10問‐R1上期筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 第10問は、配線設計でおなじみの論点「分岐回路の遮断器」の問題です。当該論点も、よく試験に出ます。字面だけ追うと面倒ですが、問題自体はカンタンな部類です。憶えることも少ないので、何回も類問を解いて、100%取れるようになっておきましょう。文系ド素人なら率先して取ります。

10問

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 「表」さえ頭に入っていれば取れます。努力がストレートに点数になる問題です。

 文系ド素人は、こういう問題を取って、後々の失点に備えるのです。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

 なお、表の「B」の図記号は、おなじみ「ブレーカ(配線用遮断器)」です。

 技能試験で出ます。実物に触れておきましょう。

 

 定番教材:ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット

解説1:表暗記

 

 本問は、先に挙げた「表」の公式や数字を、丸暗記していない限り、解答できません。

 反対に言うと、先の表さえ憶えていたら、100%取れる問題です。通勤や通学時に、しっかり憶えてください。文系ド素人なら取らなくてはいけません。

 本試験で本問のような「分岐回路の配線用遮断器」に遭遇したら、即、問題用紙の空白に、先の表を書いて、問題の数字を当てはめていってください。

選択肢イ

 選択肢イから見ていきましょう。

 当該選択肢の分岐回路は、「30A」回路と相なります。

 先の表に当てはめると…、

 「30A」回路の過電流遮断器の定格電流は、「30A以下」となっています。

 本選択肢の過電流遮断器は「30A」なのでOKです。

 コンセントは、表のコンセントの定格電流は「30~20A」となっています。

 選択肢のコンセントは、「30A」となっており、OKです。

 従って、本選択肢は、「適切」です。

 なお、コンセントの個数は、解答に関係ありません。無視して結構です。

選択肢ロ

 同じようにアレします。

 当該選択肢の分岐回路は、「30A」回路と相なります。

 先の表に当てはめると…、

 「30A」回路の過電流遮断器の定格電流は、「30A以下」となっています。

 本選択肢の過電流遮断器は「30A」なのでOKです。

 コンセントは、表でのコンセントの定格電流は「30~20A」となっています。

 しかし、選択肢には、「15A」となっていて、規定に適っていません。

 従って、本選択肢は、「不適切」です。

 なお、コンセントの個数は、解答に関係ありません。無視して結構です。

選択肢ハ

 当該選択肢の分岐回路は、「B20A」回路と相なります。

 先の表に当てはめると…、

 「B20A」回路の過電流遮断器の定格電流は、「20A以下」となっています。

 本選択肢の過電流遮断器は「20A」なのでOKです。

 コンセントは、表でのコンセントの定格電流は「20A以下」となっています。

 選択肢のコンセントは、「20A」となっているので、OKです。

 従って、本選択肢は、「適切」です。

 繰り返しますが、コンセントの個数は、解答に関係ありません。無視して結構です。

選択肢ニ

 当該選択肢の分岐回路は、「B20A」回路と相なります。

 先の表に当てはめると…、

 「B20A」回路の過電流遮断器の定格電流は、「20A以下」となっています。

 本選択肢の過電流遮断器は「20A」なのでOKです。

 コンセントは、表でのコンセントの定格電流は「20A以下」となっています。

 選択肢のコンセントは、「15A」となっていて、OKです。

 従って、本選択肢は、「適切」です。

 繰り返しますが、コンセントの個数は、解答に関係ありません。無視して結構です。

答え

 「イ」は「適切」です。

 「ロ」は「不適切」です。

 「ハ」は「適切」です。

 「ニ」は「適切」です。

 「不適切なものを選べ」なので…、

 正解:ロ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:端子間電圧・・・「ふつう」。

 2問:抵抗と許容電流・・・「ふつう」。

 3問:電力量・・・「ふつう」。

 4問:交流回路の電圧・・・「ふつう」

 5問:デルタ(Δ)結線・・・「ふつう」。

 6問:単相2線式の電圧降下・・・「ふつう」。

 7問:単相3線式の電圧降下・・・「ふつう」。

 8問:許容電流計算・・・「ふつう」。

 9問:許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路の遮断器・・・「ふつう」。

 11問:アウトレットボックス・・・「ふつう」。

 12問:ビニルコード・・・「ふつう」。

 13問:金属管工事の工具・・・「ふつう」。

 14問:回転速度・・・「ふつう」。

 15問:小出力太陽光発電・・・「ふつう」。

 16問:器具写真鑑定1・・・「ふつう」。

 17問:器具写真鑑定2・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑定・・・「ふつう」。

 19問:電線接続要件・・・「ふつう」。

 20問:配線工事・・・「ふつう」。

 21問:ルームエアコン特則・・・「ふつう」。

 22問:接地工事・・・「ふつう」。

 23問:金属管工事・・・「ふつう」。

 24問:電圧計測定・・・「ふつう」。

 25問:漏えい電流最大値・・・「ふつう」。

 26問:絶縁抵抗値・接地抵抗値・・・「ふつう」。

 27問:クランプ形漏れ電流計・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:図記号・・・「ふつう」。

