難易度は「難」。できなくても、わからなくてもOK。他の問題でカバー。本問は、「電磁的不平衡」を生じない電線の挿入方法を問うているが、間違えても仕方がない。技能をかじっているとわかるが、まだ着手していないなら「捨て問」。平成28年の後期の筆記試験の第21問の過去問解説。文系ド素人や独学者向け。
第21問は、「わからないなら、わからないで構わない」問題です。
本問は、一度でも技能の勉強をして、候補問題を作っていると、何とか解ける問題です。
(アレ、なんでこんなヘンな入れ方してんの?)という違和感で正解が導けるのですが、技能の勉強に着手していないと、どうにも分からないかと思います。
本問1問ができなくても、他の問題でぜんぜんカバーできます。
できなくても「捨て問」でOKです。
以下は、参考までに、読んでいってください。
本問の「電磁的不平衡を生じないようにする」とは、「1回路の電線ぜんぶを同じ金属管内に収める」という意味です。
…こう考えるといいかもしれません。
「なんでこんな“余分なこと”してんの?」
…と。
これで結構解けます。
また、「負荷」のほうから、配線を追っていくと、「何でこんな変なことしてるの?」と、違和感を抱けるはずです。
選択肢の「イ」ですが、よくよく図を見れば、「これ、意味あるの?」的な要素を発見すると思います。
上の画像の赤丸のところです。この金属管は要らないでしょ、という次第で、上側の2本入りの電線管でまとめたらいいじゃん、ってな塩梅です。
金属管もタダではありませんし、工賃もサービスなわけではありません。
んなもんで、「イ」は「×」となります。
選択肢の「ロ」ですが、よくよく図を見れば、違和感があるはずです。
負荷からの配線を、わざわざ、別々の金属管に収めています。
なんでこう、すっきりしない結線をするのか?という塩梅です。んなもんで「×」です。
選択肢の「ニ」も、余分なことがいっぱいです。
おんなじ負荷に結線しているんだから、1つの金属管にまとめればいいじゃん、という次第です。んなもんで、「×」です。
金属管もただではありません。
解答は上記のように「消去法」で導くことができます。
答えは「ハ」ですが、一番“すっきり”しています。
まあ、本問は間違えても、分からなくても仕方がない問題です。
できなくても、気持ちを切り替えて、他の問題に当たっていってください。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 11:46 AM
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