難易度は「難」。文系ド素人はできなくても仕方がないが、復習はしておく。本問は、技能試験の際の作業を問うている。知らないと解きようがないので、捨ててもよい。平成28年の後期の筆記試験の第12問の過去問を解説。文系ド素人や独学者向け。
第12問は、何気に「難」の問題です。
というのも、本問は、技能の勉強をしていないと、解けないからです。
技能の勉強を少しでもかじっていれば、解けるのですが、そうでないと全くわからないはずです。
本問は、筆記の勉強だけでは、対応できない問題で、一口で言えば、「捨ててもよい」です。
時間に余裕がある人は、技能のテキストを予習するのもいいですが、余裕のない人は、ぶっちゃけ『捨て問』にする、という次第です。
試験的に、技能がらみの問題は、出ても1~2問です。そのために、技能のテキストに手を付けるのは、費用対効果が悪いです。
ですから、まずは、筆記の定番を消化しきってください。
すべての論点が終わったら、点数を積み増すような感じで、本問のような、技能的問題に手を付けましょう。
「優先順位」をしっかり持ってください。
本問は、知らないと、どうにもならない問題です。
答えは、ズバリ「ニ」で、「ねじ切らないように締め付ける」が誤りです。
正しい施工は、選択肢の真逆で、「締め付けた後、ねじを切る」となっています。
ちなみに、当該「ねじを切る」作業は、もし、そうしていないと、技能試験では「欠陥」を取られる作業です。
技能試験では、「欠陥」1つで即落ちますので、当該規定は憶えておいて損はありません。
他の選択肢を見ていきましょう。
「イ」の「ねじなし電線管とアウトレットボックスを接続する」ですが、まさに、このままの作業です。
技能でも全くこのままの作業を行なうので、余裕のある人は、技能のテキストで確認するか、実際に組んでみましょう。
「ロ」の「ボンド線を接続する設置用の端子」うんぬんですが、これも、まさに、その通りです。
技能試験でも、当該ボンド線の設置作業を行なう可能性があります。(例年、ボンド線の作業は「省略」ですが、いつ指示が出てもいいよう、備えておくべきです。)
なお、当該ボンド線の作業は、作業そのものを忘れてやっていなかったり、不適切な取り付けだったりすると、「欠陥」で、即落ちします。
技能に備えて、頭の片隅に置いておきましょう。
「ハ」の「絶縁ブッシング」うんぬんも、その通りです。
なお、当該「絶縁ブッシング」も、技能試験での「欠陥」を取られるところで、取付を忘れていると、即落ちとなります。
一応は、頭に残しておきましょう。
最近の試験では、本問のような「技能試験」に関ることも出題されるようになっています。
しかし、先も述べたように、技能試験がらみの問題は、出ても1~2問でしかありません。
ですから、まずは、筆記でド定番の論点を消化するほうが先です。
筆記の論点を消化した後で、点数を上乗せする、または、技能試験の予習をする感じで、当該論点を見ていくとよいでしょう。
なお、第2種電気工事士試験では、問題の使いまわしが、しばしば見られるので、本文が丸ごと、再利用される可能性はあります。
しっかり、復習しておきましょう。
なお、勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2017年4月7日 10:40 AM
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