46問‐令和3年度の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第46問は、「マンション管理適正化法‐書面交付」の問題です。契約締結時の出題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

46問‐マンション管理適正化法‐書面交付

 

 (クリックして拡大。)

難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 問題文には、別段、注意すべき設定はありません。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「法第73条第1項の規定によれば、マンション管理業者は、管理組合から管理事務の 委託を受けることを内容とする契約を締結したときは、当該管理組合の管理者等(当 該マンション管理業者が当該管理組合の管理者等である場合又は当該管理組合に管理者等が置かれていない場合にあっては、当該管理組合を構成するマンションの区分所有者等全員)に対し、遅滞なく、契約の成立時の書面を交付しなければならない。」ですが、正しい記述です。

 そのとおりの記述です。

 契約締結時には、原則として、管理組合の管理者等に、「契約の成立時の書面」を交付します。

 んで、括弧書きにあるように、「①マンション管理業者が当該管理組合の管理者等である場合」と「②管理者等が置かれていない場合」には、「区分所有者等全員」に交付することになります。

 括弧書きの方がよく出るので、正確に、憶えてしまいましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢2

 選択肢2の「マンション管理業者は、法第73条第1項の規定に基づく書面の交付に代えて、当該 書面に記載すべき事項を、電子情報処理組織を使用する方法その他の情報通信の技術 を利用する方法により提供する場合においては、管理組合の管理者等又は管理組合を 構成するマンションの区分所有者等の承諾を得る必要はない」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「マンションの区分所有者等の承諾を得る必要はない」のところです。

 「契約の成立時の書面」ですが、原則として、書面交付です。

 しかし、例外的に、「当該管理組合の管理者等又は当該管理組合を構成するマンションの区分所有者等の承諾を得」た場合には、PC等で交付することができます。

 まあ、重要な書面を、いきなりメールで送るのはどうかと思います。

 迷った人は、常識に沿って判断してください。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「法第73条第1項の規定によれば、マンション管理業者が、管理組合から管理事務の 委託を受けることを内容とする契約を締結した場合において、管理事務の一部の再委託に関する定めがあるときは、契約の成立時に交付する書面にその内容を記載しなけ ればならない。」ですが、正しい記述です。

 選択肢の言う「管理事務の一部の再委託に関する定め」は、いわゆる「任意的記載事項」で、あるなら記載するものです。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「マンション管理業者が、法第73条第1項の規定に違反して、虚偽の記載のある書面 を交付したときは、30万円以下の罰金に処せられる」ですが、正しい記述です。

 罰則系は、ガチ暗記は無用です。

 しかし、過去問に出たことは、甘く見てはいけないので、復習だけはしておきましょう。

 さて、罰金ですが、基本的には、「50万」「30万」「10万」です。

 最大額の「50万」は、ガチでヤバいやつくらいに押えておきましょう。

 「10万」は、ざっくりと、管理業務主任者証関係と、把握するといいでしょう。

 んなもんで、残る「30万」を選ぶ、ってな次第です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「正」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「正」です。

 本問は、「誤っているものはどれか?」の問題なので…、

 正解:2

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「マンション適正化法の過去問リスト」を一読ください。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

民法入門

 民法が苦手で苦手で仕方のない人は、読書で凌ぎます。

 お勧めの入門本は、「弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業」と「民法はおもしろい」です。

会計・仕訳問題

 苦手な人の多い「会計・仕訳問題」ですが、テキストの数ページで理解は不可能です。

 時間があるなら、いっそのこと、簿記3級で勉強します。100%取れるようになります。簿記3級は、2週間あればマスターできます。

 独学向けの教材は、テキストと問題集が一緒になった「スッキリわかる 日商簿記3級」で勉強すれば、まず間違いなく「1点」取れるようになります。

PDF過去問演習

 また、公式の過去問は、PDFで配布されています。過去問演習は、「タブレット」が便利です。もってない人は、受験を機に、アマゾンの「Fire HD」を推奨します。最優秀のコスパです。

管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

みんなとシェアする