13問‐令和3年度の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第13問は、「標準管理委託契約書‐管理事務の報告」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。

13問‐標準管理委託契約書‐管理事務の報告

 

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難易度・優先順位ひとこと

 本問のレベルは「ふつう」です。

 大半の受験生は、「点」にする問題です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 別段、複雑な指示はないので、ふつうに選択肢の1つ1つを解けばいいです。

 なお、本問には、類似問題があるので、後述する「参考リンク」を活用ください。

選択肢1

 選択肢1の「マンション管理業者は、管理組合の事業年度終了後あらかじめ管理委託契約書で定 められた期間内に、管理組合に対し、当該年度における管理事務の処理状況及び管理 組合の会計の収支の結果を記載した書面を交付し、報告しなければならないが、その 報告をする者は管理業務主任者である必要はない。」ですが、誤った記述です。

 ずっこける選択肢です。

 「標準管理委託契約書」には…、

 『第九条(管理事務の報告等)』

 『乙は、甲の事業年度終了後○月以内に、甲に対し、当該年度における管理事務 の処理状況及び甲の会計の収支の結果を記載した書面を交付し、』

 『管理業務主任者をして、報告をさせなければならない。

 …とあります。

 よって、報告者は、管理業務主任者である必要があります。

 「マンション管理適正化法」の規定を思い出して、解答しましょう!

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢2

 選択肢2の「マンション管理業者は、毎月末日までに、管理組合に対し、前月における管理事務 の処理状況に関する書面を交付しなければならない。」ですが、誤った記述です。

 毎月末日までにやらないといけないのは、「収支状況の報告」です。

 よくよく出る「ひっかけ」なので、押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢3

 選択肢3の「管理組合からマンション管理業者に対し、あらかじめ管理委託契約書で定められていない時期に、管理事務の処理状況及び管理組合の会計の収支状況について報告を行 うよう請求があるときは、マンション管理業者は、管理業務主任者をして、その報告 をさせなければならない。」ですが、誤った記述です。

 管理業務主任者にさせないといけないのは、「事業年度終了後○月以内に行う管理事務の報告」です。

 さて、選択肢のような、「管理委託契約書で定められていない時期」の不定期的な報告が請求された場合ですが、別に、管理業務主任者にさせよという規定はありません。

 「標準管理委託契約書」には…、

 『第九条(管理事務の報告等)』

 『2 乙は、甲から請求があるときは、管理事務の処理状況及び甲の会計の収支状況について報告を行わなければならない

 …とあり、管理業者が報告すればいいだけとなっています。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢4

 選択肢4の「マンション管理業者が、管理組合に対し、管理事務の処理状況及び管理組合の会計 の収支状況について報告を行う場合に、管理組合は、マンション管理業者に対し、そ れらに係る関係書類の提示を求めることができる。」ですが、正しい記述です。

 「標準管理委託契約書」には…、

 『第九条(管理事務の報告等)』

 『3 前二項の場合において、甲は、乙に対し、管理事務の処理状況及び甲の会計の収支 に係る関係書類の提示を求めることができる。

 …とあります。

 まあ、常識的に、帳簿や領収書などの書類を見ることはできますよね。

 よって、選択肢は、「正」となります。

答え

 「1」は「誤」です。

 「2」は「誤」です。

 「3」は「誤」です。

 「4」は「正」です。

 本問は、「適切なものはどれか?」ですので…

 正解:4

 …と相なります。

 >>> 次の問題へ。


参考リンク

 類似問題あります。テーマ別の問題演習は、「管業「標準管理委託契約書」の過去問リスト」を、活用ください。

独学向け教材

 使用教材の詳細は「教材レビュー」で述べていますが、読むのがメンドウな人は…、

 テキストには、「管理業務主任者 基本テキスト」を…、

 過去問には、「管理業務主任者 項目別過去7年問題集」を使えば、支障ありません。

 予想問題集・模試問題集も、必要な状況です。「教材レビュー:管理業務主任者 予想問題集」を、参考にしてください。

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管理業務主任者のこまごましたもの

 管理業務主任者に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。

 興味のある方は、「管理業務主任者:ブログ記事」をばご参考ください。

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