ビタミンEは、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。」
「ビタミンE主薬製剤は、トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェ ロール酢酸エステル等が主薬として配合された製剤で、」
「末梢血管障害による肩・首すじのこり、手足のしびれ・冷え、しもやけの症状の緩和、」
「更年期における肩・首すじのこり、冷え、手足のしびれ、のぼせ・ほてり、月経不順、また、老年期におけるビタミンEの補給に 用いられる。」
「ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、 ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。」
「この現象は内分泌のバランス調整による一時的なものであるが、出血が長く続く場合には他の原因による不正出血も考えられるため、医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である」
…と、相なります。
ご存じのように、「ビタミンE」は、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として登場します。
市販薬には、「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠 」などがあります。
当該成分は、よく試験に出ます。優先順位は「高い」です。
ビタミンEは…、
① ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。
② ビタミンE - 骨歯の発育不良、くる病の予防
③ ビタミンEは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、と きに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素であり、血流を改善させる作用もある。」ですが、正しい記述です。
ビタミンEのキーワードは、「血流改善」、「脂質の酸化防止」です。
よって、①は、「○」となります。
本試験にて出題されるのは、本問のようなストレートな記述です。
テキストを精読しておけば、正誤の判断は付くようになります。
②の「ビタミンE - 骨歯の発育不良、くる病の予防」ですが、誤った記述です。
本問のように、「骨歯の発育不良、くる病の予防」がキーワードになるのは、骨関係の「ビタミンD」です。
先述したように、ビタミンEのキーワードは、「血流改善」です。
よって、②は、「×」となります。
③の「ビタミンEは、下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、と きに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。」ですが、正しい記述です。
ビタミンEの副作用の正しい記述です。
先の手引きでも見たように…、
「ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、 ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。」
…となっています。
「東京都 R5 第94問」の選択肢bに、本問の類似問題があります。
副作用は、どんなものでも、チェックしておきましょう。
よって、③は、「○」となります。
なお、先に挙げた副作用の続きの…、
「この現象は内分泌のバランス調整による一時的なものであるが、出血が長く続く場合には他の原因による不正出血も考えられるため、医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である」
…まで、押さえておきましょう。こっちの方も重要です。
ビタミンEは、別名の「トコフェロール、トコフェロールコハク酸エステル、トコフェ ロール酢酸エステル」で出題される公算が大です。
先の例題②も、「“トコフェロール” - 骨歯の発育不良、くる病の予防」と、出題される可能性がある、ってな寸法です。
んなもんで、「ビタミンE=トコフェロール」と頭に入れておく必要があります。
んで、くだらない憶え方ですが…、
「寝床がE-」とか「いー寝床」くらいに憶えるってな寸法です。
「いー」は、言うまでもなく、「E」です。
「寝床」→「ねどこ」→「ね“トコ”」ってな寸法です。
「いー寝床」は、身に迫る語呂なので、すぐ頭に入ると思います。
参考:ビタミン成分の語呂合わせ・憶え方‐ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC
キーワードの「血流改善」は、「血行がE-」とか「血のめぐりがE-」くらいに憶えます。
当該ビタミンEは、痔の薬や貧血用薬、高コレステロール薬に、配合されています。それらの薬でも、ビタミンEは、よく問われます。
最近の試験で、特に出るようになっているので、「医薬品 その他系のビタミン成分」で、横断的に押えておいてください。
さて、当該「血行がE-」で、効能の「末梢血管障害による肩のこりや、手足の冷え、痺れ、しもやけの緩和等」を、押えられます。
んで、残る「脂肪の酸化防止」ですが、あまりいい憶え方がないので、ブツブツ唱えて憶えてください。
当該酸化防止ですが、「ガンマ‐オリザノール」でも、登場します。
同じ“酸化”がらみなので、併せて憶えておきましょう。
出題実績は、あまり「ない」のですが、ビタミンEの副作用は、チェックしておきましょう。
手引きの記述は…、
「ビタミンEは下垂体や副腎系に作用してホルモン分泌の調節に関与するとされており、 ときに生理が早く来たり、経血量が多くなったりすることがある。」
「この現象は内分泌のバランス調整による一時的なものであるが、出血が長く続く場合には他の原因による不正出血も考えられるため、医療機関を受診して専門医の診療を受けるなどの対応が必要である」
…となっています。
「副作用」は、常に狙われています。
ただ、当該副作用は、いうほど出題されないので、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えればいいでしょう。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」へのリンクです。
ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチン
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
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