難易度は「難」。本問は「複線図」の問題で、3路スイッチの心線数を問うている。文系ド素人には厳しいが、少し考えれば取れる問題ではある。ダメなら「捨て問」候補に。平成28年の後期の筆記試験の第31問の過去問解説。文系ド素人や独学者向け。
第31問は、「3路スイッチ」の「複線図」問題です。
「複線図」の苦手な人は、「捨て問」でもいいでしょう。
が、“絶妙に間違ったゴリ押し”も可能なので、取りたい人は取りましょう。
本問のキーは、「3路スイッチ」であることがわかるかどうか、です。
つまり、先の画像の赤点線で囲んだ「ハ」と「●3」の図記号が何か、知っているか否かを問うている次第です。
当該「ハ」の配線が、「3路スイッチ」からのものであることがわかれば…、
(3路なんだから、3本なんじゃねえの?)的な見当が付きます。
強引だし微妙に間違っていますが、答えは、「3本」で「イ」と相なります。
基本的に、3路スイッチは、それぞれ、「1」と「1」、「3」と「3」とをつなぐのが定番です。
これで「2本」の電線が通ることになります。
そして、本問では、「電灯:ハ」に向かう「白線(接地側電線)」が、「1本」あります。
んなもんで、合計「3本」となる次第です。
個人的なことを言うと、文系ド素人は、複線図問題は「わからなくても仕方がない」ので、本問は「捨て問」にするか、先のように「細かいところはわからないけれども、3路なんで3本じゃない?」くらいの“強引な解答”でいいと思います。
テキストには、「3路スイッチ」の複線図の描き方が載っているでしょうが、たぶん、少しもしっくりこないはずです。
で、何回か挑戦してみて、ダメだったらダメでいいです。こういうとアレですが、「文系ド素人は、テキストという紙の上だけの勉強では無理」だからです。
当該3路スイッチの問題を何とかしたいのなら、技能の候補問題を“作る”ことに尽きます。
「3路スイッチ」は、技能のテキストを見ながら、複線図を描いて、実際に回路を組んで始めて、(あーこういうことなのね)と、「腑に落ちる」状態になります。
1回の組み上げは、10回のテキスト読解に勝ります。
かう言う私も、技能の勉強を始めて、わかったことが多々ありました。
反対に言うと、筆記のテキストだけで複線図がわかるなんて凄いなー、と思います。
こういう塩梅なので、本問を追求したいのなら、「技能」の「3路スイッチ」の候補問題に当たってみてください。
なお、技能の使用教材については、詳しくは「技能試験の教材」で述べていますが、読むのが面倒なら…、
工具は、定番メーカー:HOZANの「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18」を…、
技能の材料には、候補問題の作り方を網羅したDVDの付く「準備万端(推奨・2回セット)」を使えば支障ありません。
繰り返しますが、本問のような「複線図問題」は、できなくても構いません。
わたしは、受験生当時、「複線図」の問題は、基本的に『捨て問』にしていました。
個人的には、複線図は費用対効果が低いと思っているので、「やってみて」わからないなら、「捨てる」のが一手です。
ところで、本問は、「最少電線本数はいくつか?」という問題設定ですが、ここは深く考えなくていいです。
当該「最少電線本数」は、「世間一般的に、常識的に、合理的に施工するなら何本?」くらいの意味です。
反対に言えば、当該条件がないと、「わたしは、余るけど、10本使います!!」という輩が続出して、試験にならなくなってしまいます。問題文のこのところは、深く追求しなくていいです。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月6日 10:19 AM
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