難易度は「ふつう」。文系ド素人でもよく考えたら解ける。本問は、常識的に頭を働かせれば解答できる。問題文や選択肢の長さ、漢字の多さに惑わされずに、慎重に読み進めること。1点取れる問題である。平成28年の後期の筆記試験の第23問の過去問解説。文系ド素人や独学者向け。
第23問は、よく考えたらわかる「常識問題」です。
問題文にはいろいろ書かれていますが、常識を働かせてパスしましょう。
先も言ったように、本問は常識的に考えれば、正解に到達できます。
本問のテーマは、木造住宅の金属板張りの壁の配線工事なわけですが、危惧すべきは、「漏電による出火」です。
このため、「電気的に接続」されていると、万が一の漏電の際に、金属入りの壁に電気が流れてしまい、当該電気の熱で出火しかねません。
んなもんで…、
「イ」は、「金属管工事」で「電気的に完全に接続」とあるので「×」です。
「ロ」は、「金属管工事」で「金属管と金属板張りとを接触」とあるので「×」です。
「ハ」は、「金属可とう電線管」で「電気的に接続」とあるので「×」です。
これで消去法で答えが「ニ」と相なります。
答えは「ニ」なのですが、選択肢を読めばこれっぽいことがわかります。
「ケーブル工事」は、ごぞんじのように、『どんな工事でも可能』でした。
「金属板張りを十分に切り開いた」も、妥当な処置です。
「ケーブルを合成樹脂管に収めて」もOKで、「電気的に絶縁」も、これまた、妥当です。
こういった次第で、選択肢の内容からも、当該「ニ」を選べられるかと思います。
本問は、一見すると“ぎょっ”としますが、よくよく選択肢を当たれば、「こら、まずいんでないかい」とわかるはずです。
落ちついて問題文を読んで、解答してください。今後、こういう問題が増えるはずです。
なお、当該問題のテーマは、「消防設備士」という資格の「乙種7類:漏電火災警報器」が対象としている試験です。
漏電火災警報器は、「木造作りで、鉄網入りの壁」がある場合、設置義務が生じる機器となっています。
消防設備士の乙7は、第2種電気工事士があると、「試験免除」をがっつり受けられるので、合格後、余裕のある方は受験を考えてみてください。
参考:消防設備士:乙7の独学
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 11:35 AM
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