13問‐R3下期午後筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 工具の用途を問う、ストレートな問題です。毎年のごとく出るので、必ず、1点としましょう。

13問‐工事と工具

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 文系ド素人は、何があっても取らねばならない問題です。こういう問題を、絶対に落としてはいけません。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 本問は、「金属管」の「切断・曲げ」の工具を当てる問題です。

 シッカリ問題文を読んでから、解答してください。

選択肢イ

 イの「やすり・パイプレンチ・パイプベンダ」ですが、誤った記述です。

 やすりとパイプベンダは、金属管の切断・曲げに使います。

 やすりは、金属管を切った後を切断面のバリ取りに使用します。

 パイプベンダは、金属管を曲げるのに使用します。

 対して、「パイプレンチ」ですが、これは、金属管にカップリングなどを取り付ける工具です。

 パイプレンチは、切断・曲げには使用しないので、誤りとなります。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ロ

 ロの「やすり・金切りのこ・パイプベンダ」ですが、正しい記述です。

 やすりとパイプベンダは、先の選択肢で述べたように、金属管の切断・曲げに使います。

 さて、「金切りのこ」ですが、これは、つまり「金属用ののこぎり」で、金属管の切断に用います

 よって、選択肢は、「正」となります。

選択肢ハ

 ハの「リーマ・金切りのこ・トーチランプ」ですが、誤った記述です。

 「リーマ」は、切断後の金属管の内面のバリ取りに使用します。

 「やすり」は、先の選択肢で述べたように、切断面のバリ取りに使用します。

 さて、「トーチランプ」ですが、これは、硬質塩化ビニル管を曲げるために使用します。

 

 よって、選択肢は、「誤」となります。

選択肢ニ

 ニの「リーマ・パイプレンチ・トーチランプ」ですが、誤った記述です。

 リーマ・パイプレンチは、先に述べたように、金属管の切断と曲げに使用します。

 トーチランプは、先述したように、硬質塩化ビニル管を曲げるために使用します。

 よって、選択肢は、「誤」となります。

答え

 「イ」は「誤」です。

 「ロ」は「正」です。

 「ハ」は「誤」です。

 「ニ」は「誤」です。

 設問は、「適切はものはどれか?」なので…、

 正解:ロ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電圧・電流計算・・・「ふつう」。

 2問:抵抗計算・・・「ふつう」。

 3問:熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:力率と電力計算・・・「難」

 5問:Y(スター)結線・・・「ふつう」。

 6問:単相2線式回路・・・「ふつう」。

 7問:単相3線式回路の電力損失・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路・・・「ふつう」。

 11問:絶縁ブッシング・・・「ふつう」。

 12問:地中埋設工事・・・「ふつう」。

 13問:工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:スターデルタ指導・・・「ふつう」。

 15問:漏電遮断器・・・「やや難」。

 16問:器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑別2・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁処理・・・「やや難」。

 20問:電気工事・・・「ふつう」。

 21問:漏電遮断器の省略・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。

 23問:合成樹脂管工事・・・「ふつう」。

 24問:測定器の用途・・・「ふつう」。

 25問:絶縁抵抗計・・・「ふつう」。

 26問:接地抵抗値・・・「ふつう」。

 27問:アナログ計器とデジタル計器・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:低圧と高圧・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:最少電線本数・・・「難」。

 32問:電路の長さ・・・「ふつう」。

 33問:図記号当て・・・「ふつう」。

 34問:ケーブル図記号・・・「ふつう」。

 35問:屋外灯図記号・・・「ふつう」。

 36問:過電流遮断装置・・・「ふつう」。

 37問:計器図記号・・・「ふつう」。

 38問:接地工事・・・「ふつう」。

 39問:コンセントの刃受け・・・「ふつう」。

 40問:モーターブレーカ図記号・・・「ふつう」。

 41問:測定器写真鑑別・・・「ふつう」。

 42問:リングスリーブ当て・・・「難」。

 43問:差込形コネクタ当て・・・「難」。

 44問:点滅器写真鑑別・・・「ふつう」。

 45問:コンセント図記号写真鑑別・・・「ふつう」。

 46問:ケーブル当て・・・「難」。

 47問:トラフ・・・「ふつう」。

 48問:器具図記号写真鑑別・・・「ふつう」。

 49問:金属管支持器具写真鑑別・・・「ふつう」。

 50問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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