 32問:絶縁抵抗値・・・「ふつう」。

 33問:コンセント当て・・・「ふつう」。

 34問:コンセント図記号・・・「ふつう」。

 35問:図記号目的・・・「ふつう」。

 36問:接地抵抗・・・「ふつう」。

 37問:最少電線本数・・・「難」。

 38問:小勢力回路・・・「ふつう」。

 39問:自動点滅器図記号・・・「ふつう」。

 40問:配線図記号・・・「ふつう」。

 41問:機器図記号・・・「ふつう」。

 42問:コンセント図記号・・・「ふつう」。

 43問:機器図記号・・・「ふつう」。

 44問:スリーブ当て・・・「難」。

 45問:機器図記号・・・「ふつう」。

 46問:工具写真・・・「ふつう」。

 47問:差込形コネクタ・・・「難」。

 48問:ケーブル当て・・・「難」。

 49問:スイッチ写真・・・「ふつう」。

 50問:FEP工具・・・「やや難」。

第2種電気工事士 合格の生命線‐独学向け教材

 

 憶えられない、点数が伸びない、よく間違える、実力が付かない、何やってんのかわからないという人は、教材を見直してみてください。

 独学向けの良質な教材を使うことこそ、独学合格の“肝”です。

 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

 筆記用の過去問には、コンパクトで持ち運びやすい「 すい~っと合格赤のハンディ ぜんぶ解くべし!第2種電気工事士 筆記過去問2024 」を使います。

 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

 (教材には「年度」対応があるので、必ず、自分の受ける年になっているか、確認してください。

 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

第2種電気工事士 技能 独学 補助教材

 第2種電気工事士 技能試験の独学は、ケーブル等の教材と工具、そして、テキストがあれば間に合います。

 とはいえ、独学に「あると便利」なものが多々あります。まさに独学向けというものなので、参考にしてください。

 高評価だったのは、「ホーザン(HOZAN) 合格配線チェッカー Z-222」です。

 利用者曰く、「回路的に正しいという自信が付く。使えない問題もあったが、最も役に立った。」とのことです。

 独学だと、候補問題を作っても、答え合わせに一苦労します。

 わたしも、受験生当時に(これで合ってるの?)と、お手本のテキストとにらめっこした記憶があります。往時にあったらとても便利だったと思います。

 独学で一抹の不安のある方は、使ってみてください。

 次は、「ホーザン(HOZAN) 合格マルチツール DK-200」です。

 多用途、時短になる、ウォータレンチプライヤの代わりにもなる、と高評価です。

 これは、独学に関係なく、有用かと思います。

 さて、独学では役には立つも、“すごくではない”というのが…、

 ・ホーザン(HOZAN) 合格クリップ P-926

 ・ホーザン(HOZAN) 合格ゲージ P-925 P-956/P-957/P-958用

 …です。

 クリップの方は、ホーザン教材に入っているもので十分とのこと。ホーザンの教材でない人は、一考するといいでしょう。

 んで、ゲージの方は、外れやすいのでアレ、使わなくなる、とのことです。用途に合いそうなら、考えてみてください。

 なお、セットのもあります。「HOZAN (ホーザン) の合格シリーズ3点セット【 DK-200 合格マルチツール 】【 P-926 合格クリップ 】【 P-925 合格ゲージ 】」です。

 独学の欠点をこれらの補助教材でカバーできます。“絶対”に必要かというとそうではありませんが、「手助け」にはなるので、万全を尽くしたい方は参考にしてみてください。

 教材にお金を惜しんではいけません。

PDF過去問の閲覧

 

 PDFの閲覧は、スマホだと画面が小さくて見難く、PCだとキーボードやマウス、配線等が邪魔で、かなりイライラします。

 本格的な“過去問演習”には、「タブレット」が最も勝手がよく、ストレスが少ないです。

 手許に「タブレット」がない人は、最もコスパの高い、アマゾンの「Fire HD」を推薦します。他のタブレットと性能が遜色ないくせに、値段は数割安く、もちろん、PDF過去問の閲覧も可能で、費用対効果が秀逸です。

 受験が終わっても、危険物や消防設備士等の試験で使えるし、サブ機としても使えます。2電工を機に「Fire HD」を検討するのも、損はないです。

第2種電気工事士のこまごましたもの

 「第2種電気工事士:独学資格ガイド」でも述べていますが、2電工は圧倒的な求人数を誇る優良資格で、人生の保証・保険になる資格です。わたし個人、とって本当に損がなかったと、ひしひし感じています。何か資格でも、とお考えの方は、いの一番に2電工を推薦します。

 先述したように、文系・電気ド素人でも、試験に巨大なハンデはないので、食わず嫌いをせず、挑戦してみてください。

 第2種電気工事士に関するこまごましたことは、ブログにも投稿しています。興味のある方は、「第2種電気工事士:ブログ記事」をばご参考ください。

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