公衆衛生用薬の総論的なまとめ

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 登録販売者の試験科目「主な医薬品とその作用(通称:医薬品)」の「公衆衛生用薬」の総論的なことや、○×問題、事項のまとめ。試験のポイントやコツなど。過去問も例題として挙げる。

インデックス

  1. ひとくち「公衆衛生用薬」
  2. 公衆衛生用薬リンク
  3. 消毒薬の成分リスト
  4. 有機リン系殺虫成分リスト
  5. ピレスロイド系殺虫成分リスト
  6. カーバメイトイト系殺虫成分リスト
  7. オキサジアゾール系殺虫成分リスト
  8. 有機塩素系殺虫成分リスト
  9. 昆虫成長阻害成分リスト
  10. 殺虫補助成分リスト
  11. 忌避成分リスト
  12. ポイント1:消毒・殺菌の定義
  13. ポイント2:医薬品と医薬部外品
  14. ポイント3:消毒液の事故の対処‐誤飲
  15. ポイント4:殺虫剤
  16. ポイント5:衛生害虫について
  17. ポイント6:忌避成分

ひとくち「公衆衛生用薬」

 第15節「公衆衛生用薬」は、本試験で「1~2問」出る単元です。

 結論から言うと、ページ数や成分の分量の割りに、出題数が少ないため、費用対効果の低いところです。

 ですから、当該「公衆衛生用薬」は、後回しにします。その分だけ、費用対効果の高い医薬品に、たとえば、「痔の薬」や「禁煙補助剤」、「一般用検査薬」に尽力してください。

 んで、試験範囲の大半を消化した後で、本節に手を付けるとよいでしょう。

 本試験問題は、テキストを精読していれば取れるものばかりです。“合格の保険”の意味で、勉強していきましょう。

公衆衛生用薬リンク

 「医薬品」の第15節「公衆衛生用薬」の各成分へのリンクです。

公衆衛生用薬

 総論とかまとめ

消毒薬の成分

 クレゾール石鹸液

 エタノール

 イソプロパノール

 クロルヘキシジングルコン酸塩

 次亜塩素酸ナトリウム

 サラシ粉

 ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム

 トリクロロイソシアヌル酸

有機リン系殺虫成分

 ジクロルボス

 ダイアジノン

 フェニトロチオン

 フェンチオン

 トリクロルホン

 クロルピリホスメチル

 プロペタンホス

ピレスロイド系殺虫成分

 ペルメトリン

 フェノトリン

 フタルスリン

カーバメイトイト系殺虫成分

 プロポクスル

オキサジアゾール系殺虫成分

 メトキサジアゾン

有機塩素系殺虫成分

 オルトジクロロベンゼン

昆虫成長阻害成分

 メトプレン

 ピリプロキシフェン

 ジフルベンズロン

殺虫補助成分

 ピペニルブトキシド(PBO)

 チオシアノ酢酸イソボルニル(IBTA)

忌避成分

 イカリジン

 ディート

ポイント1:消毒・殺菌の定義

 当該「公衆衛生用薬」で、よく出るのが、「消毒・殺菌」の定義です。

 消毒・殺菌とは、生存する微生物の数を“減らす”ための処置です。

 対して、「滅菌」とは、“すべて”の微生物を殺滅・除去することをいいます。

 「公衆衛生用薬」では、殺菌消毒薬が登場しますが、先の定義に従えば、これらの薬は、「微生物の数を減らす」だけとなります。

 試験では、「“消毒・殺菌”とは、すべての微生物を殺滅・除去することをいう」などと出ます。

 すべてを「殺滅・除去」するのは、「滅菌」ですから、「×」と相なります。

ポイント2:医薬品と医薬部外品

 試験では、医薬品・医薬部外品の論点がです。

 試験では、「殺菌消毒薬は、医薬品のみ認められている」などと出ます。「×」です。医薬部外品のものもあります。

 「手指・皮膚に用いられる消毒薬」のうち、配合成分や濃度があらかじめ定められた範囲内の製品は、医薬部外品として認められています。

 対して、「器具などの殺菌・消毒を併せて目的とする製品」は、医薬品としてのみ、製造販売されています。

 当該医薬品・医薬部外品の違いは、よく狙われるので、テキストを精読しておきます。

ポイント3:消毒液の事故の対処‐誤飲

 消毒液を誤って飲んだなどの事故の対処が、よく出ます。日常生活でも有用なので、興味を持って、テキストを精読しておきましょう。

誤って飲んだ

 消毒液を誤って飲み込んだ場合は、粘膜の保護のため、誤飲してから数分以内に多量の牛乳などを飲ませます。牛乳がない場合は、水を飲ませます。

 自己判断で安易に吐き出させることは避けます。

目に入った

 消毒薬が目に入ったときは、流水で15分間以上、洗眼します。

 アルカリや酸で中和するのは、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。

皮膚に付いた

 消毒薬が皮膚に付着したときは、流水で15分間以上、水洗します。

 アルカリや酸で中和するのは、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。

誤って吸入した

 意識がない場合は、新鮮な空気のあるところに運び、人工呼吸などをします。

 消毒液の事故対策は、ざっとこんな次第です。本試験では、不適切な処置について頻繁に問うてくるので、テキストの精読が必須です。

 たとえば、「消毒薬を誤って誤飲したときは、水や牛乳を飲ませて、すぐに吐き出させる」とか「消毒薬が皮膚に付着した場合は、直ちに、酸またはアルカリで中和する」などと出ます。

 先ほど見たように、粘膜保護のため吐き出させるのはダメです。んで、中和は、状態が悪化するおそれがあるので、不適切です。

 よって、両方とも「×」と相なります。

ポイント4:殺虫剤

 虫に抵抗が付くので、同じ殺虫成分を長期間連用しないようにします。

 いくつかの殺虫成分を順番に使用するのが望ましいです。

 殺虫剤を使用した後で、身体に異変が生じたときや、殺虫剤を誤飲した場合は、当該殺虫剤が何系の殺虫成分を含むかを、医師に伝えて診療を受ける必要があります。

 これを受けて、殺虫剤では、「成分○○は、××系の殺虫剤である」といった出題が顕著です。

ポイント5:衛生害虫について

 当該衛生害虫の論点ですが、出る都道府県と、出ない都道府県があります。

 東京都や福岡県では、出ています。しかし、大阪府では、出ていません。

 衛生害虫の論点は、過去問を確認して、本腰を入れるかどうか、決めてください。これまでに出ていなければ、今後も出ないでしょう。

 PDF過去問を調べて出ていないようなら、「捨て問」でいいでしょう。

ポイント6:忌避成分

 「忌避成分」の「ディート」ですが、結論から言うと、「後回し」で構いません。

 出題実績があまりないからです。

 当該忌避成分ですが、「使用上の注意」あり「数字」ありで、結構、面倒なところです。手間を食います。

 他の論点が済んだら、直前期あたりで、テキストをチェックしておきましょう。(出ることには出ます!→「愛媛県 R2 第59問」の選択肢cなど。)

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

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こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

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