アミノ安息香酸エチル‐鎮暈薬の局所麻酔成分

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 アミノ安息香酸エチルは、「精神神経に作用する薬」の「鎮暈薬」の「局所麻酔成分」として配合されています。試験のポイントをまとめたり、出題傾向を「○×」形式の過去問で紹介したりしています。通勤・通学時のおさらい用にどうぞ。

インデックス

  1. おさらい‐手引き抜粋
  2. 傾向と対策、優先順位
  3. 過去問○×問題
  4. 解説
  5. 試験ポイント
  6. 他のページ

おさらい‐手引き抜粋

 復習用に、手引きを抜粋すると…、

 「局所麻酔成分

 「胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、」

 「アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。」

 「乗物酔い防止薬においても、アミノ安息香酸エチルが配合されている場合には、6歳未満への使用は避ける必要がある。」

 …と、相なります。

補足‐準用規定

 当該成分ですが、「Ⅲ-3(胃腸鎮痛鎮痙薬)を参照」とあります。

 「胃腸鎮痛鎮痙薬:アミノ安息香酸エチル」も、参考にしてください。

傾向と対策、優先順位

 ご存じのように、「アミノ安息香酸エチル」は、「鎮暈薬」の「局所麻酔成分」として登場します。

 市販薬には、「【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 9カプセル 」などがあります。

 禁忌があるため、本試験では、かなり出ます。

 「福岡県 R2 第69問」や「福岡県 R1 第70問」といった出題例があります。

 優先順位は、「高い」です。

過去問○×問題

 アミノ安息香酸エチルは…、

 ① アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されている場合がある。

 ② アミノ安息香酸エチル - 鎮静作用

 ③ 購入者「4歳の子供が乗り物酔いで困っています。この薬は大丈夫ですか?」----- 登録販売者「アミノ安息香酸エチルが配合されている乗り物酔い防止薬なので、OKです。」

 …といった感じで出題されます。

 ①の正誤はこちらです。

 ②の正誤はこちらです。

 ③の正誤はこちらです。

解説

 先の○×問題の解説です。

 ①の「アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として配合されている場合がある」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 先の手引きで見たように…、 「胃粘膜への麻酔作用によって嘔吐刺激を和らげ、乗物酔いに伴う吐きけを抑えることを目的として、」

 「アミノ安息香酸エチルのような局所麻酔成分が配合されている場合がある。」

 …となっています。

 こういう基本的な記述が、そっくりそのまま問われることがあるので、テキストを精読しておきましょう。

 よって、①は、「○」となります。

②は定番

 ②の「アミノ安息香酸エチル - 鎮静作用」ですが、誤った記述です。

 アミノ安息香酸エチルは、「局所麻酔成分」です。

 こういう基本問題を落とさないようにしましょう。

 よって、②は、「×」となります。

③は、重要論点

 ③の購入者「4歳の子供が乗り物酔いで困っています。この薬は大丈夫ですか?」----- 登録販売者「アミノ安息香酸エチルが配合されている乗り物酔い防止薬なので、OKです。」ですが、誤った記述です。

 アミノ安息香酸エチルは、6歳未満の小児への使用を避けます。

 というのも、「メトヘモグロビン血症」を起こすおそれがあるからです。

 よって、③は、「×」となります。

 なお、当該アミノ安息香酸エチルの「6歳未満ダメ‐メトヘモグロビン血症のおそれ」ですが、「胃腸鎮痛鎮痙薬」等でも“ド頻出”なので、今のうちに、100%暗記しておきましょう。

 なお、個人的なくだらない覚え方ですが、「アミノ安息香酸エチル」の最初と最後はカタカナです。んで、それぞれ「3文字」です。んで、「3+3」の「6」で、「6歳未満」の「6」を憶えた次第です。

試験ポイント

 アミノ安息香酸エチルのポイントです。

 繰り返しになりますが、アミノ安息香酸エチルは、「6歳未満ダメ‐メトヘモグロビン血症のおそれ」が、他の薬のところでも、出まくっています。

 「副作用のおそれ」への注意喚起こそ、登録販売者の本分ですので、試験に出る出ないを別にして、100%憶えておきましょう。

「適正使用」対策

 先のポイントと被りますが、念のため、述べておきます。

 アミノ安息香酸エチルですが、「適正使用」の「使用しない」に登場します。

 「6歳未満の小児」 には、使用をしないのですが、その「理由」は、「メトヘモグロビン血症を起こすおそれがあるため。」です。

 当該禁忌は、「医薬品」でも、「適正使用」でも、よくよく出るので、ガチで押えておきましょう。

コツ的なこと

 登録販売者の勉強方法等は、「登録販売者の独学」に述べています。独学の概要・注意事項などはこちらで。

 次いで、医薬品の成分の暗記が苦手な人へのアドバイスです。

 実地が一番頭に入ります。成分・効能が頭に入らない方は、机の前の勉強を止めて、ドラッグストア等で、実際の医薬品を手にしてみてください。

 先に挙げた、「【指定第2類医薬品】アネロン「ニスキャップ」 9カプセル 」などのページを見ながら、テキストと突き合わせるだけでも、記憶に残ります。

 テキストの字面だけでは、記憶の残りは悪いので、実物を目で見て触って確かめて、憶えていきましょう。


他のページ

 「鎮暈薬」の「局所麻酔成分」は、本ページのみです。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」に述べていますが、読むのが面倒な人は…、

 テキストは、初心者向けでオマケ付きの「 らくらく完全攻略!登録販売者試験合格テキスト&問題集 第4版 」で…、

 過去問は、掲載問題数が一番多い「 超重要!登録販売者過去問題集 '24年版 (2024年版) 」を使えば支障ありません。

こまごましたもの

 登録販売者のこまごましたことは、ブログに投稿しています。

 興味のある方は、「登録販売者の投稿記事 」の「登録販売者:語呂合わせ」や「登録販売者:まとめ」、「登録販売者:憶え方」などをお目汚しください。

 そのほか、「登録販売者:医薬品」や「登録販売者:生薬」、「登録販売者:漢方処方製剤」で、ヒマな時間を潰してください。

みんなとシェアする