48問‐R4上期午前筆記の過去問と解説

まずは初めに結論を。一口で言うと。まとめ。要旨。

 少し趣向の変わった問題ですが、難易度的には、基礎レベルです。こういう出題もあるので、チェックしておきましょう。復習だけはしておきましょう。

48問‐工具 写真鑑別

 

 (クリックして拡大。)

 本問のレベルは「ふつう」です。

 問題の言う「部分」は、以下の画像のところです。

 

 配線図の資料(全体像)は、「こちら」です。

 本問の答えは、「こちら(記号のみ)」です。

解説

 本問ですが、解答のヒントは、資料にある「IV14×3(E31)」のところです。

 当該傍記から、当該電線管には、「14mm2」の「IV線」を「3本」、挿入することがわかります。

 「14mm2」ですから、太い電線です。

 さて、「ロ」ですが、これは、取っ手が黄色いことから、技能試験で使う工具の「リングスリーブ用圧着ペンチ」であることがわかります。

 技能試験では、「IV線」は「1.6㎜」か「2.0mm」のものが大半です。

 当該器具は、それら「1.6㎜」か「2.0mm」のリングスリーブの接続に使用するものです。

 よって、設問のように、14mm2もある電線には使わないことになります。

 こうしたことから、設問箇所に「ロ」の「リングスリーブ用圧着ペンチ」を使うのは、「不適切」となります。

補足1

 先の「ロ」以外の工具は、太い電線を使うときの工具です。

 「イ」は、「ケーブルカッタ」です。

 太い電線やケーブルを切断するときに使います。

 「ハ」は、「電工ナイフ」です。

 絶縁被膜をはぎ取るときに使います。これは、細い電線・太い電線ともに使えます。

 「ニ」は、「手動油圧式圧着器」です。

 圧着端子や、圧着スリーブを用いて、太い電線を接続するときに使います。

 これらも、押えておきましょう。

補足2

 本問ですが、第2種電気工事士の「難化」を象徴している問題です。

 本問は、要は、技能で使う「リングスリーブ用圧着ペンチ」を知っているかどうかを、問うているだけなのです。

 数年前なら、ふつうに「リングスリーブで接続する場合に使用する工具はどれか?」的な問題で、即答できていたのです。

 しかし、本問のように、「太い電線」を持ってきて、応用を効かせて、「リングスリーブ用圧着ペンチ」を問うています。

 こんな次第で、第2種電気工事士も、毎年「難化」しているので、過去問演習とテキストの精読を、怠らないようにしましょう。

 なお、当該工具やリングスリーブは、技能でも使います。以下の…、

 定番教材:ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット

 …で、どんなものか、チェックしておいてください。

答え

 こうした次第で、答えは…、

 正解:ロ

 …と相なります。

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筆記過去問リスト

 第1問から第30問までは、「一般問題」です。

 第31問から第50問までは、「配線図」です。

一般問題

 1問:電圧計算・・・「ふつう」。

 2問:抵抗・許容電流・・・「ふつう」。

 3問:熱量計算・・・「ふつう」。

 4問:インピーダンス・電圧計算・・・「やや難」

 5問:Δ(デルタ)結線・・・「ふつう」。

 6問:三相3線式回路 電力損失・・・「ふつう」。

 7問:断線 電圧計算・・・「ふつう」。

 8問:許容電力計算・・・「ふつう」。

 9問:幹線許容電流・・・「ふつう」。

 10問:分岐回路 電線の太さ コンセント・・・「ふつう」。

 11問:地中配線 直接埋設・・・「ふつう」。

 12問:EM-EEF 最高許容温度・・・「ふつう」。

 13問:電気工事と工具・・・「ふつう」。

 14問:三相かご形誘導電動機・・・「ふつう」。

 15問:蛍光灯と白熱電灯・・・「やや難」。

 16問:材料 写真鑑別・・・「ふつう」。

 17問:器機写真鑑別・・・「ふつう」。

 18問:工具写真鑑別・・・「ふつう」。

 19問:絶縁電線相互の接続・・・「ふつう」。

 20問:簡易接触防護措置の最小高さ・・・「難」。

 21問:配線図記号・・・「ふつう」。

 22問:D種接地工事・・・「ふつう」。

 23問:合成樹脂管工事・・・「ふつう」。

 24問:単相3線式 線相互間 電線と大地間の電圧・・・「ふつう」。

 25問:絶縁抵抗の最小値・・・「ふつう」。

 26問:三相誘導電動機の絶縁抵抗値 接地抵抗値・・・「ふつう」。

 27問:回路図・・・「ふつう」。

 28問:電気工事士法・・・「ふつう」。取る。

 29問:電気用品安全法・・・「ふつう」。取る。

 30問:一般用電気工作物・・・「ふつう」。取る。

配線図

 31問:最少電線本数・・・「難」。

 32問:引込口開閉器の設置・・・「ふつう」。

 33問:配線工事 管種類・・・「ふつう」。

 34問:図記号当て・・・「ふつう」。

 35問:引込線取付点の高さ・・・「ふつう」。

 36問:過電流遮断装置・・・「ふつう」。

 37問:接地抵抗の最大値と電線の最小太さ・・・「ふつう」。

 38問:電路と大地間の絶縁抵抗・・・「ふつう」。

 39問:モータブレーカ図記号・・・「ふつう」。

 40問:コンセント刃受・・・「ふつう」。

 41問:スリーブ当て・・・「難」。

 42問:コネクタ当て・・・「難」。

 43問:点滅器工事 使用されないもの・・・「ふつう」。

 44問:ケーブル当て・・・「難」。

 45問:リングスリーブ当て・・・「難」。

 46問:配線当て・・・「難」。

 47問:電線管接続器具 写真鑑別・・・「ふつう」。

 48問:工具 写真鑑別・・・「ふつう」。

 49問:図記号当て・・・「ふつう」。

 50問:未使用コンセント・・・「ふつう」。

合格の生命線‐独学向け教材

 

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 教材の詳細は「筆記試験の教材」と「技能試験の教材」に述べてますが、読むのがメンドクサイ人は…、

 筆記用のテキストは、絵が多くて漢字の少ない「 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すいーっと合格(2024年版) 」を、

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 技能のテキストは、写真の多い「 2024年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士 技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付 」を…、

 技能の工具は、定番メーカー:HOZANの「ホーザン(HOZAN) 基本工具 DK-28 」を…、

 技能の材料には、工具と同じメーカーの「ホーザン(HOZAN) DK-52 2回セット」を使います。

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 (「技能教材よくある質問(何回分がいいの?等)」も、参考にしてください。)

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