消防設備士 甲種4類の免除早見表

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 自動火災報知設備の消火設備の工事・整備ができる、消防設備士 甲種4類試験の免除早見表が、本ページです。

 甲種4類の試験免除は、消防設備士の甲1・2・3・5類の免状保持者と、電気工事士(1種・2種)・電験(1~3種)の免状保持者と、そして、検定協会職員と技術士(電気)に付与されます。

 なお、免状保持者なので、注意してください。

 単なる合格者では、免除は受けられないので、前もって免状等を発行しておく必要があります。(コピーして願書に貼ります。)

 さて、答えとも言うべき早見表は、下記画像です。

 

 表の「電工」とは電気工事士です。1種・2種とも免除が可能です。

 「電主」とは、電気主任技術者で通称「電験」です。1~3種とも免除が受けられます。

 技術士等とは、検定協会職員と技術士(機械)に当たります。

 端末なりに落として、ゆっくり見てください。なお、結論の数字は以下です。

結論

 まず最初に結論から言うと…、

 甲1・2・3・5の免状保持者は、筆記試験の「8問」が免除されます。

 電工・電主は、筆記試験の「22問」が免除されます。

 技術士等は、筆記試験の「30問」が免除されます。

 電工をのぞいて、「免除」はすべて筆記試験(択一試験)が対象で、実技の鑑別・製図に一部免除はありません。

 電工の免状保持者だけ、実技の鑑別問題の『第1問』が免除されます。(第1問の固定です。)

重要な注記事項

 免除を受けるにあたって、必ず頭に入れておかないといけないことが1つあります。

 筆記で構造機能・工事整備が一部免除されても、実技試験では、それらの問題は、平気の平左で出題されることです。

 たとえば、電工・電験の保持者は、構造機能(電気)の12問が免除されますが、実技試験では、構造機能(電気)に絡んだ問題が出題される公算が大です。

 筆記で免除されても、実技で出題されるので、免除とは、要は「筆記の問題を解かなくていいだけ」であり、「勉強しなくても済む」ではないので要注意です。

 構造・機能・工事整備は、勉強してないと、実技で99%落ちます。

 勉強しなくて済む、受験生に嬉しい実質的な免除は、「法令」と「基礎的知識の10問」しかない、と考えておいてください。

甲1・2・3・5の免状保持者

 先も言ったように、甲1・2・3・5の免状保持者は、筆記の「8問」が免除になります。

 反対に言うと、本試験では、筆記「37問」と実技「7問」を受けることとなり、その詳細は以下の通りです。

 甲1・2・3・5の免状保持者が解かないといけない問題(勉強しないといけない問題)は…、

 法令類別の「7問」と…、

 基礎的知識(電気)の「10問」と…、

 構造機能(電気)の「12問」と…、

 規格の「8問」と…、

 実技の鑑別が「5問」と…、

 実技の製図が「2問」で…、

 筆記「37問」と実技「7問」を、本試験で受けることになります。

 なお、電工・電主の免状保持者は、基礎的知識(電気)の10問と、構造機能(電気)の12問の、計22問が免除となるので、筆記は「15問」が勉強対象となります。

 筆記「15問」の内訳は、法令類別「7問」と規格「8問」です。

 前述した「重要な注記事項」は、必ず目を通しておいてください!

 電工の免状保持者だけ、実技の鑑別問題の『第1問』が免除されます。

電工・電主の免状保持者

 先も言ったように、電工・電主の免状保持者は、筆記の「22問」が免除になります。

 そして、電工の免状保持者だけ、実技の鑑別問題の『第1問』が免除されます。

 つまり、電工保持者は筆記「23問」と実技「6問」を受けることになります。

 対して、電験保持者は筆記「23問」と実技「7問」を受けることとなり、それらの詳細は以下の通りです。

 電工・電主の免状保持者が解かないといけない問題(勉強しないといけない問題)は…、

 法令共通の「8問」と…、

 法令類別の「7問」と…、

 規格の「8問」と…、

 実技の鑑別は、電工は「4問」、電験は「5問」で…、

 実技の製図が「2問」で…、

 筆記「23問」と、実技は電工「4問」、電験「5問」を、本試験で受けることになります。

 なお、消防設備士の甲種を有する電工・電主の免状保持者は、法令共通の8問分が免除となるので、筆記は「15問」が勉強対象となります。

 筆記「15問」の内訳は、法令類別「7問」、規格「8問」です。

 繰り返しますが、前述した「重要な注記事項」は目を通しておいてください!

その他の免除者

 技術士等の方も、試験の免除がありますが、ごく少数であり、免除内容も上述した免除早見表を見ればすぐわかるので、当該ページでは割愛します。

消防設備士のこまごましたもの

 消防設備士に関するこまごましたことは、「消防設備士:ブログ記事」をばご参考ください。

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