独学でススメ-読むだけで独学合格できるかもしれない、適当なヒントとTips

第46問:配線の写真鑑別‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第46問は、一見すると(うわっ!?)となりますが、そう難しくはありません。

本問は、『問題文さえよく読めば、正解できる』問題です。

本問では、「赤色は負荷に結線する」とあり、ここさえ理解できれば、正解できます。

解説

先述したように、本問のポイントは、「赤色は負荷に結線する」の理解に尽きます。

ここで言う「負荷」とは、「蛍光灯」のことです。

つまり、「蛍光灯」と「蛍光灯のスイッチ」は、「赤色」でつなぐ、塩梅です。

ここまで把握できれば…、

「ロ」と「二」は「スイッチ」に結線されていないので、「×」となります。

両選択肢とも、「コンセント」に「赤色」が結線されています。これじゃあダメです。

「電気工事」は、手前勝手にやってよいものではなく、「指示通り」にできるかどうかが大事です。

本問は、このことが守れるかどうかを、試しているように見受けられます。

なお、文系ド素人が陥りやすい罠として、「電気的に通じている・通じていない」を考えがちですが、そんなこと考えなくていいです。

大事なことは、指示通りに施工するだけです。

「余計なことはやらない」「余計なことは考えない」は、どの仕事でも通じる真理です。

説明

さて、正解の選択肢ですが、答えは「ハ」です。

「イ」は、「無用な渡り線」があるので「×」です。

当該渡り線に意味はなく、電線の無駄であり、ガチで「×」です。

補足

問題文には「配線の器具の裏側」となっています。

間違える人はそういないと思いますが、念のために言うと、「上がスイッチで、下がコンセント」です。

配線図の“図記号の置き方”どおりに組むことになるので、間違えないでください。

なお、コンセントには「極性」があり、本問のように、「接地側電線」は「W」または「N」の表記されたところに結線します。

当該極性は『技能試験で重大欠陥ポイント(間違えると即落ち)』なので、筆記のときから頭に叩き込んでおいてください。

まとめ

2電工の筆記は、定型・定番の問題が多いので、問題文を読まなくても、解答できたりします。

しかし、それこそ盲点で、出題者は逆手を取るように、「問題文を読まないと解けない」ものを繰り出してきます。

本問は、まさに、「問題文をよく読んでいないと解けない」問題の典型です。問題文を飛ばし読みしないで、しっかり読む訓練をしておきましょう。

反対に言うと、「問題がうまく解けないときは、問題文を再度、読み直してみる」という塩梅です。

本問は、文系ド素人でも「取れる」問題です。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第47問:地中配線工事の写真鑑別‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第47問は、平成28年後期の筆記試験で、最もカンタンな“取れる”問題となっています。

少々頭を使えば、正解を導ける問題です。

2電工の筆記では、こうした“常識的な問題”もあるので、絶対に落とさないようにしましょう。

本問は、一種のボーナス問題です。

解説

本問の「地中配線工事」は、小難しく考える必要はありません。

金属管を埋めちゃ、錆びるからダメだろ』と、常識的な判断ができればそれでOKです。

言うまでもなく、答えは「二」の「金属管」です。

説明

念のため、選択肢の写真それぞれを述べると…、

「イ」は、「ケーブル標識シート」です。

「ロ」は、「FEP管(波付硬質合成樹脂管)」です。

「ハ」は、「CVケーブル」です。

「二」は、「金属管」です。

補足説明

「イ」の「ケーブル標識シート」は、何気にアレレとなりかねない盲点事項です。

テキストの該当ページには、重要な工具が目白押しなため、そちらにばかり目が行ってしまい、この標識シートを見落としがちです。テキストの写真はどれも出る可能性があるので、丁寧に見ておきましょう。

