午前第44問‐秋田県令和5年度（2023年度）過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

　令和5年度（2023年度）秋田県登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「漢方処方製剤婦人薬」についての問題です。婦人薬の漢方処方製剤が事細かく問われており、かなりハイレベルの問題となっています。しっかり勉強してないと取れないでしょう。過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

午前第44問‐漢方処方製剤婦人薬

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難易度コメント＋こたえ

　本問の難易度は、「難」です。

　なお、本問の解答は、こちら（数字のみ）です。

選択肢a

　選択肢aの「加味逍遙散は、まれに重篤な副作用として、肝機能障害、腸間膜静脈硬化症を生じることが知られている。」ですが、正しい記述です。

　「加味逍遙散」の正しい記述です。

　まれ重篤副作用に「腸間膜静脈硬化症」が出るのは、限られています。「まれ重篤腸間膜静脈硬化症」で、押えておきましょう。

　よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢b

　選択肢bの「桃核承気湯は、体力中等度以下で、冷え症、貧血気味、神経過敏で、動悸、息切れ、ときにねあせ、頭部の発汗、口の渇きがあるものの更年期障害、血の道症、不眠症、神経症、動悸、息切れ、かぜの後期の症状、気管支炎に適すとされる。」ですが、誤った記述です。

　選択肢の記述は、「柴胡桂枝乾姜湯」のものです。

　「桃核承気湯」は、「体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの月経不順、月経困難症、月経痛、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状（頭痛、めまい、肩こり）、痔疾、打撲症に適す」となっています。

　よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢c

　選択肢cの「五積散は、体の虚弱な人（体力の衰えている人、体の弱い人）、胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人では、不向きとされる。」ですが、正しい記述です。

　「五積散」の正しい記述です。

　できる範囲で、押えておきましょう。

　よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢d

　選択肢dの「当帰芍薬散は、比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの、月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身（打撲症）、しもやけ、しみ、湿疹・皮膚炎、にきびに適すとされる。」ですが、誤った記述です。

　選択肢の記述は、「桂枝茯苓丸」のものです。

　選択肢の言う「当帰芍薬散」は、「体力虚弱で、冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく、ときに下腹部痛、頭重、めまい、肩こり、耳鳴り、動悸きなどを訴えるものの月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、産前産後あるいは流産による障害（貧血、疲労倦けん怠、めまい、むくみ）、めまい・立ちくらみ、頭重、肩こり、腰痛、足腰の冷え症、しもやけ、むくみ、しみ、耳鳴りに適す」となっています。

　体力規定（虚実）が「体力虚弱」なのは、少数なので、「体力虚弱」で、押えておきましょう。

　できる範囲で、押えておきましょう。

　よって、選択肢は、「誤」となります。