本問は、「医薬品」の「腸の薬」についての問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「防虫剤・殺鼠剤を誤って飲んだ場合、腸内容物のすみやかな体外への排除のためヒマ シ油を使う。」ですが、誤った記述です。
ぜんぜんダメです。
「ヒマシ油」ですが、確かに、主に誤食・誤飲等による中毒の場合など、腸管内の物質をすみやかに体外に排除させなければならない場合に用いられるのです。
しかし、事が「防虫剤や殺鼠剤を誤って飲み込んだ場合」となると、「ナフタレンやリン等がヒマシ油に溶け出して、中毒症状を増悪させるおそれがある」ため、脂溶性の物質による中毒には使用を避ける必要がある、となっています。
「使用上の注意」は、頻出論点なので、必ず、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢bの「センナが配合された瀉下薬は、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避け る。」ですが、正しい記述です。
「センナ」の正しい記述です。
選択肢の規定は、大概の瀉下成分に共通するものです。チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢cの「腸内で溶けるようにコーティングされている薬は、服用前後1時間以内に制酸成分を 含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取をしても胃内で溶け出すことはない」ですが、誤った記述です。
手引きには…、
「腸溶性製剤の場合、胃内でビサコジルが溶け出すおそれがあるため、服用前後1時間以内は制酸成分を含む胃腸薬の服用や牛乳の摂取を避けることとされている」
…とあります。
「腸溶性製剤」の「ビサコジル」の固有論点なので、押えておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢dの「マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされているため、腎 臓病の診断を受けた人が使用しても副作用はおこらない」ですが、誤った記述です。
「無機塩類」の問題です。
手引きには…、
「マグネシウムを含む成分は、一般に消化管からの吸収は少ないとされているが、一部は 腸で吸収されて尿中に排泄されることが知られている。」
「腎臓病の診断を受けた人では、高マグネシウム血症を生じるおそれがあり、使用する前にその適否につき、」
「治療を行っている医師又は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである」
…とあります。
当該規定に関係するのは、「無機塩類」の「酸化マグネシウム」、「水酸化マグネシウム」、そして、「硫酸マグネシウム」が該当します。
マイナーな成分が正面から問われるようになっているので、チェックしておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
「a」は「誤」です。
「b」は「正」です。
「c」は「誤」です。
「d」は「誤」です。
「正しい組み合わせ」は、
正解:2
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
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