言うまでもありませんが、当該標識シートは、「この下に」の文言どおり、地中埋設工事に使います。

「ロ」の「FEP管」は、何気に身近で見かけます。

マンション住まいの人は、建物に付属する「植え込み」を探してみてください。ぽろっと埋まっているFEP管を、野良猫のフンと一緒に見つけることができるでしょう。

なお、FEP管については、「電線管の種類と記号の憶え方2‐PF管とCD管・VE管・HIVE管・FEP管」も、参考にしてみてください。

また、当該FEP管は、頻出事項なので、必ずその姿形と名前と用途とを押さえておきましょう。

「ハ」の「CVケーブル」は、実物を見れば、(ああこれか)となるのですが、本試験ような、数センチ大の写真では、何が何やらわからないはずです。

本試験では、当該選択肢のCVケーブルがわからなくても、仕方ありません。ルーペでもないとわからんですわ。

当該CVケーブルも地中埋設工事に使います。

まとめ

本問は、正面から解くよりも、「電気工事の当たり前」を前面に押し出したほうがいいです。

先述したように、「地中に金属管は、錆びるからダメだろ」で、常識的に考えれば、正解できるはずです。

ただ、本試験では、いつもと違う精神状態になっているので、深追いしないこと・難しく考えないことが大事です。

たとえば、わたしなんかは、「イ」の「ケーブル標識シート」に引っかかってしまい、(こんなもん使ったけ?)と思った口で、危うく間違うところでした。

普段は判断できることでも、本試験では、うまく判断できないこと”もあります。

油断大敵です。本試験での精神状態も踏まえて、しっかり復習しておきましょう。

なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。

第48問:工具写真鑑別‐平成28年後期筆記‐第2種電気工事士の過去問解説

第48問は、写真鑑別の中では割かし「難」の問題で、紙の上だけの勉強になりがちな文系ド素人は厳しいです。

というのも、選択肢の工具を、1回でも触っていないと、判別できないからです。

反対に言うと、「知っていたら」、「ここにこれを使うのはありえない」という形で、正解が導けるのです。

本問は、技能試験の必須工具である、「ロ」のリングスリーブ用圧着工具を、触れたことがあるなら、正解に漕ぎ着けます。

技能試験の教材」でも述べているのですが、技能用の工具は、どのみち買うことになるので、筆記のときから買っておくことを推奨します。

推奨工具:HOZAN 電気工事士技能試験セット S18

解説

本問のポイントは、「14mm2のIV線を接続」するところです。

ですから、「太い電線を圧着接続するとき」に使われる「手動油圧式圧着器」を使うことになります。

反対に言うと、「細い電線を圧着接続するとき」に使う工具は、使わない、といった塩梅です。

ですから答えは、すなわち、問題の施工に“不適切なもの”は、「ロ」と相なります。

説明

本問のポイントは、「ロ」の「リングスリーブ用圧着工具」と、「二」の「手動油圧式圧着器」の“使い分け”です。

「ロ」の「リングスリーブ用圧着工具」は、「細い電線を圧着接続するときに使う工具」となっています。

技能試験では、「1.6ミリ(まれに2.0ミリ)」のIV線を接続しまくるのですが、その作業に当該リングスリーブ用圧着工具が使われます。

「1.6ミリ」ですから「半径は0.8ミリ」なので面積は「0.8*0.8*3.14」で「約2mm2」です。

対して、本問の舞台は、断面積「14mm2」となっています。

約2mm2 VS 14mm2

太さに7倍もの開きがあるわけで、言うなれば、にんじんを切るのに牛刀を使うような如しです。

んなもんで、本問は、「電線を接続する工具」であるけれども、「対象電線の太さ」が合わないので、「ロ」のリングスリーブ用圧着工具が不適切となる次第です。

なお、当該リングスリーブ用の圧着工具は…、

…となっており、問題文の太さの電線は、まず使えません。

実物を触っておく

本問は、文系ド素人キラー問題です。

というのも、「二」の「手動油圧式圧着器」も、「ロ」の「リングスリーブ用圧着工具」も、『同じ、電線の接続器具』であるところです。

ぶっちゃけ、テキストだけの勉強では解けないはずで、実際に器具に触ったことがないと、判別できないと思います。

一度でも、当該「リングスリーブ用圧着工具」を操作していれば、「14mm2」もの太さの電線をはさむ「口径」がないのがわかるはずなので、「ロ」はありえない、となる次第です。

ホント、実物さえ触っていれば、どこでガッチャンコするんだよっ!的な突っ込みが思わず出るほど、即答できてしまいます。

補足解説

「イ」の「ケーブルカッター」は、その名の通り、太い電線やケーブルを切る際に使う器具です。

「ハ」の「電工ナイフ」は、被膜を剥ぎ取るときに使われます。当該電工ナイフも、技能試験用の工具にあるので、触っておくべきです。

「二」の「手動油圧式圧着器」ですが、これは、技能試験用の工具には入っていません。

しかし、ホームセンター等の専門店で置いているはずなので、一度、触っておきましょう。今後、絶対に間違わないはずです。

写真では同じような大きさに見えますが、実物は大きさが全く違います。

まとめ

本問は、『実物さえ知っていれば、カンタンに解ける』問題です。

反対に言うと、『実物を知らないと、もの凄く難しい』問題という次第です。

最近の試験では、こうした「実物問題」が増えています。テキストだけの勉強には、限界があります。

下手に写真を見て憶えるより、実物で勉強する方が、圧倒的に点になります。

まず、工具はどのみち必要になるので、定番の「HOZAN 電気工事士技能試験セット S18第2種電気工事士の独学」を…、

独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。