ビタミンAは、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。
復習用に、手引きを抜粋すると…、
「ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄 養素である。」
「ビタミンA主薬製剤は、レチノール酢酸エステル、レチノールパルミチン酸エステル、 ビタミンA油、肝油等が主薬として配合された製剤で、」
「目の乾燥感、夜盲症(とり目、暗所での見えにくさ)の症状の緩和、また、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、発育期等のビタミンAの補給に用いられる。」
「一般用医薬品におけるビタミンAの1日分量は4000国際単位が上限となっているが、」
「妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間にビタミンAを1日10000国際単位以上摂取し た妊婦から生まれた新生児において先天異常の割合が上昇したとの報告がある。」
「そのため、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる女性及び妊娠を希望する女性では、医薬 品以外からのビタミンAの摂取(※)を含め、過剰摂取に留意する必要がある。」
「※ 注記:人参などの野菜類に含まれるβ-カロテンは、体内に入ると、必要な分だけがビタミンAに転換されるため、ビタミンAの過剰摂取につながる心配はないとされる。」
…と、相なります。
注記の人参ウンヌンも、出題されることがあるので、ざっとでいいので、目を通しておいてください。
たとえば、「人参などの野菜類に含まれるβ-カロテンにより、ビタミンAの過剰摂取につながるおそれがある 」などと出題されるかもです。「×」です。チェックしておきましょう。
んで、別名の「レチノール」系で出題されることもあります。
くだらない語呂を後述しているので、参考にしてください。
ご存じのように、「ビタミンA」は、「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」として登場します。
当該ビタミンAの成分には、レチノール類、ビタミンA油、肝油が挙げられています。
市販薬には、レチノール類は「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠」、ビタミンA油は「【指定第2類医薬品】強力 八ッ目鰻キモの油 300球」、肝油に「河合(カワイ)ビタミンC肝油ドロップ 300粒 」などがあります。
キーワードあり、数字あり、禁忌ありと、とても問題を作りやすく、当該成分は、ほぼほぼ、毎回出題されます。
また、「適正使用」の「医薬品的な問題」の論点もあります。
優先順位は「高い」です。
最優先して、押えておきましょう。
ビタミンAは…、
① ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
② ビタミンAは、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠をしていると思われる人、妊娠を希望する人は、ビタミンA製剤を使用する前に、医師などに相談することになっている。
…といった感じで出題されます。
先の○×問題の解説です。
①の「ビタミンAは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。」ですが、正しい記述です。
ビタミンAのキーワードは、「夜間視力」です。また、「夜盲症(鳥目)」も頻繁に登場するので、主要キーワードは確実に暗記です。
よって、①は、「○」となります。
②の「ビタミンAは、妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠をしていると思われる人、妊娠を希望する人は、ビタミンA製剤を使用する前に、医師などに相談することになっている」ですが、正しい記述です。
ビタミンAの固有論点です。絶対に憶えておく必要があります。
ビタミンA製剤を栄養補助剤として1日10000国際単位以上を継続摂取した女性から生まれた子供に、先天異常の発生率の増加が認められたという研究報告があります。
このため、妊婦等の方は、使用前に「相談すること」となっています。
「相談すること」ですが、実に出しやすいので、押えておきましょう。
よって、②は、「○」となります。
ビタミンAは、数字も出ます。きっちり憶えます。
一般用医薬品のビタミンAの1日分量は、「4000国際単位」が上限です。
事例問題にて、「このビタミン剤には、ビタミンA油が4mg(4000国際単位)が配合されている。本錠は、1日当たり2錠摂取してよい」などと出ます。
先述したように、上限は「4000国際単位」であり、本錠を2錠摂取すると、「4000*2」で、基準をオーバーする「8000国際単位」を摂ることになります。
よって、「×」と相なる次第です。
このように、具体的な数字が問われるので、きっちり憶えておきましょう。
「医薬品」の数字は、「医薬品の数字10」も、参考にしてください。
先のポイントと被るものもありますが、「適正使用」用のまとめです。
「ビタミンA」ですが、滋養強壮保健薬のなかで、唯一、「適正使用」に登場します。
また、「相談すること」だけに登場するため、出題されやすいです。
シッカリと見ておくべきかと思います。
さて、「ビタミンA」ですが、「妊娠3ヶ月以内の妊婦、妊娠していると思われる人又は妊娠を希望する人」は、「相談すること」となっています。
“3ヶ月以内”と、数字が出ているので、要注意です。数字は常に狙われています。
次に、「理由」ですが、「ビタミンAを妊娠3ヶ月前から妊娠3ヶ月までの間に栄養補助剤から1日10,000国際単位以上を継続的に摂取した婦人から生まれた児に、先天異常(口裂、耳・鼻の異常等)の発生率の増加が認められたとの研究報告があるため」となっています。
ここにも数字があります。
「10,000国際単位」は、要チェックです。
次に、理由の「先天異常」も、要チェックです。
「医薬品」でも問われたことがあります。
最後に、「適正使用」でも「相談すること」は、「ビタミンA主薬製剤」のみならず、「ビタミンA“D”主薬製剤」も、その対象となっています。
本試験にて、「ビタミンA“D”主薬製剤」の方で問われても、大丈夫なようにしておいてください。
試験によっては、「ビタミンA」のところが、別名の「レチノール類」と表記される問題もあります。
たとえば、先の問題を例にすれば、「レチノール類は、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である」などと出題されるといった次第です。
ですから、別名の「レチノール類」という文言も、頭に入れておく必要があります。
で、くだらない憶え方ですが、「A級のレアチーズ」くらいの語呂で憶えるといった寸法です。
「A級」は「ビタミン“A”」のところです。
「レアチーズ」は、「“レ”ア“チ”ーズ」の「レ」と「チ」のところが該当します。
「A級のレアチーズケーキ」と頭に入れておき、試験に出たら、「A級」は「ビタミンA」で、「レアチーズ」のところは、「れとちのレチノール類」と変換するってな塩梅です。
それか、「ビタミン成分の語呂合わせ・憶え方‐ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンC」でも述べていますが、「荒地」も、まあまあの憶え方です。
ビタミン類は、別名がごろごろ出てくるので、こういう、くだらない憶え方で整理していくと確実に判別できるかと思います。
登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。
次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。
実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。
先に挙げた、「【指定第2類医薬品】パンビタンハイ 240錠」や「【指定第2類医薬品】強力 八ッ目鰻キモの油 300球」、「河合(カワイ)ビタミンC肝油ドロップ 300粒」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。
テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。
「滋養強壮保健薬」の「主たる配合成分」へのリンクです。
ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチン
使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、
テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、
過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。
登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。
興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。
そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。
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