令和5年度(2023年度)秋田県 登録販売者試験の過去問と解説。本問は、「医薬品」の「制酸薬」についての問題です。難しいところはありません。テキストを精読し、過去問を解いていれば、穏当に取れます。
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本問の難易度は、「ふつう」です。
選択肢aの「胃液の分泌亢 進による胃酸過多や、それに伴う胸やけ、腹部の不快感、吐きけ等の 症状を緩和することを目的とする医薬品である。」ですが、正しい記述です。
「制酸薬」の正しい記述です。
総論部分からも、当然出題されるので、遺漏なく、テキストを精読しておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢bの「ロートエキスやピレンゼピン塩酸塩は、中和反応によって胃酸の働きを弱める。」ですが、誤った記述です。
ずっこける選択肢です。
選択肢の言う「ロートエキス」と「ピレンゼピン塩酸塩」は、「抗コリン成分(胃液分泌抑制成分)」です。
その働きは、「胃液の分泌は副交感神経系からの刺激によって亢進することから、過剰な胃液の分泌 を抑える作用を期待」となっています。
選択肢の言う「中和反応によって胃酸の働きを弱める」ウンヌンなのは、「制酸成分」の「炭酸水素ナトリウム(重曹)や「乾燥水酸化アルミニウムゲル」などが該当します。
よって、選択肢は、「誤」となります。
選択肢cの「透析療法を受けている人は、アルミニウムを含む制酸薬の使用を避ける必要がある。」ですが、正しい記述です。
制酸薬の禁忌の正しい記述です。
手引きには…、
「制酸成分のうちアルミニウムを含む成分については、透析療法を受けている人が長期間服 用した場合にアルミニウム脳症及びアルミニウム骨症を引き起こしたとの報告があり、」
「透析療法を受けている人では使用を避ける必要がある。」
「また、透析治療を受けていない人でも、 長期連用は避ける必要がある。」
…とあります。
「適正使用」でも出るので、チェックしておきましょう。
なお、選択肢の言う「制酸成分のうちアルミニウムを含む成分」には、「乾燥水酸化アルミニウムゲル」や「ジヒドロキシアルミニウムモノアセート」のほか、「合成ヒドロタルサイト」や「メタケイ酸アルミン酸マグネシウム」があります。
これらは、憶えておいて損はありません。
よって、選択肢は、「正」となります。
選択肢dの「胃酸との中和反応を目的とする制酸薬を酸度の高い食品と一緒に使用すると、胃酸 に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でな い。」ですが、正しい記述です。
「制酸薬」の正しい記述です。
手引きには…、
「これらの制酸成分を主体とする胃腸薬については、酸度の高い食品と一緒に使用すると胃 酸に対する中和作用が低下することが考えられるため、炭酸飲料等での服用は適当でない」
…とあります。
繰り返しますが、こういう「使用上の注意」が実によく出るようになっているので、意識して押えておきましょう。
よって、選択肢は、「正」となります。
「a」は「正」です。
「b」は「誤」です。
「c」は「正」です。
「d」は「正」です。
「正しい組み合わせ」は…、
正解:3
さて、最終解答でミスったのなら、必ず、「登録販売者の解答は2回念押し‐最終得点は2~3点上がる」に、目を通しておきましょう。選び方を変えるだけで、点が取れます。
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
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