登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「公衆衛生用薬」の総論的なことや、○×問題、事項のまとめ。試験のポイントやコツなど。過去問も例題として挙げる。
第15節「公衆衛生用薬」は、本試験で「1~2問」出る単元です。
結論から言うと、ページ数や成分の分量の割りに、出題数が少ないため、費用対効果の低いところです。
ですから、当該「公衆衛生用薬」は、後回しにします。その分だけ、費用対効果の高い医薬品に、たとえば、「痔の薬」や「禁煙補助剤」、「一般用検査薬」に尽力してください。
んで、試験範囲の大半を消化した後で、本節に手を付けるとよいでしょう。
本試験問題は、テキストを精読していれば取れるものばかりです。“合格の保険”の意味で、勉強していきましょう。
「医薬品」の第15節「公衆衛生用薬」の各成分へのリンクです。
当該「公衆衛生用薬」で、よく出るのが、「消毒・殺菌」の定義です。
消毒・殺菌とは、生存する微生物の数を“減らす”ための処置です。
対して、「滅菌」とは、“すべて”の微生物を殺滅・除去することをいいます。
「公衆衛生用薬」では、殺菌消毒薬が登場しますが、先の定義に従えば、これらの薬は、「微生物の数を減らす」だけとなります。
試験では、「“消毒・殺菌”とは、すべての微生物を殺滅・除去することをいう」などと出ます。
すべてを「殺滅・除去」するのは、「滅菌」ですから、「×」と相なります。
試験では、医薬品・医薬部外品の論点がです。
試験では、「殺菌消毒薬は、医薬品のみ認められている」などと出ます。「×」です。医薬部外品のものもあります。
「手指・皮膚に用いられる消毒薬」のうち、配合成分や濃度があらかじめ定められた範囲内の製品は、医薬部外品として認められています。
対して、「器具などの殺菌・消毒を併せて目的とする製品」は、医薬品としてのみ、製造販売されています。
当該医薬品・医薬部外品の違いは、よく狙われるので、テキストを精読しておきます。
消毒液を誤って飲んだなどの事故の対処が、よく出ます。日常生活でも有用なので、興味を持って、テキストを精読しておきましょう。
消毒液を誤って飲み込んだ場合は、粘膜の保護のため、誤飲してから数分以内に多量の牛乳などを飲ませます。牛乳がない場合は、水を飲ませます。
自己判断で安易に吐き出させることは避けます。
消毒薬が目に入ったときは、流水で15分間以上、洗眼します。
アルカリや酸で中和するのは、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。
消毒薬が皮膚に付着したときは、流水で15分間以上、水洗します。
アルカリや酸で中和するのは、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。
意識がない場合は、新鮮な空気のあるところに運び、人工呼吸などをします。
消毒液の事故対策は、ざっとこんな次第です。本試験では、不適切な処置について頻繁に問うてくるので、テキストの精読が必須です。
たとえば、「消毒薬を誤って誤飲したときは、水や牛乳を飲ませて、すぐに吐き出させる」とか「消毒薬が皮膚に付着した場合は、直ちに、酸またはアルカリで中和する」などと出ます。
先ほど見たように、粘膜保護のため吐き出させるのはダメです。んで、中和は、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。
よって、両方とも「×」と相なります。
虫に抵抗が付くので、同じ殺虫成分を長期間連用しないようにします。
いくつかの殺虫成分を順番に使用するのが望ましいです。
殺虫剤を使用した後で、身体に異変が生じたときや、殺虫剤を誤飲した場合は、当該殺虫剤が何系の殺虫成分を含むかを、医師に伝えて診療を受ける必要があります。
これを受けて、殺虫剤では、「成分○○は、××系の殺虫剤である」といった出題が顕著です。
当該衛生害虫の論点ですが、出る都道府県と、出ない都道府県があります。
東京都や福岡県では、出ています。しかし、大阪府では、出ていません。
衛生害虫の論点は、過去問を確認して、本腰を入れるかどうか、決めてください。これまでに出ていなければ、今後も出ないでしょう。
PDF過去問を調べて出ていないようなら、「捨て問」でいいでしょう。
「忌避成分」の「ディート」ですが、結論から言うと、「後回し」で構いません。
出題実績があまりないからです。
当該忌避成分ですが、「使用上の注意」あり「数字」ありで、結構、面倒なところです。手間を食います。
他の論点が済んだら、直前期あたりで、テキストをチェックしておきましょう。(出ることには出ます!→「愛媛県 R2 第59問」の選択肢cなど。)
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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