第10問は、配線設計でおなじみの論点「分岐回路」の問題です。当該論点も、よく試験に出ます。字面だけ追うと面倒ですが、問題自体はカンタンな部類です。憶えることも少ないので、何回も類問を解いて、100%取れるようになっておきましょう。文系ド素人なら率先して取ります。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
「表」さえ頭に入っていれば取れます。努力がストレートに点数になる問題です。
文系ド素人は、こういう問題を取って、後々の失点に備えるのです。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
繰り返しますが、本問は、上の「表」の公式や数字を、丸暗記していない限り、解答できません。
反対に言うと、先の表さえ憶えていたら、100%取れる問題です。通勤や通学時に、しっかり憶えてください。文系ド素人なら取らなくてはいけません。
本試験で本問のような「分岐回路の配線用遮断器」に遭遇したら、即、問題用紙の空白に、先の表を書いて、問題の数字を当てはめていってください。
表の暗記は、メンドウかもしれません。しかし、本問は、ほぼ毎年出ている論点なので、費用対効果は実に高いです。がんばって憶えてしまってください。
くだらない憶え方あります。
ブログの「分岐回路の数字の憶え方‐イチローが一路とか」を、一読ください。
設問には、「定格電流30Aの配線用遮断器で保護される云々」とあります。
よって、「分岐回路の種類」が「30A」のところになります。
後は、選択肢が数字に合致するかどうかを、チェックするのみです。
表によると、「分岐回路の種類」が「30A」の場合、「電線の太さ」は、「直径2.6mm」となっています。
これが最小値なので、この時点で、直径2.0mmの選択肢「ハ」が消去されます。
残る選択肢は、「イ」と「ロ」と「ニ」です。
表によると、「分岐回路の種類」が「30A」の場合、「コンセントの定格電流」は、「30~20A」となっています。
さて、ここで、コンセントの図記号を思い出してください。
「15A」の場合、定格電流は、傍記されません。
対して、「20A以上」の場合は、定格電流が傍記されます。
選択肢ロとニには、定格電流が傍記されていないので、「15A」のコンセントであることがわかります。
よって、選択肢「ロ」と「ニ」が消去されます。
んなもんで、残る選択肢「イ」が答えとなります。
選択肢「イ」ですが、先の表に当て嵌めれば、断面積もコンセントの数字も、OKです。
選択肢のコンセントには、単独で「2」という数字があります。
ご存知のように、この数字は、コンセントの「口数」ですが、解答にはまったく関係のないものです。
言うなれば、出題者の「ひっかけ」です。
無視していいので、囚われないようにしてください。
本問は、ガチの暗記問題です。
上記の表さえ、暗記していたら、本当に「1点」です。
繰り返しますが、先の憶え方「分岐回路の数字の憶え方‐イチローが一路とか」を活用するなりして、憶えきってください。
費用対効果は、凄く高いです。
本問は「適切なものはどれか?」です。
正解:イ
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:電圧・電流計算・・・「ふつう」。
2問:抵抗計算・・・「ふつう」。
3問:熱量計算・・・「ふつう」。
4問:力率と電力計算・・・「難」
5問:Y(スター)結線・・・「ふつう」。
6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。
7問:単相3線式回路の電力損失・・・「ふつう」。
8問:許容電力計算・・・「ふつう」。
9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。
10問:分岐回路・・・「ふつう」。
11問:絶縁ブッシング・・・「ふつう」。
12問:地中埋設工事・・・「ふつう」。
13問:工事と工具・・・「ふつう」。
14問:スターデルタ指導・・・「ふつう」。
15問:漏電遮断器・・・「やや難」。
16問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。
17問:器具写真鑑別2・・・「ふつう」。
18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。
19問:絶縁処理・・・「やや難」。
20問:電気工事・・・「ふつう」。
21問:漏電遮断器の省略・・・「ふつう」。
22問:D種接地工事・・・「ふつう」。
23問:合成樹脂管工事・・・「ふつう」。
24問:測定器の用途・・・「ふつう」。
25問:絶縁抵抗計・・・「ふつう」。
26問:接地抵抗値・・・「ふつう」。
27問:アナログ計器とデジタル計器・・・「ふつう」。
28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。
29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。
30問:低圧と高圧・・・「ふつう」。取る。
31問:最少電線本数・・・「難」。
32問:電路の長さ・・・「ふつう」。
33問:図記号当て・・・「ふつう」。
34問:ケーブル図記号・・・「ふつう」。
35問:屋外灯図記号・・・「ふつう」。
36問:過電流遮断装置・・・「ふつう」。
37問:計器図記号・・・「ふつう」。
38問:接地工事・・・「ふつう」。
39問:コンセントの刃受け・・・「ふつう」。
40問:モーターブレーカ図記号・・・「ふつう」。
41問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。
42問:リングスリーブ当て・・・「難」。
43問:差込形コネクタ当て・・・「難」。
44問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。
45問:コンセント図記号写真鑑別・・・「ふつう」。
46問:ケーブル当て・・・「難」。
47問:トラフ・・・「ふつう」。
48問:器具図記号写真鑑別・・・「ふつう」。
49問:金属管支持器具写真鑑別・・・「ふつう」。
50問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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