31問‐令和3年度の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第31問は、「標準管理規約(単棟型)‐理事会に出席できない理事の取扱い」の問題です。難しい選択肢で問題が構成されており、判断に迷います。できる選択肢に絞って解答し、最終解答は、天に任せましょう。今後の出題(問題の使い回し)に備えて、解けるようにはなっておきましょう。

31問‐標準管理規約(単棟型)‐理事会に出席できない理事の取扱い

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「難」です。

 本問の答えは、「こちら(数字のみ)」です。

解説

 本問ですが、「コメントに基づく別段の定めはないものとする」ので、注意してください。

 本問は、少々クセの強い問題なので、傾向把握の一環としても、解いておきましょう。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「外国に出張中で理事会に出席できない理事がいたが、議長(理事長)一任の委任状の提出を求めた。」ですが、誤った記述です。

 理事の欠席について、コメントには…、

 「理事がやむを得ず欠席する場合には、代理出席によるのではなく、事前に 議決権行使書又は意見を記載した書面を出せるようにすることが考えられ る。」

 「これを認める場合には、理事会に出席できない理事が、あらかじめ通知された事項について、書面をもって表決することを認める旨を、規約の明文の規定で定めることが必要である。」

 …とあります。

 本問ですが、「コメントに基づく別段の定めはない」という設定です。

 規約には何の定めもないので、「議長(理事長)一任の委任状の提出を求め」ることは、できないです。(言い換えれば、求めても応じる義務はないってな次第です。)

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「議題が「長期修繕計画の変更案について」と既に決まっていたため、理事会に出席できない理事には議決権行使書の提出を求めた。」ですが、誤った記述です。

 本問も、先と同様の趣旨の問題です。

 コメントには…、

 「④ 理事がやむを得ず欠席する場合には、代理出席によるのではなく、事前に議決権行使書又は意見を記載した書面を出せるようにすることが考えられる。」

 「これを認める場合には、理事会に出席できない理事が、あらかじめ通知された事項について、書面をもって表決することを認める旨を、規約の明文の規定で定めることが必要である

 …とあります。

 本問は、「コメントに基づく別段の定めはない」という設定なので、「議決権行使書の提出を求め」ることができないです。(言い換えれば、求めたところで応じる義務がない、です。)

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「専有部分の改良工事の申請について、理事会に出席できない理事がいたため、電磁 的方法による決議をしようとしたとき、監事は電磁的方法について反対したが、理事 の過半数の承諾があったので、当該申請について電磁的方法により理事会で決議した。」ですが、正しい記述です。

 「第53条(理事会の会議及び議事)」には…、

 「2 次条第1項第五号に掲げる事項については、理事の過半数の承諾があるときは、書面又は電磁的方法による決議によることができる。」とあります。

 んなもんで、規約で別段の定めをしなくても、電磁的方法で決議を取ることができます。

 そして、本問では、「理事の過半数の承諾がある」ので、電磁的方法で決議が可能です。

 また、監事の賛成は、そもそもが無用です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢4

 選択肢4の「病気で入院中の理事がいたので、その理事に代わって、その理事の配偶者に、理事 会への出席と決議への参加を求めた」ですが、誤った記述です。

 コメントには…、

 「理事に事故があり、理事会に出席できない場合は、その配偶者又は一親等の親族(理事が、組合員である法人の職務命令により理事となった者である場合は、法人が推挙する者)に限り、代理出席を認める旨を定める規約の規定は有効であると解されるが、あくまで、やむを得ない場合の代理出席を認めるものであることに留意が必要である。」

 「この場合においても、あらかじめ、総会において、それぞれの理事ごとに、理事の職務を代理するにふさわしい資質・能力を有するか否かを審議の上、その職務を代 理する者を定めておくことが望ましい」

 …とあります。

 本問は、「コメントに基づく別段の定めはない」という設定なので、選択肢ように配偶者の参加を求めても、応じる義務はないです。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「正」です。

 「4」は「誤」です。

 本問は、「適切なものはどれか?」ですので…

 正解:3

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「管業「標準管理規約」の過去問リスト」を、活用ください。

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 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

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