令和5年度(2023年度)秋田県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「かぜ薬及びその配合成分」の出題です。問題自体はカンタンですが、良問です。すべての選択肢を解けるようになっておきましょう。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢1の「鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる目的で配合されているマオウには、 依存性があることに留意する必要がある。」ですが、正しい記述です。
「マオウ」ですが、「アドレナリン作動成分」で、「気管支拡張成分」です。
そして、当該マオウには、「依存性」があります。押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢2の「炎症の発生を抑え、腫れを和らげる目的で配合されているトラネキサム酸を、血栓 のある人や血栓を起こすおそれのある人に使用する場合は、治療を行っている医師又 は処方薬の調剤を行った薬剤師に相談するなどの対応が必要である」ですが、正しい記述です。
「トラネキサム酸 」の正しい記述です。
当該トラネキサム酸の禁忌は、他県でもよく出るので、押えておきましょう。
当該「トラネキサム酸・・・血栓のある人や血栓を起こすおそれのある人・・・相談すること 」は、「適正使用」でも出ます。要チェックです。
「相談すること 基礎疾患3」も、参考にしてください。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢3の「解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合されているブロモバレリル尿素に は、依存性があることに留意する必要がある。」ですが、正しい記述です。
「鎮静成分」の「ブロモバレリル尿素」の正しい記述です。
当該ブロモバレリル尿素は、令和4年度の法改正により、「濫用等のおそれのあるもの」となっています。「濫用等のおそれのある医薬品の憶え方 」も、一読願います。
参考:令和4年度 改正
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢4の「グリチルリチン酸二カリウムは、大量に摂取すると偽アルドステロン症を生じるお それがあり、購入者等に対してグリチルリチン酸の総摂取量が継続して過剰にならな いよう注意を促す必要がある。」ですが、正しい記述です。
「抗炎症成分」の「グリチルリチン酸二カリウム」の正しい記述です。
「グリチルリチン酸といえば、偽アルドステロン症」です。ガチで押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢5の「ブロムヘキシン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分や鎮静成分の作用による眠気を解消す る目的で配合されている。」ですが、誤った記述です。
「ブロムヘキシン塩酸塩」は、「去痰成分」です。
テキストで確認しておきましょう。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、最近は、「去痰成分」の細かいところを問う県が増えています。
以下の…、
・気道粘膜からの粘液の分泌を促進する作用を示すもの…グアイフェネシン、グアヤコールスルホン酸カリウム、クレゾールスルホン酸カリウム等
・痰の中の粘性タンパク質を溶解・低分子化して粘性を減少させるもの…エチルシステイン塩酸塩、メチルシステイン塩酸塩、カルボシステイン等
・粘液成分の含量比を調整し痰の切れを良くするもの…カルボシステイン
・分泌促進作用・溶解低分子化作用・線毛運動促進作用を示すもの…ブロムヘキシン塩酸塩
…以上の分類は、余裕があれば、試験勉強の後半以降に、押えていってください。
「1」は「正」です。
「2」は「正」です。
「3」は「正」です。
「4」は「正」です。
「5」は「誤」です。
「誤っているもの」は…、
正解:5
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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