難易度は「難」。本問は、「漏電遮断器」の問題である。テキストにはあまり出ない器具が登場しているため正解は難しいが、定番の選択肢だけは解けるようになっておく。平成28年の後期の筆記試験の第11問の過去問を解説。文系ド素人や独学者向け。
第11問は、「難」の問題で、テキストではあまり登場しない「高速形漏電遮断機」と「高感度形漏電遮断機」が出てくるので、「???」となりがちです。
ただ、問題を構成する選択肢は、定番のものがあり、言ってしまえば、本問は「当該頻出選択肢」をきっちり判別した後、運を天に任せるという次第です。
試験勉強的には、「ハ」と「ニ」だけ、答えられるようになっておけばいいでしょう。
本問は、とりあえず消去できる選択肢を答えましょう。
まず解ける選択肢は、「ハ」です。
「ハ」の「漏電遮断器は、零相変流器によって地絡電流を検出する」ですが、まさに、そのまま、漏電遮断器の機能です。
んなもんで、「ハ」は「○」となります。
次に「ニ」です。
「漏電遮断器には、篭絡電流を模擬したテスト装置がある」ですが、まさに、その通りであります。
んなもんで、「ニ」も「○」と相なります。
なお、写真鑑別では、当該「テスト用ボタン」の有無で、漏電遮断器と配線用遮断器とを、区別するのがセオリーです。(試験問題の写真は小さいので、どうしてもこういうやり方となります。)
残る「イ」と「ロ」ですが、知っていないとどうにもならないので、先の2選択肢「ハ」と「ニ」が判断できたら、50%の確率で、好きな方を解答、ってな次第です。
説明すると…、
「イ」の「高速形漏電遮断器」は、「定格感度電流の動作電流が0.1秒以下」のものです。
んなもんで、「イ」は「○」です。
「ロ」の「高感度形漏電遮断器」は、「定格感度電流が30mA以下」のものです。
問題の選択肢は「1000mA」となっているので、「×」となっています。
んなもんで、本問は「ロ」が答えと相なります。
本問は、難問の類で、正解できなくても仕方がありません。
ただ、ド定番の選択肢である「ハ」と「ニ」だけは、答えられるようになっておきます。
反対に言うと、「ハ」と「ニ」を間違っているようじゃダメだ、であります。
「高速形なんたら」とか「高感度形なんたら」は、押さえ程度にアレしておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月7日 10:42 AM
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