第30問は、おなじみ「一般用電気工作物」の問題です。基礎・基本的なものばかりなので、難しいところはありません。テキストと過去問を繰り返しておけば、まず、取れます。
(クリックして拡大。)
本問のレベルは「ふつう」です。
なお、法令については、「2電工筆記・法令:ブログ記事」も参考にしてみてください。
本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。
イの「低圧で受電でするもので、出力60kWの太陽電池発電設備を同一構内に施設するものは、一般用電気工作物になる」ですが、誤った記述です。
太陽電池発電設備は、出力50kW未満であれば、小出力発電設備となり、一般用電気工作物となります。
選択肢では、「60kW」とあります。このため、小出力発電設備の範疇から外れてしまいます。よって、一般用電気工作物に該当しなくなります。
よって、選択肢は、「誤」となります。
なお、憶え方あります。「小出力発電設備の憶え方のコツ:第2種電気工事士の筆記・法令-電気事業法」を、参考願います。
ロの「低圧で受電するものは、小出力発電設備を同一構内に施設しても、一般用電気工作物になる」ですが、正しい記述です。
テキストそのとおりの記述です。
「小出力発電設備」の基準を満たしたものであれば、同一構内に施設しても、一般用電気工作物扱いとなります。
よって、選択肢は、「正」となります。
ハの「低圧で受電するものであっても、火薬類を製造する事業場など、設備する場所によっては、一般用電気工作物とならない」ですが、正しい記述です。
常識的に考えれば、大丈夫でしょう。
「火薬類を製造する事業場」は、ふつうに考えて、「一般的」ではありません。
よって、選択肢は、「正」となります。
ニの「高圧で受電するものは、受電電力の容量、需要場所の業種にかかわらず、一般用電気工作物とならない」ですが、正しい記述です。
「高圧で受電」なのですから、一般用電気工作物にはなりません。
一般用電気工作物は、低圧(600V以下)で受電するものです。
よって、選択肢は、「正」となります。
「イ」は「誤」です。
「ロ」は「正」です。
「ハ」は「正」です。
「ニ」は「正」です。
「誤っているものを選べ」なので…、
正解:イ
…と相なります。
第1問から第30問までは、「一般問題」です。
第31問から第50問までは、「配線図」です。
1問:端子間電圧・・・「ふつう」。
2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。
3問:電力量・・・「ふつう」。
4問:交流回路の電圧・・・「ふつう」
5問:デルタ(Δ)結線・・・「ふつう」。
6問:単相2線式の電圧降下・・・「ふつう」。
7問:単相3線式の電圧降下・・・「ふつう」。
8問:許容電流計算・・・「ふつう」。
9問:許容電流・・・「ふつう」。
10問:分岐回路の遮断器・・・「ふつう」。
11問:アウトレットボックス・・・「ふつう」。
12問:ビニルコード・・・「ふつう」。
13問:金属管工事の工具・・・「ふつう」。
14問:回転速度・・・「ふつう」。
15問:小出力太陽光発電・・・「ふつう」。
16問:器具写真鑑定1・・・「ふつう」。
17問:器具写真鑑定2・・・「ふつう」。
18問:工具写真鑑定・・・「ふつう」。
19問:電線接続要件・・・「ふつう」。
20問:配線工事・・・「ふつう」。
21問:ルームエアコン特則・・・「ふつう」。
22問:接地工事・・・「ふつう」。
23問:金属管工事・・・「ふつう」。
24問:電圧計測定・・・「ふつう」。
25問:漏えい電流最大値・・・「ふつう」。
26問:絶縁抵抗値・接地抵抗値・・・「ふつう」。
27問:クランプ形漏れ電流計・・・「ふつう」。
28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。
29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。
30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。
31問:図記号・・・「ふつう」。
32問:絶縁抵抗値・・・「ふつう」。
33問:コンセント当て・・・「ふつう」。
34問:コンセント図記号・・・「ふつう」。
35問:図記号目的・・・「ふつう」。
36問:接地抵抗・・・「ふつう」。
37問:最少電線本数・・・「難」。
38問:小勢力回路・・・「ふつう」。
39問:自動点滅器図記号・・・「ふつう」。
40問:配線図記号・・・「ふつう」。
41問:機器図記号・・・「ふつう」。
42問:コンセント図記号・・・「ふつう」。
43問:機器図記号・・・「ふつう」。
44問:スリーブ当て・・・「難」。
45問:機器図記号・・・「ふつう」。
46問:工具写真・・・「ふつう」。
47問:差込形コネクタ・・・「難」。
48問:ケーブル当て・・・「難」。
49問:スイッチ写真・・・「ふつう」。
50問:FEP工具・・・「やや難」。
憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。
独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。
教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、
筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、
筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。
技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、
技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、
技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。
(教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。)
(「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)
第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。
とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。
高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。
利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。
独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。
わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。
独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。
次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。
多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。
これは、独学に関係なく、有用かと思います。
さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、
・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用
…です。
クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。
んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。
なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。
独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。
教材にお金を惜しんではいけません。
PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。
本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。
手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。
受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。
「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。
先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。
第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。
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