27問‐R3下期午前筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 あまり出ない問題のため、落としても仕方のない問題です。おそらく、ここまで細かい使い方は、テキストにも記載がないと思います。今後の出題(問題の使い回し)に備えて、解けるようにはなっておきましょう。

27問‐アナログ式回路計の抵抗測定

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「難」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

選択肢イ

 イの「回路計の電池容量が正常であることを確認する」ですが、正しい記述です。

 電池の残量が少ないと、正確な測定ができないことがあります。そもそも、電池がないと電源が入りません。

 “こういうもの”として押えておきましょう。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ロ

 ロの「抵抗測定レンジに切り替える。被測定物の概略値が想定される場合は、測定レンジの倍率を適正なものにする」ですが、正しい記述です。

 回路計には、測定レンジがあります。おおむね、真ん中の大きなつまみがそうです。

 

 たとえば、「抵抗」なら、「Ω×1k」とか「Ω×100」とか「Ω×10」とか「Ω×1」といったレンジがあります。

 最初は、大きめのレンジから合わせていきますが、被測定物の概略値がわかるなら、そのレンジで測る、といった次第です。

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ハ

 ハの「赤と黒の測定端子(テストリード)を開放し、指針が0Ωになるよう調整する」ですが、誤った記述です。

 間違っているのは、「0Ω」のところです。

 正しくは、「∞Ω」です。

 本問の場合、「開放」となっています。要は、「短絡(ショート)してない状態」です。

 いうなれば、「左」の方の「0(∞Ω)」に調整します。

 

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ニ

 ニの「被測定物に、赤と黒の測定端子(テストリード)を接続し、その時の指示値を読む。なお、測定レンジに倍率表示がある場合は、読んだ指示値に倍率を乗じて測定値とする」ですが、正しい記述です。

 正しい記述です。

 「読み取り倍率」がある場合は、それを乗じることになります。

 よって、選択肢は、「正」となります。

 過去の試験では、「読んだ指示値を倍率で“割って”測定値とする。」と出題されたことがあるので、チェックしておきましょう。

答え

 「イ」は「正」です。

 「ロ」は「正」です。

 「ハ」は「誤」です。

 「ニ」は「正」です。

 本問は「誤ったものはどれか?」です。

 正解:ハ

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:合成抵抗・・・「ふつう」。

 2問:抵抗計算・・・「ふつう」。

 3問:熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:消費電力計算・・・「やや難」

 5問:Y(スター)結線・・・「ふつう」。

 6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。

 7問:単相3線式回路・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:リングレジューサ・・・「ふつう」。

 12問:ゴムコード・・・「ふつう」。

 13問:電気工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:三相誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:配線用遮断器・・・「ふつう」。

 16問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別2・・・「ふつう」。

 18問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:リングスリーブの種類と刻印・・・「ふつう」。

 20問:D種接地工事・・・「ふつう」。

 21問:電気工事・・・「ふつう」。

 22問:力率改善・・・「ふつう」。

 23問:金属管工事・・・「ふつう」。

 24問:測定器・・・「ふつう」。

 25問:絶縁抵抗測定・・・「やや難」。

 26問:接地抵抗計・・・「ふつう」。

 27問:アナログ式回路計の抵抗測定・・・「やや難」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「やや難」。取る。

 30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:図記号当て・・・「ふつう」。

 32問:器具図記号当て・・・「ふつう」。

 33問:最少電線本数・・・「難」。

 34問:工事種類当て・・・「ふつう」。

 35問:器具当て・・・「ふつう」。

 36問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 37問:ペンダント図記号・・・「ふつう」。

 38問:接地工事の種類・・・「ふつう」。

 39問:管当て・・・「ふつう」。

 40問:LK図記号・・・「ふつう」。

 41問:スイッチ配線図・・・「難」。

 42問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。

 43問:図記号写真鑑別・・・「ふつう」。

 44問:リングスリーブ当て・・・「難」。

 45問:差込形コネクタ・・・「難」。

 46問:図記号写真鑑別・・・「ふつう」。

 47問:リングスリーブ当て・・・「難」。

 48問:スイッチ写真鑑別・・・「ふつう」。

 49問:未使用器具・・・「難」。

 50問:未使用工具・・・「ふつう」。

合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

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PDF過去問の閲覧

 

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