第2種電気工事士の筆記試験では、「分岐回路」「過電流遮断器の定格電流」「コンセントの定格電流」「電線の太さ」が超頻出です。数字だけ頭に入れたら点数になるので、ぜひとも以下に述べる憶え方で消化してみてください。
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電灯やコンセントの分岐回路の設計は、筆記の超頻出事項です。
しかし、表を丸ごと覚えないといけないという、なかなかの難物論点、憶えるのに手間がかかります。
「電線の太さの最小値」には、語呂合わせもありますが、他の規定には、うまい憶え方もないので、「表」を何度も見て、数字を憶えていく必要があります。
暗記はしんどいのですが、ほぼ毎回出ているので、費用対効果は高いです。
このページをブックマークして、何度も、目を通してみてください。
以下、憶え方の参考例をあげていきます。
まず、分岐回路の種類は、“テンポよく声に出す”ことで憶えます。
分岐回路には、「15A」「B20A」「20A」「30A」「40A」「50A」の回路がありますが、これらを順番どおりに…、
じゅうご・にじゅにじゅ・さんじゅ・よんじゅ・ごじゅってな感じで、テンポよく唱えて、頭に放り込みます。
じゅうご・にじゅにじゅ・さんじゅ・よんじゅ・ごじゅが頭に入ると、「分岐回路の種類」のみならず、「過電流遮断器の定格電流」も、頭に修まったことになります。
先の「じゅうご・にじゅにじゅ・さんじゅ・よんじゅ・ごじゅ」が頭に入ったら、細かい規定を仕上げていきます。
注意すべきは…、
B20Aの回路では、「配線用遮断器に限る20A以下」という規定があり…、
20A回路では、「20Aのヒューズに限る」と規定されているところです。
この文言が出ることもあるので、丁寧に押えておきましょう。
先の「じゅうご・にじゅにじゅ・さんじゅ・よんじゅ・ごじゅ」がベースです。
この数字を、テンポよく頭に入れて、細かなところを仕上げます。
憶え方としては、「前半:15A・B20A・20A」と「後半:30A・40A・50A」で、分けて考える方法です。
前半の15A・B20A・20Aは、分岐回路の種類と同じ数字なので、あまり、問題ではありません。
ただ、15A回路・B20A回路は、それぞれ「15A以下」と「20A以下」となっているので、たとえば、10Aのコンセントでも、1Aのコンセントでも、OKなのです。
しかし、ヒューズの20A回路だけ、「20A」と数字が“固定”されているので、注意してください。
ヒューズの20A回路では、1Aや15Aのコンセントではなくて、「20A」のみとなっています。
ひっかけ問題で、出たことがあるので、注意してください。
さて、後半の30A・40A・50Aの憶え方は、「-10」と憶えます。
詳細は以下。
おそらく、多くのテキストの表記は、30Aの回路は「20~30A」、40Aの回路は「30~40A」、50Aの回路は「40~50A」となっているはずです。
まず、数字をひっくり返します。
30Aの回路は「30~20A」、40Aの回路は「40~30A」、50Aの回路は「50~40A」と相なります。
…もうお分かりですね。
後半の30A以降の回路のコンセントの数字は、分岐回路の数字が最大値で、最小値は、マイナス10したものになっています。
最大値は、分岐回路の数字と同じなので、暗記の必要はないです。
最小値は、分岐回路の数字から、「マイナス10する」と、憶えるってな塩梅です。
これで、コンセントの定格電流を、憶えることができるかと思います。
長くなりましたが、あと少しです。
電線の太さですが、これには語呂があります。
『イチローが一路、兄さんと二路。8月14日に墓参り』
「15A」「B20A」「20A」「30A」「40A」「50A」のそれぞれの回路の電線の太さは…、
それぞれ、「直径1.6mm-直径1.6mm-直径2.0mm-直径2.6mm-断面積8mm2-断面積14mm2となっています。
…もうお分かりですね。
「イチローが一路」は、「直径1.6mm-直径1.6mm」で…、
「兄さんと二路」は、「直径2.0mm-直径2.6mm」です。
「8月14日」のところは、「断面積8mm2」と「14mm2」に該当します。
なお、8月14日と墓参りは、“こじつけ”なので、無理やり憶えてください。いい憶え方が出てきませんでした。
語感はいいので、先の「イチローが一路、兄さんと二路。8月14日に墓参り」で、頭に入れてください。
先の表は、直径と断面積の数字が混在しているので、注意してください。
「15A」「B20A」「20A」「30A」は、「直径」です。
「40A」「50A」は、「断面積」です。
「ひっかけ」問題で、「50A」回路の電線の太さは、「直径14㎜」などと出そうなので、単位は、意識して憶え込んでください。
先の表の「直径1.6mm-直径1.6mm-直径2.0mm-直径2.6mm」のところには、断面積の括弧書きが傍記されています。
当該断面積も、出たことがあります。
ド頻出ではないのですが、保険の意味で、当該括弧書きのところまで、押えておきましょう。
憶え方ですが、「直径1.6mm」の断面積は、憶える必要がありません。
円の面積を計算すればいいからです。
直径1.6mmの半径は、「0.8mm」です。よって、「0.8*0.8*3.14」で「2.0096」、ほぼ「2m㎡」となります。
直径1.6mmの断面積は、円の面積を求めればいい、と押えておきましょう。
さて、問題なのは、次の「直径2.0mm」と「直径2.6mm」です。
これは、円の面積を計算しても、表の数字の「3.5m㎡」と「5.5m㎡」にならないため、憶えなくてはなりません。
しかし、頻出でもないので、費用対効果が悪いです。
よって、「午後(55)のサンゴ(35)礁」くらいの下手な語呂で憶えるか、このページを「お気に入り」に入れておいて、試験直前で、押えてください。
断面積はそう出ませんが、出るときもあるので、文系ド素人の人は、確実な1点のために、押えておきましょう。
憶え方は、以上です。
さて、第2種電気工事士の勉強方法等は「第2種電気工事士の独学」を…、
独学向け教材については、「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」をばお目汚しください。
2016年4月22日 10:35 AM
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