第7問は、配線設計でおなじみの論点「許容電流」の問題です。ほぼ毎年、「許容電流」の問題が出ます。表の数字を憶えれば、100%取れる問題です。通勤・通学時に、毎日眺めて頭に叩き込みましょう。本問なら、文系ド素人でも取れます。
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本問のレベルは「ふつう」です。
「表の数字」さえ頭に入っていれば取れます。がんばりましょう。
本問は、先に挙げた「表」の数字を憶えていない限り、解答できません。
反対に言うと、先の表さえ憶えていたら、数秒で解答できます。通勤や通学時に、しっかり憶えてください。
30回、目を通したら、さすがに憶えます。
さて、本問では、直径「2.0mm」のビニル絶縁電線を「2本」収めて施設する、とあります。
先の「表」から導くと、「単線」の「2.0mm」ですから、許容電流は「35A」となります。
ところで、本問は「単線」の数字を使いますが、本試験では、「より線」の問題も出ています。「単線」と「より線」の両方の数字を暗記してください。
後は、先の数字「35A」に、おなじみの「電流減少係数」をかけるだけです。
これからすると、「2本」は、「0.70」です。
んなもんで、「35A×0.70」で「24.5」となります。
さて、ここからが、“癖”のあるところです。
当該電流減少係数ですが、「7捨8入」となっています。
んなもんで、「24.5」は「24」と調整する、ってな塩梅です。
なお、文系ド素人向け注意事項を後述しているので、読んでおいて下さい。
許容電流は「24A」です。
従って、答えは選択肢の「ロ」となります。
正解:ロ
本問は、そんなに選択肢がひねくれていないので、素で解答できるはずです。
しかし、『ひっかけ』問題の登場には、意を払っておくべきです。
本問の選択肢は、それぞれ、イ:19、ロ:24、ハ:27、ニ:35となっています。
そして、調整前の数字は「24.5」でした。
本問の場合、「7捨8入」を忘れて、誤って「四捨五入」したとしても、選択肢の選別ミスは起き難い問題となっているのです。
つまり、「24.5」を四捨五入して「25」としても、一番近いのは「ロ」ですから、そのまま解答すればいい、といった次第です。
しかし、もし、本問の選択肢に「25」があったとしたら、どうでしょうか?
ついウッカリで、「25」の選択肢を選びかねません。
第2種電気工事士の筆記も、毎年少しずつ、難しくなっています。本問も、難化してしかるべき問題です。
本問では、そう強く「7捨8入」を意識しなくてもいいですが、問題演習の際は、きっちりと「電流減少係数は、四捨五入じゃないぞ、7捨8入だぞ」と一拍子置いてから、解答してください。
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:合成抵抗・・・「ふつう」。
2問:交流回路の力率・・・「ふつう」。文系可。
3問:抵抗・・・「ふつう」。
4問:力率改善・・・「ふつう」。
5問:三相3線式・・・「ふつう」。文系可。
6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。
7問:許容電流・・・「ふつう」。取れる問題。
8問:幹線許容電流・・・「ふつう」。取れる。
9問:分岐回路・・・「ふつう」。文系取れる。
10問:分岐回路の遮断器・・・「ふつう」。ド定番。
11問:絶縁ブッシング・・・「やさしい」。絶対レベル。
12問:LED・・・「やさしい」。取れる問題。
13問:三相かご型誘導電動機・・・「ふつう」。
14問:材料工具・・・「ふつう」。取れる。
15問:太陽電池発電・・・「難」。捨て問でよい。
16問:工具・・・「やさしい」。
17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。
18問:測定器・・・「やさしい」。基礎・基本レベル。
19問:特殊場所工事・・・「ふつう」。
20問:単相3線式・・・「ふつう」。定番問題。
21問:施工場所・・・「やさしい」。
22問:屋側:施工場所・・・「ふつう」。取れる問題。
23問:D種接地工事・・・「ふつう」。絶対レベル。
24問:測定器・・・「やさしい」。超基本。
25問:漏えい電流・・・「ふつう」。
26問:接地抵抗計・・・「やや難」。解けなくはない。
27問:計器・・・「ふつう」。取れる問題。
28問:電気工事士法・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
29問:電気工事士法・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。
30問:電気用品安全法・・・「難」。仕方ない。
31問:分電盤・・・「やさしい」。
32問:管の図記号・・・「やさしい」。
33問:水銀灯図記号・・・「やさしい」。基本問題。
34問:図記号・・・「やや難」。
35問:図記号・・・「やや難」。取りたい。
36問:図記号・・・「やさしい」。絶対レベル。
37問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。
38問:最少電線本数・・・「やや難」。
39問:Tコンセント・・・「やさしい」。絶対レベル。
40問:引込線取付点・・・「やさしい」。1点取れる。
41問:コンセント図記号・・・「ふつう」。取れる。
42問:スリーブ当て・・・「やや難」。
43問:圧着工具・・・「難」。要復習。
44問:LF図記号・・・「ふつう」。
45問:図記号・・・「ふつう」。
46問:器具・・・「やさしい」。
47問:差込形コネクタ・・・「難」。
48問:リングスリーブ・・・「やや難」。
49問:DL図記号・・・「やさしい」。絶対レベル。
50問:スイッチ写真・・・「普通」。1点取れる。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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