度にはできないので、“手に負える”ものから頭に入れていきます。

しっかり勉強しておけば、文系ド素人でもぜんぜん取れるので、ぜひ、1点にしましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第14問:ビニルコード‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第14問は、「ビニルコード」がテーマの問題です。

本問は、問題文に少々難があります。

問題文には、「移動電線」云々とあるので、「???」となりがちです。

しかし、ふつうの、身の回りにある「電気コード」を思い浮かべればそれでOKです。

「コード」は、小形機器の電源供給用の電線で、移動して使うために曲げやすくしたものです。

言うなれば、電気を通すもの(たとえば、ケーブルなど)は、基本、固定して使うわけですが、例外的に、「電気コード」は動けるようにしている、といった塩梅です。(後述しますが、逆を言えば、電気コードは固定してはいけないのです。)

「移動電線」とは、ふつうに目にする、たとえば、電気アンカや扇風機のコードを指しているだけです。

問題文の前提に引っかからず、ふつうに解答してください。

こんな回りくどい言い方になるのも、出題者側は、正確に用語を使わないと受験生からクレームが来るからです。

解説

本問は、「コード」のド定番論点「ビニルコードは、発熱する機器には使えない」を問うています。

ですから、選択肢から、「熱の出るもの」を除外すればよい、という次第です。

説明

先だって述べたように、「ビニルコードは、発熱する機器には使えない」ので…、

「イ」の「電気トースター」は、「×」です。

「ロ」の「電気コタツ」も、「×」です。

「ニ」の「電気コンロ」も、「×」です。

んなもんで、ビニルコードが使えるのは、「ハ」の涼しい「電気扇風機」と相なる次第です。

先の「イ」「ロ」「ハ」には、「ビニルコード」ではなく、「電熱用コード」を使用します。

補足

万が一、分からない場合、試験テクニックとして、「異色のものを選ぶ」があります。

先の選択肢を吟味すれば、「ハ」の扇風機だけ、用途が違うのがわかるかと思います。

んなもんで、「ハ」を選ぶ、といった次第です。

まとめ

本問のテーマの「ビニルコード」は、本当によく出るので、必ず正解できるようになってください。

また、当該論点は、「ビニルコードは、固定して使えない」も定番で、加えて、「ただし、ショウウィンドウ内は例外的に、固定できる」も、併せて憶えておきたいです。

ま、文系ド素人でもぜんぜん取れるので、押さえておきましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第15問:電線管の加工工具‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第15問は、定番の「電線管の加工工具」です。

本問のような「工具」の問題は、ホームセンターで実物を触ってくるのが一番の勉強です。

紙の上だけの勉強は脆いです。テキスト片手に工具売り場をうろうろして、実物で勉強してください。

そして、帰りに歯ブラシかティッシュを買って、ホームセンターの売上に貢献してください。(学費の支払は必要です。)

解説

選択肢に出てくる工具は、すべて頻出なので、本問でマスターしてしまいましょう。

リーマ・・・クリックボールに取り付けて、金属管内側の面取りをする。

・金切りのこ・・・金属管や太い電線の切断。

パイプベンダ・・・金属管の曲げに使う。

・やすり・・・切断した際のバリ取り。

パイプレンチ・・・カップリング等を取り付ける際に、金属管を回す。

・トーチランプ・・・硬質塩化ビニル電線管の曲げに使う。

特に、下線の付いた工具は要注意です。「名称」から用途が浮かばなかったり、馴染みが薄かったりで、試験でピンポイントに狙われています。

どう問われてもいいように、しっかり憶えておきましょう。

説明

本問は、「金属管」の工事です。

「トーチランプ」は、「硬質塩化ビニル電線管」に使う工具なので、当該工具の入っている選択肢は消去できます。

ですから、「ロ」と「ハ」が消えます。

次に、問題文の指定には、「金属管の切断および曲げ作業に使う工具」との指示があります。

んなもんで、金属管を回す「パイプレンチ」が「×」となります。切断と曲げには使わないからです。

ですから、「ロ」が消えます。

んなもんで、正解は「イ」と相なります。

補足

金属管工事に使う工具は、上記の選択肢群のほかに、「パイプバイス」と「パイプカッタ」「リード形ねじ切り器とダイス」なども、よく出るので押さえておきましょう。

「パイプバイス」の「バイス」は、「万力」の意味です。

金属管を切断する際に、固定するための工具です。

「パイプカッタ」は、金属管の切断に使います。

試験では、「合成樹脂管を切るときに使う」などと出るので注意です。なお、合成樹脂管を切る際は、「合成樹脂管用カッタ」を使います。写真鑑別でも出るので、テキストで要チェックです。

「リード形ねじ切り器とダイス」は、実感が沸かないためか、よく問われています。

ぜひとも、ホームセンターで実物に触れてみてください。

まとめ

本問のテーマの「電線管の加工工具」は、本当によく出るので、必ず正解できるようになってください。

これを落とすと、ヤバイです。

間違った人は、「ホームセンター巡礼」をしてください。行ってみると、なかなかに面白いです。

繰り返しますが、帰りは、電池でも何でもいいので買って、売上に貢献してください。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。