電気工事の総合問題です。定番論点です。「表」の暗記で1点取れるので、文系の人は確実にものにしましょう。最終解答だけでなく、選択肢1つ1つ、きちんと判別できるようになっておきましょう。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
イの「湿気の多い場所に1種金属製可とう電線管を用いた金属可とう電線管工事を行った」ですが、誤った記述です。
上記表によると、「金属可とう電線管」は、“2種”金属製可とう電線管のときは、どこでも工事可能です。
本問の場合、“1種”金属製可とう電線管なので、湿気の多い場所での工事は、不適当となります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、設問の「1種金属製可とう電線管」ですが…、
「1種金属製可とう電線管は、あまり丈夫でないので重量物の圧力のかかるおそれがある場所や機械的衝撃を受けるおそれがある場所には施設できない。」
…とのことです。
ロの「造営材に沿って取り付けた600Vビニル絶縁ビニルシースケーブルの支持点間の距離を2m以内にした」ですが、正しい記述です。
ケーブル工事での支持点間は、2m以下となっています。
選択肢では、「2m以内にした」とあるので、正しいです。
よって、選択肢は、「正」となります。
ハの「金属管工事に600Vビニル絶縁電線を使用した」ですが、正しい記述です。
金属管工事に用いることができるのは、「絶縁電線」です。(屋外配線用のOW線を除きます。)
よって、選択肢は、「正」となります。
ニの「乾燥した場所の金属管工事で、管の長さが3mなので、金属管のD種設置工事を省略した」ですが、正しい記述です。
少し長い引用ですが、D種設置工事が省略できるのは…、
・対地電圧150V以下の機器を、乾燥した場所に設置。
・乾燥した木製の床など、絶縁性のものの上で取り扱う。
・水気のある場所以外に設置した機器に、漏電遮断器(感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以内)を施設。
・二重絶縁構造の機器。
・金属製の電線管や線ぴは、乾燥した場所で、長さが4m以下。
・金属製の電線管や線ぴは、対地電圧が150V以下で、管の長さが8m以下のものを、乾燥した場所または簡易接触防護措置を施す場合。
…に該当する場合です。
選択肢の「乾燥した場所の金属管工事で、管の長さが3m」ケースは、「・金属製の電線管や線ぴは、乾燥した場所で、長さが4m以下。」に該当します。
よって、選択肢は、「正」となります。
当該省略の規定は、形を変えて毎年の如く問われているので、全部を正確に憶えておきましょう。
一部ですが、憶え方あります。
「接地工事省略の憶え方-兄ちゃん0.1秒お漏らし」を、一読ください。
「イ」は「誤」です。
「ロ」は「正」です。
「ハ」は「正」です。
「ニ」は「正」です。
本問は「不適切な工事はどれか?」なので…、
正解:イ
…と相なります。
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:合成抵抗・・・「ふつう」。
2問:抵抗計算・・・「ふつう」。
3問:熱量計算・・・「ふつう」。
4問:消費電力計算・・・「やや難」
5問:Y(スター)結線・・・「ふつう」。
6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。
7問:単相3線式回路・・・「ふつう」。
8問:許容電力計算・・・「ふつう」。
9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。
10問:分岐回路・・・「ふつう」。
11問:リングレジューサ・・・「ふつう」。
12問:ゴムコード・・・「ふつう」。
13問:電気工事と工具・・・「ふつう」。
14問:三相誘導電動機・・・「ふつう」。
15問:配線用遮断器・・・「ふつう」。
16問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。
17問:器具写真鑑別2・・・「ふつう」。
18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
19問:リングスリーブの種類と刻印・・・「ふつう」。
20問:D種接地工事・・・「ふつう」。
21問:電気工事・・・「ふつう」。
22問:力率改善・・・「ふつう」。
23問:金属管工事・・・「ふつう」。
24問:測定器・・・「ふつう」。
25問:絶縁抵抗測定・・・「やや難」。
26問:接地抵抗計・・・「ふつう」。
27問:アナログ式回路計の抵抗測定・・・「やや難」。
28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。
29問:電気用品安全法・・・「やや難」。取る。
30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。
31問:図記号当て・・・「ふつう」。
32問:器具図記号当て・・・「ふつう」。
33問:最少電線本数・・・「難」。
34問:工事種類当て・・・「ふつう」。
35問:器具当て・・・「ふつう」。
36問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。
37問:ペンダント図記号・・・「ふつう」。
38問:接地工事の種類・・・「ふつう」。
39問:管当て・・・「ふつう」。
40問:LK図記号・・・「ふつう」。
41問:スイッチ配線図・・・「難」。
42問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。
43問:図記号写真鑑別・・・「ふつう」。
44問:リングスリーブ当て・・・「難」。
45問:差込形コネクタ・・・「難」。
46問:図記号写真鑑別・・・「ふつう」。
47問:リングスリーブ当て・・・「難」。
48問:スイッチ写真鑑別・・・「ふつう」。
49問:未使用器具・・・「難」。
50問:未使用工具・・・「ふつう」。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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