6問‐H29上期筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第6問は、電気理論でおなじみ「電圧降下」の問題です。「P=VI」という超基本的な公式が頭に入っていて、小学校の計算さえできれば、解けます。本問は、文系ド素人でも取れます。必ず取りましょう。

6問‐電圧降下

 

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 本問のレベルは「ふつう」です。

 公式さえ頭に入っていれば取れます。がんばりましょう。

解説1:電流

 まず、抵抗負荷に流れる電流から求めます。

 ごぞんじの公式「P=VI」を使います。数字を当てはめ展開すると…、

 1500W=100V×I

 I=1500÷100

 I=15

 …と相なります。

 これで、当該回路に流れる電流が「15A」であることがわかりました。

解説2:配線制覇

 では、本丸の配線の電圧降下を求めていきます。

 問題文の但書には、「電線の電気抵抗は、長さ1000mあたり5.0Ωとする」とあります。

 本問では、「10m」の電線が2つありますから、「10×2」の「20m」あるわけです。

 当該20mの電線の抵抗を求めると…、

 5Ω÷1000mで、「0.005Ω/1m」となりますから、「0.005×20m」で「0.1Ω」となります。

 回路の電流は「15A」ですから、おなじみの公式「V=IR」に当てはめれば…、

 V=15A×0.1Ω

 V=1.5

 …と相なります。

答え

 電線の電圧降下は「1.5V」です。

 従って、答えは選択肢の「ハ」となります。

 正解:ハ

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文系ド素人

 本問は、おそらく、普段の試験勉強のときなら、すらっと解けるはずです。

 しかし、本試験となると、予想以上に緊張しているので、細かい計算が「アレレ」となることが予想されます。

 んなもんで、本試験にて、本問の様な計算問題に遭遇した場合、「解けそうなら解く」けれども、「計算面倒だな」と思ったら、『後回し』にするのが賢明です。

 計算問題は、計算に時間を食われるからです。

 筆記には、「知ってさえいれば、数秒で解ける問題」が、ごろごろしています。

 本試験では、そういうすぐ取れる問題から解答するのがセオリーです。

 逆を言えば、時間のかかる問題は後回し、ってな寸法です。

 全問解いて、取れる問題をがっつり取った後で、時間のかかる計算問題に本腰を入れましょう。こっちのほうが、受かりやすいです。

筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:合成抵抗・・・「ふつう」。

 2問:交流回路の力率・・・「ふつう」。文系可。

 3問:抵抗・・・「ふつう」。

 4問:力率改善・・・「ふつう」。

 5問:三相3線式・・・「ふつう」。文系可。

 6問:電圧降下・・・「ふつう」。文系可。

 7問:許容電流・・・「ふつう」。取れる問題。

 8問:幹線許容電流・・・「ふつう」。取れる。

 9問:分岐回路・・・「ふつう」。文系取れる。

 10問:分岐回路の遮断器・・・「ふつう」。ド定番。

 11問:絶縁ブッシング・・・「やさしい」。絶対レベル。

 12問:LED・・・「やさしい」。取れる問題。

 13問:三相かご型誘導電動機・・・「ふつう」。

 14問:材料工具・・・「ふつう」。取れる。

 15問:太陽電池発電・・・「難」。捨て問でよい。

 16問:工具・・・「やさしい」。

 17問:器具写真・・・「ふつう」。取れる問題。

 18問:測定器・・・「やさしい」。基礎・基本レベル。

 19問:特殊場所工事・・・「ふつう」。

 20問:単相3線式・・・「ふつう」。定番問題。

 21問:施工場所・・・「やさしい」。

 22問:屋側:施工場所・・・「ふつう」。取れる問題。

 23問:D種接地工事・・・「ふつう」。絶対レベル。

 24問:測定器・・・「やさしい」。超基本。

 25問:漏えい電流・・・「ふつう」。

 26問:接地抵抗計・・・「やや難」。解けなくはない。

 27問:計器・・・「ふつう」。取れる問題。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 29問:電気工事士法・・・「ふつう」。基礎・基本レベル。

 30問:電気用品安全法・・・「難」。仕方ない。

配線図

 31問:分電盤・・・「やさしい」。

 32問:管の図記号・・・「やさしい」。

 33問:水銀灯図記号・・・「やさしい」。基本問題。

 34問:図記号・・・「やや難」。

 35問:図記号・・・「やや難」。取りたい。

 36問:図記号・・・「やさしい」。絶対レベル。

 37問:絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 38問:最少電線本数・・・「やや難」。

 39問:Tコンセント・・・「やさしい」。絶対レベル。

 40問:引込線取付点・・・「やさしい」。1点取れる。

 41問:コンセント図記号・・・「ふつう」。取れる。

 42問:スリーブ当て・・・「やや難」。

 43問:圧着工具・・・「難」。要復習。

 44問:LF図記号・・・「ふつう」。

 45問:図記号・・・「ふつう」。

 46問:器具・・・「やさしい」。

 47問:差込形コネクタ・・・「難」。

 48問:リングスリーブ・・・「やや難」。

 49問:DL図記号・・・「やさしい」。絶対レベル。

 50問:スイッチ写真・・・「普通」。1点取れる。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

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第2種電気工事士のこまごましたもの

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 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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